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■第3ラウンド富士金曜占有走行、総合トップはCクラスの国本雄資

 6月11日の金曜日、明日からの第3ラウンドを前にした富士スピードウェイで、恒例のアチーブメント全日本F3選手権金曜占有走行が行われ、トムスの国本雄資、HFDP RACINGの小林崇志と、ここまでのシリーズで好調なポイントリーダーがともにトップタイムを奪った。

 午前11時05分、単独開催とあっていつもよりやや遅めのスタートとなった最初のセッション。気温19℃、路面温度24℃と涼しく、どんよりとした曇り空の下での走行となる中、なかなか路面コンディションが向上せず、大きなアクシデントには至らなかったこともあり、幾度もコースオフするマシンが続出するセッションとなった。

 今大会からCクラスにエントリー、久々の全日本F3選手権復帰となった久保田克昭が、開始15分ほどのところでコースオフ、タイヤバリアに僅かにマシン後部を接触させてストップしたため、午前11時25分に赤旗中断となったが、それ以外は最後まで中断なく走行が続けられた。

 この結果、午前のトップタイムを奪ったのはCクラスでは、戸田レーシングのアレキサンドレ・インペラトーリ。「コースコンディションがなかなか上がらず、非常に滑り易かった。ニュータイヤを一応履いたが、まだまだというフィーリング」と語ったインペラトーリは、1分35秒957をマーク。これに1分36秒258でル・ボーセの嵯峨宏紀、1分36秒271でトムスの国本雄資が続いた。

 またNクラスではここまで3勝と好調のHFDP RACINGの小林崇志が1分37秒326でクラストップ。千代勝正、三浦和樹が2〜3番手につけることとなった。

 引き続き曇天となった午後3時55分、気温21℃、路面温度26℃で2回目のセッションがスタート。このセッションはほとんどコースオフもなく、各陣営とも安定した走行を続けることとなったが、午前のセッションでニュータイヤを履かなかったドライバーの多くが、セッション終盤を中心にニュータイヤを装着するなどしたため、大半のマシンがタイムを更新することに。

 セッション終盤にタイムアップが相次いだ結果、トップを奪ったのは国本。1分35秒082をマークも「午後はニュータイヤを履き、トップが獲れた事は良かったものの、午前から続いたアンダーステア傾向を解消しきれなかったので、明日の予選に向けてまだアジャストが必要ですね」と満足とはいかない、と国本。2番手には1分35秒356でラファエル・スズキが続き、トムス勢が1-2。嵯峨が3番手、スリーボンドの関口雄飛が4番手につけた。 一方Nクラスでは午前と同じく小林が1分36秒954と、クラスでただひとり37秒を切る好タイムをたたき出し、「午前は少しセットの方向性で迷いかけ、ベストタイムも中古のタイムになってしまいましたが、チームにうまく修正していただけたことで、午後には良い状態で予定通りのメニューがこなせました」と総合でもトップを譲ることはなかった。

 Nクラスの2番手には小林のチームメイトである三浦、3番手にはトムススピリットの蒲生尚弥が続いた。

 単独開催となる今週末の第5/6戦に向け、各陣営ともにまずまずの手応えを感じる一日となったようだ。



写真左 #1PETRONAS TEAM TOM'S国本雄資
写真右 #8 HFDP RACING 小林崇志

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