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■開幕ラウンド金曜占有走行、総合トップはNクラスの小林崇志


 4月17日から行われる今シーズン開幕戦となる第1/2戦を翌日に控え、鈴鹿サーキットで金曜占有走行が行われた。ほぼ終日冷たい雨の中での走行となったこのセッション、僅かながらドライでの走行が可能だった午前のタイムでNクラス、HFDP RACINGの小林崇志が総合でのトップタイムを奪った。

 今にも雨が降り出しそうな曇天下、気温11℃、路面温度13℃で午前10時10分からスタートした午前のセッション。今シーズンは協賛各社のご協力により走行時間が増え、午前、午後ともに1時間半、合計3時間の走行となったが、走行開始直後こそスリックタイヤでコースインした各マシンだったが、僅か10分ほどで上空から雨粒が。

 このため、徐々にポストからは滑りやすい路面状況を伝えるオイルフラッグが提示されることに。このような状況の中、トムススピリットの蒲生尚弥が1〜2コーナーでクラッシュ。コンディションの急変もあり、午前10時30分、セッションは最初の赤旗中断に。

 再開後、多くのマシンがレインタイヤに履き変えてのコースインとなったが、ほどなくしてS字コーナーで銘苅翼がクラッシュ。ここで再び赤旗となるが、再開後にもさらに赤旗中断が入るなど、コンディションの悪化も手伝い、非常にトリッキーなセッションに。

 結局、このセッションは「5周くらいしかできていませんが、最初にニュータイヤでコースインしたこともあって、こういうポジションになったのだと思います」と振り返ったNクラス2年目の小林が唯一2分を切る、1分59秒197をマークしてトップタイム。これに同じくNクラスの蒲生が続き、Cクラストップはスリーボンドの関口雄飛。

 やや遅れて午後3時1分に始まった午後のセッションは、午前よりも本格的なウエットコンディションとなる中、気温11℃、路面温度14℃で始まった。

 明日の決勝を見据え、できればセットアップを進めたい各陣営だったが、難しいコンディションとなったこともあり、コースアウトやスピンを喫するマシンが続出。結果的に午前同様3回の赤旗中断となってしまった上、タイム的にも2分20秒前後のタイムが限界という状況になってしまう。

 セッションの大半でモニターのトップに居座ったのは2分17秒543を刻んだ関口だったが、路面温度12℃とやや気温の下がった終盤、やや雨量の落ちた残り5分を切ったところで2分16秒033をマークして午後のトップを奪ったのはル・ボーセの嵯峨宏紀。「大きくセッティングを変えたわけでも、タイヤを換えたわけでもなく、雨がやや少なくなったので必然的にタイムが上がったと言う感じですから、明日の状況はまだ読めません」と慎重なコメントを残した嵯峨、そして関口の間に割って入ったのはクラッシュの傷の癒えた蒲生。これに関口、小林、佐藤公哉が続き、C、N両クラスが入り乱れる結果となった。



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