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第4ラウンド富士金曜占有走行、Cクラスの国本雄資が総合トップを獲得

 曇り空の下、翌日からの第7/8戦を控えた7月16日の金曜日、富士スピードウェイを舞台に恒例の金曜占有走行が行われ、CクラスではPETRONAS TEAM TOM'Sの国本雄資が、NクラスではHFDP RACINGの小林崇志が、それぞれトップタイムを奪った。

 気温25℃、路面温度28℃でスタートした1回目のセッションは、午前9時40分から。序盤から各陣営ともに精力的な周回を重ねることとなり、セッション半ばにはPETRONAS TEAM TOM'Sのラファエル・スズキ、国本、戸田レーシングのアレキサンドレ・インペラトーリがトップ3に。一方Nクラスでは小林、チームノバの佐々木大樹、トムススピリットの蒲生尚弥が上位に顔を覗かせることに。

 セッション終盤になると、所々に雲の切れ間ができ、時折日差しがコースを照らすこととなったが、1分37秒390をマークしてトップに躍り出た国本が、さらにセッション終了直前に1分37秒281へとタイムアップ。1分37秒447で追いすがるスズキを抑えてこのセッションのトップを奪う。3番手にはル・ボーセの嵯峨宏紀が1分37秒570で続く。

 また、Nクラスでは終盤ニュータイヤを履いた佐々木が1分38秒312でクラストップを獲得。これに小林、蒲生が続く結果となった。

 午後3時に始まった2回目のセッションは、気温26℃、路面温度31℃でのスタート。コンディションの好転があったか、開始30分ほどで早くもスズキ、国本のトムス勢は37秒を切って1分36秒台に突入する展開。インペラトーリが1分37秒130でこれに続く。Nクラスでは小林が開始40分で1分38秒054をマーク、こちらも午前のNクラスのベストタイムを更新する。

 しかし、セッションが残り30分となったころから多くのマシンがニュータイヤを投入、タイムアップが相次ぐことに。午後4時の段階で、既に1分36秒863とベストタイムを更新していた国本は、さらに1分36秒455へとタイムアップ。

 残り15分でニュータイヤを履いたスズキは、ラストラップで1分36秒421をマークして国本を逆転、トップを奪ったかに見えたが、同じくラストラップのアタックを決めた国本が1分36秒207として、再逆転での総合トップタイムを手中に収めた。

「午後にニュータイヤを使ってアタックしたのですが、トップタイムを取れたことは良かったのものの、ニュータイヤでのバランスが思っていた方向に行かなかったので、まだ明日に向けてやるべきことはあります」と振り返った国本。2番手にはスズキ、3番手にはインペラトーリが続いた。

 一方、Nクラスでは終盤に佐藤公哉、千代勝正らが肉薄も、終了間際に小林がトップを確定付ける1分38秒033をたたき出し、こちらもクラストップを譲らず。「クルマは問題ありませんし、ユーズドタイヤでは良かったのですが、ニュータイヤでの上がり幅が充分ではなかったので、余裕はあまりありません。1分37秒6〜7あたりまでは見えていたので」と小林はトップタイムにも不満げな表情を見せた。Nクラス2番手は1分38秒127の佐藤。3番手に佐々木が続き、チームノバ勢が上位に並ぶこととなった。



写真左 #1PETRONAS TEAM TOM'S国本雄資
写真右 #8 HFDP RACING 小林崇志

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