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● 国本雄資が新記録となる9連勝! Nクラスは蒲生尚弥が連勝飾る
午後4時過ぎのスタートながら、夏らしい日差しの下、気温33℃、路面温度47℃という暑さの中での戦いとなった第9戦決勝。
午前に行われた公式予選の結果、Cクラスでは前日の占有走行から好調のスリーボンド・関口雄飛を僅差で抑え、ポールポジションを奪ったのはPETRONAS TEAM TOM'Sの国本雄資。3番手には今回Cクラスデビューながら、健闘のハナシマレーシング・山内英輝、これにラファエル・スズキ、ル・ボーセの嵯峨宏紀、戸田レーシングのアレキサンドレ・インペラトーリが続く。
Nクラスではトムススピリットの蒲生尚弥がHFDP RACINGの小林崇志を抑えてポールポジションを獲得。3番手にチームノバの佐々木大樹、4番手にル・ボーセの千代勝正がつけた。
抜きづらいコースとあって、すべてのドライバーが集中していたスタートでは、ポールの国本が好スタート。関口は反応が遅れ、1コーナーでアウトから山内に並び掛けられるが、なんとか立ちあがりでこれを凌ぐ。その背後ではスズキがホイールスピンをさせて出遅れ、嵯峨が4番手に浮上。インペラトーリとサイド・by・サイドとなったスズキは、2コーナー立ちあがりでコースオフし、Nクラス蒲生の後塵を拝することに。
序盤はペースが上がらず、関口の猛追を許した国本だったが、タイヤが温まると徐々に関口を引き離す。一方、序盤で仕掛けるべくチャンスを伺っていた関口は、4周目にファステストラップを奪うもスタートでの遅れが響いて、なかなか国本のインに飛び込むことはできず、レースは膠着。山内も3番手で追走も、トップ2台には届かない。
結局レースはそのままのオーダーでフィニッシュを迎え、優勝は国本。ブノア・トレルイエが持っていた全日本F3選手権での連勝記録である8連勝を破り、これで開幕からの連勝を“9”とした。2位に関口、3位に山内。嵯峨、インペラトーリ、スズキという4〜6位となった。
また、Nクラスでは1周目にスズキを従えたことで築いたギャップを活かし、自分の走りに徹した蒲生が、じりじりと2番手小林とのギャップを広げる展開に。2番手につけた小林は3番手の佐々木を引き離しつつ蒲生を追うものの、残念ながらペースが安定せず、勝負を挑む距離には持ち込めないままチェッカー。蒲生が富士に続いて連勝をマークすることとなり、ポイントリーダーの小林とのポイント差を縮めることとなった。また、3位にはチームメイト佐藤公哉との攻防に耐えた佐々木が3位を手にし、嬉しい今季初表彰台を獲得している。
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