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2010アチーブメント全日本F3選手権・富士合同テスト開催


 4月半ばの開幕ラウンドを睨み、富士スピードウェイを舞台に3月24日、2010アチーブメント全日本F3選手権プレシーズンテストが行われた。当日はあいにくのウエットコンディションとなったが、Cクラス6台、Nクラス10台、計16台のマシンが周回を重ねた。

 午前10時から始まった2時間の午前セッションは、細かい雨が降り続き、気温9℃、路面温度6℃と非常に肌寒いウエットコンディション。開始直後から多くのマシンがコースイン、両クラスがモニターの上位に入り乱れる状況となったが、開始16分でNクラスの小林崇志が1分59秒379をマークし、最初に2分を切るドライバーに。これにチームメイトのルーキー、三浦和樹が続き、Cクラスの関口雄飛、アレキサンドレ・インペラトーリらが続くセッション序盤となった。

 午前10時30分を前に、インペラトーリが1分59秒342で小林を抑えてトップに立った直後、吉田広樹がコース上でストップ、赤旗中断に。約10分間の中断のあと、再開されたセッションでは午前10時45分過ぎに再び小林が1分59秒284でトップに立つも、すぐさまこのタイムを蒲生尚弥が更新、1分58秒285をマークする。

 午前11時を過ぎると徐々にコンディションが好転。関口が1分57秒424のトップタイムをマーク、さらに「今日がこのチームで2度目のテストですが、雨の中でも気持ち良く走れました」と振り返った蒲生が1分57秒066でそれを上回るなど、全体的なタイムが上がり始める。午前11時22分、ヘアピン立ち上がりで野呂立がストップし再び赤旗となり、約7分間の中断の後、再度セッションはスタート。このあたりから多くのマシンがニュータイヤを投入し始め、タイムアップするドライバーが続出。しかし、正午に提示されたチェッカーまでにトップタイムは更新されず、結局午前のトップ6は蒲生、小林、関口、三浦、国本雄資、嵯峨宏紀というオーダーとなった。


 午後のセッションは午後2時からの2時間。コンディションは午前と変わらずの雨ながら、霧も晴れ始めたことから、ディレイすることなく午後2時にセッションが始まった。

 序盤こそ多くのマシンが様子を伺ってタイムは伸び悩んだが、まずは佐藤公哉が2分03秒134をマークしてモニターのトップに。開始直後からやや雨脚が強まったことから、ピットで待機するマシンもあり、このトップタイムはなかなか更新されず。しかし約50分ほど経過してからようやく蒲生が2分01秒503でトップタイムを書き換える。

 蒲生、黒田吉隆、吉田の3台が2分01秒でトップ3となっていた午後3時05分、1コーナー立ち上がりで大波肇がクラッシュ、この日3度目の赤旗に。再開後、一時ピットで待機していた関口らもこのあたりにはコースに復帰し始め、残り30分を切った頃からモニターの順位変動が激しくなる。

 しかし、最終的にこのセッションのトップを奪ったのは、終始周回を重ねていたCクラスの吉田。「これが実力とは決して思いませんが、午前中にあまり周回できなかったこともあって、午後にずっと周回を重ねていたのが結果として良かったように思います」と、2分00秒847をマーク。これに同じくCクラスの嵯峨が続き、Nクラスのセッショントップは佐藤が奪った。

 総合ではCクラスでは「路面温度が低く、タイヤが温まらず満足な走行ではなかったですね」と納得はしていないと強調した関口、Nクラスでは蒲生と、ともに午前のタイムでのトップタイム獲得となっている。



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