2020年、全日本F3選手権は「全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権」へ

　全日本F3選手権もてぎ大会が開催されている8月17日土曜日、株式会社日本レースプロモーションと日本フォーミュラスリー（F3）協会の共同会見が行なわれ、「2020年の日本レース選手権規定の制定」として一般社団法人日本自動車連盟（JAF）より公示された内容についての報告がなされた。

　共同会見の冒頭、日本レースプロモーションの倉下明代表取締役社長が「来シーズンから『スーパーフォーミュラ』の名前を同じように使っていただける新しいカテゴリーが誕生しますことをとても喜んでおります」と挨拶。これを受け、日本フォーミュラスリー協会会長である水野雅男から「FIAではF1からF4まで（フォーミュラの）ピラミッドを再構築し、その中でF3が2段階に分かれました。『インターナショナルF3』と『F3リージョナル』のふたつになりましたが、日本フォーミュラスリー協会としては、リージョナルではなくその上の”今までのF3”として、スーパーフォーミュラさんの名前をお借りして”ライツ”を付け加えて継続していきたいと考え、JAFに申請してご承認いただきました」と現状についての説明があった。 　これにより、1979年に始まり今年で41年目のシーズンを迎えた「全日本F3選手権」は、2020年より「全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権（略称SFL）」として新たにスタートすることが明らかとなった。

「今日開催されているスーパーフォーミュラを見ても分かるように、F3卒業生が大活躍しています。弊会では今までのF3とリージョナルを含めてどのようにやっていくのがいいのかを充分に検討した結果、トップドライバーになるための登竜門であるカテゴリーを、今までのマシンにHALO（ヘイロー）を着けて安全性を向上したうえで、今後は『SFL』として（その役割を）担っていきたいと考えました」と水野。

　一方、倉下氏は昨今のスーパーフォーミュラに触れ、「今、スーパーフォーミュラが世界から注目されるレースになっており、ドライバーズレースとして熾烈な競争をしています。またドライバーの育成としてとてもいいカテゴリーに成長しつつあります。スーパーフォーミュラとスーパーフォーミュラ・ライツのふたつのカテゴリーをパッケージとし、今後ひとつのマーケットとしての価値が向上していくことが期待されていると思っています。今後ますます一緒に力を携えて大会を盛り上げていけたらと思っています」と歓迎した。 　なお、日本フォーミュラスリー協会の田口朋典事務局長からは、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権で使用するワンメイク車両「ダラーラ320」やシリーズの規定等についての詳細が説明された。

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