arcive
 
09

第5ラウンドもてぎ、金曜占有走行は関口雄飛がトップタイム

 8月の第1週と、夏真っ盛りの開催となる第9/10戦の舞台はツインリンクもてぎ。今大会からシリーズ後半戦に突入すると言うこともあり、各陣営ともに恒例の金曜占有走行から精力的な走り込みを行うこととなった。

 とはいえ、金曜のもてぎ上空はどんよりとした厚い雲に覆われ、湿度は高いものの気温は27℃と凌ぎ易い天候。午前のセッションは、路面温度32℃というコンディションの中、雨の気配すら漂う曇り空の下で午前9時20分にスタートした。

 開始早々にNクラスの黒田吉隆が1コーナーでコースオフを喫したために赤旗中断となったが、再開後は上位陣も1分49秒台のスローペースでの走行が続くことに。セッション序盤〜中盤にかけては、今大会がCクラスデビューとなる山内英輝が1分48秒964までタイムを伸ばすなど、モニターのトップにつけたが、残り30分を切ったころ、これをアレキサンドレ・インペラトーリが1分48秒864で逆転。Nクラスでは序盤蒲生尚弥がトップにつけるが、これを小林崇志が逆転も、ともにタイムは1分50秒1台と僅差の状況。

 だが、午前のセッション終盤、1分48秒708をマークしてトップに躍り出たのは嵯峨宏紀。嵯峨はさらに1分48秒401までタイムアップを果たし、山内、インペラトーリ、関口雄飛を抑えてこのセッションのトップを奪う。一方、Nクラスでは小林と蒲生、さらには三浦和樹も絡んだトップタイム争いは1分49秒台に突入。一時は蒲生の逆転を許した小林が、最終ラップに1分49秒695を叩き出してクラストップを死守。これに蒲生、三浦、佐々木大樹が続くこととなった。

 夏らしい日差しの戻った午後2時30分からの2回目のセッションは、気温32℃、路面温度38℃でのスタート。

 セッション開始直後から上位陣は1分48秒台のタイムで周回。開始10分で早くも関口が1分48秒128をマークし、午前の嵯峨のタイムを上回る。

 Nクラスではセッション序盤は佐々木だけが1分49秒992と50秒を切っていたが、約30分が経過した時点で蒲生が1分49秒964、1分49秒718と好タイムを連発、僅差でこれを逆転する。

 しかし、セッション後半になるにつれ、路面温度が44℃にまで上昇したこともあってか、セッション後半のニュータイヤでのアタックでもあまり大幅なタイムアップを見せるドライバーはなく、Cクラスでは関口がファイナルラップに1分48秒094と僅かにタイムを縮め、総合でもトップタイム。Nクラスでは蒲生が1分49秒718のままセッショントップを奪ったが、タイム的には午前の小林がこれを上回っており、総合でのNクラストップを手にした。

「午前は今ひとつだったが、セットアップを変更した午後は、走り始めに程度の良いユーズドでも好タイムが出せたし、終了間際にさらにセットを調整してタイムアップが果たせ、久々のトップタイムと気持ち良く1日を終えられた」と笑顔の関口。一方小林は、「とても暑い一日でしたが、クルマは変わらず良いのですが、開幕の頃に比べてタイム差が縮まっているので、あとはドライバーである自分達がどれだけ頑張るかの勝負」と気を引き締めていた。

 明日土曜には第9/10戦の公式予選と第9戦決勝、日曜には第10戦決勝が予定されているが、開幕以来の連勝を続けるトムスの国本雄資がこの日の走行では5番手に留まるなど、激戦のレースウィークを予感させる結果となった。



写真左 #12 ThreeBond Racing 関口雄飛
写真右 #8 HFDP RACING 小林崇志

gotoback
li