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■アチーブメント全日本F3 選手権シリーズ Round 1 鈴鹿 レポート

 開幕戦はCクラス国本雄資と、Nクラス小林崇志が制す!

 4月17日、今シーズン開幕戦が鈴鹿サーキットで行われ、CクラスではPETRONAS TEAM TOM'Sの国本雄資が、NクラスではHFDP RACINGの小林崇志が、それぞれポール・トゥ・ウインでオープニングレースを制した。

 前夜の雨も上がり、爽やかな青空の下気温15℃、路面温度24℃という絶好のコンディションで行われた午前の第1戦予選では、両クラスともにレコードタイムが更新されることに。Cクラスでは国本が1分53秒749でポールを奪い、1分53秒789と僅差の2位にル・ボーセモータースポーツの嵯峨宏紀がつけ、3番手にはTODA FIGHTEXのアレキサンドレ・インペラトーリ。これにラファエル・スズキ、ハナシマレーシングの吉田広樹が続き、スリーボンドレーシングの関口雄飛は、コースイン直後に駆動系トラブルに見舞われ西コースでストップ、ノータイムとなってしまう。

 一方Nクラスでは小林が1分55秒464をマーク、総合でも5番手に食い込む健闘で初ポールを獲得。2番手には千代勝正、3番手には三浦和樹がつけ、さらにトムススピリットの蒲生尚弥、チームノバの佐藤公哉、佐々木大樹が続くこととなった。

 午後3時50分、気温15℃、路面温度26℃というコンディションで12周の第1戦決勝がスタート。

 上位陣は順当なスタートを決め、国本、嵯峨、インペラトーリ、スズキが1コーナーになだれ込むが、後方では佐々木、ギャリー・トンプソンがストールを喫する。1コーナーでは5番手に吉田が浮上する一方、Nクラスポールの小林を逆転した千代がクラストップの座に躍り出る。

 しかし、千代の首位は長くは続かず、1周目の130Rでアウトから並びかけた小林がトップを奪還してシケインへ。オープニングラップを終えた段階で、国本、嵯峨、インペラトーリ、スズキ、吉田、小林、千代、三浦、佐藤と続き、予選で最下位に沈んだ関口が早くも10番手に進出して来る。

 関口の躍進は止まらず、2周目には8位、3周目には千代と小林のNクラス上位をかわして、総合での6番手に。同じクラスとの攻防を開始した関口は、4周目にはシケインで吉田をパスし、5番手に。ところが、その翌周の2コーナーでまさかのコースアウトを喫した関口は、再び8番手に後退。これで上位進出を逃すことに。

 背後のバトルをよそにトップを快走する国本は、序盤に築いた約2秒のマージンを守ったまま周回を重ね、2番手で追走する嵯峨を寄せ付けない展開。3番手インペラトーリは、じりじりとギャップを詰めようとするスズキに対し3番手を死守する走りに切り替え、優勝争いは国本と嵯峨に絞られたが、結局そのまま国本が逃げ切り、ゼッケン1を背負う国本が今季初優勝。2位に嵯峨、3位にインペラトーリ。日本での初レースとなったスズキが4位、関口が5位、F3初レースの吉田が6位となった。

 一方Nクラスは小林が1分56秒389のファステストラップをマークするなど、追いすがる千代を突き離しチェッカー、うれしいF3初優勝を飾った。2位には千代、3位にはF3初レースとなった三浦が入り、序盤三浦に迫るも後半ペースの鈍った佐藤が4位。ストールから追い上げた佐々木、1周目2コーナー立ち上がりでのスピンから挽回した蒲生尚弥が5〜6位でのフィニッシュとなった。



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