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■マカオGP4日目 全日本F3から参戦のドライバーコメント
○国本雄資 Tom's No.9
決勝レース 17番グリッドスタート 16位
「4日目ということでストレートを延ばすために空力を削って行ったのですが、その結果ブレーキングで悪い方向に行ってしまって、全然飛び込めなくなってしまいました。セクター3はそれほど悪くなかったと思いますが、とにかく山側がダメで、抜かれたのは全部リスボアです。山側でうまく走れず、背後のマシンに間合いを詰められてしまい、リスボアのブレーキングではかなり頑張ったんですが、不安定な状況で……。この2年間、トムスで頑張って来て今回のマカオには自分としてもかなり賭けていた部分もありましたし、チームにも申し訳なく感じています。自分としてもとても悔しい気持ちでいっぱいです」
○ラファエル・スズキ Tom's No.10
決勝レース 18番グリッドスタート 17位
「スタートを決めマンダリンからの加速も良く、多くのマシンをオーバーテイクすることが出来た。ところが、リスクを避けようとリスボアのブレーキングで真ん中あたりからアプローチしたら、前方の多くのマシンのブレーキングがかなり早くて前に詰まってしまい、結果的にアウトからアプローチしたマシンたちにかわされてしまったんだ。ただ、スタート直後のアクシデントを避けることが出来たのは良かった。その後は出来る限りのプッシュをしたけれど、マーヒやアレックスからポジションを守ることは出来なかった。ただ、レースを通じて改善していくことが出来たし、結果的に国本と同じペースで走ることが出来た。自分としてはベストを尽くすことが出来たと思うよ」
○アレキサンドレ・インペラトーリ Toda Racing with KCMG No.20
決勝レース 26番グリッドスタート 12位
「チームとともに良いレースが出来たと思うよ。スタートして3台をパスしたんだけれど、目前の複数のマシンがクラッシュしたマシンを避けるために急ブレーキを踏んだので、自分もブレーキングしたら、後ろから佐藤に追突されてしまった。そこでリヤウイングが曲がり、左リヤサスペンションなどがダメージを受けてしまった。お陰でメルコヘアピンの立ち上がりが非常に厳しくなり、結果的に海側でスリップを使ってオーバーテイクすることが難しくなったものの、なんとかレイトブレーキングで戦った。26番グリッドからのスタートだったから、僕たちには失うものは何もなかったからね。手負いの状態で12秒台が出ているし、予選レースでのブレーキトラブルがなければ、確実にトップ10圏内でフィニッシュできていただろう。しかし満足のいくレースが出来た。週末を通じてパフォーマンスはかなり良かったし、心からチームに感謝したいね」
○関口雄飛 Three Bond Racing No.21
決勝レース 20番グリッドスタート 20位
「決勝も大変なレースになってしまいましたね。スタートでミスをして出遅れてしまって。ストレートスピードが伸びず、スリップを使って横に並んでも抜き切れないんです。昨日問題だったギヤ比も良くなっていたし、リヤのダウンフォースもかなり減らして臨んだんですが……。それでも戦っている相手が上位ならばタイムも速いので、スリップで引っ張ってもらえれば自分のペースも上げられるのですが、遅いマシンと競り合ってしまうと、山側が速くても海側で抜けないままペースが悪くなって、どんどん前の集団と離されてしまうんです。クルマ的に100%のパフォーマンスが出し切れていなかったように思いますが、山側では充分攻められたし、ドライバーとしてのパフォーマンスは100%出し切れたと感じています」
○山内英輝 Hanashima Racing No.22
決勝レース 21番グリッドスタート 13位
「スタートは普通でしたが、そこからグリッド上でのクラッシュをうまく避けることが出来ましたし、リスボアへのアプローチで多くのドライバーが手前から緩めて行っていたのに、自分は全開でアウト側のラインから行ったので、大外刈りの要領でかなり大きくポジションを上げることが出来ました。それでいきなり12番手くらいまで浮上したのですが、かなり空力を寝かして行ったので序盤はアンダーステアに苦しんだものの、徐々に無理矢理にでもコーナーに突っ込んでいって、ブレーキングでふらつくのを利用して向きを変えて走れるようになって行って。インペラトーリ選手には抜かれてしまいましたが、タイム的にも後半は13秒台で走れるようになり、良いレースができました。マカオは人としてもドライバーとしても凄く成長出来る、素晴らしい場所。来年もまたしっかりF3をやって、ここに帰ってきたいと思います」
○佐藤公哉 Motopark Academy No.27
決勝レース 25番グリッドスタート 24位
「スタートでインペラトーリ選手が前に出たんですが、彼のマシンにベタベタにくっついた状態で加速していたところでインペラトーリ選手がブレーキングをしたので避け切れず、追突してしまいました。インペラトーリ選手がどのような状況だったのかは分かりませんが、そのためにフロントウイングなどを壊してしまい予選レース同様ピットインするしかありませんでした。その後コースに復帰したのですが、形の上では直っているのものの、ずっと凄いアンダーステアで苦しむことになってしまって……。思うようにレースを戦うことがまったく出来ず、残念です」
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