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止まらぬ国本雄資、10連勝! Nクラスでも逆転で蒲生尚弥が3連勝


 土曜の公式予選で今季9度目のポールポジションを奪ったのは国本雄資。第9戦同様関口雄飛がフロントロウに並び、2列目には山内英輝、ラファエル・スズキ、3列目には嵯峨宏紀とアレキサンドレ・インペラトーリという第9戦と同じグリッドとなったCクラスに対し、Nクラスでポールポジションを奪ったのは小林崇志。第9戦のポールシッター蒲生尚弥は2番手、3番手には佐藤公哉、4番手には三浦和樹と異なる顔ぶれが上位グリッドに並んだ。

 日曜もまずまずの天候となったもてぎ。第10戦の決勝は午前10時40分にフォーメイションが始まったが、その直前のグリッドの気温は既に32℃。路面温度も45℃と、この日も20周の熱い戦いとなった。

 スタートでの逆転を狙っていた関口の期待を裏切り、好スタートを決めたのは国本。関口は山内にも詰め寄られるが、なんとかポジションキープ。後方では嵯峨がスズキをかわして山内に迫るが山内も防戦し、Cクラスは国本、関口、山内、嵯峨、スズキ、インペラトーリというオーダーでレースが始まった。

 前日同様序盤のうちにチャンスを作りたかった関口だが、国本はハイペースで逃げ、じりじりとギャップを築いていく。このため関口は2番手キープに切り替え、山内の追従を許すが、要所を押さえて付け入る隙は与えない。その背後には嵯峨がつけていたが、8周目にS字でコースオフを喫し後退。代わってスズキ、インペラトーリが4〜5番手に浮上する。

 トップの国本は、第9戦では奪えなかったファステストラップをも手中に収めると、最後まで手綱を緩めず独走。時に僅差になる2番手争いをよそに、そのまま10連勝を飾り、次戦岡山ラウンドでのタイトル決定の可能性を大きく手繰り寄せた。2位には関口、3位には山内。スズキ、インペラトーリ、嵯峨が4〜6位となった。

 Nクラスではスタートで小林に蒲生が並び掛けるものの、3コーナーの競り合いで蒲生が僅かにコースオフ。その間隙を突いて佐藤が2番手に浮上し、小林、佐藤、蒲生というトップ3となったが、佐藤にジャンプスタートの裁定が下り、ドライブスルーペナルティーを受けたために3周目には佐藤が脱落し、小林、蒲生が1〜2位となり、3位には佐々木大樹と競り合うギャリー・トンプソンが浮上することに。

 トップの小林はファステストラップを奪いつつ、じりじりと蒲生を突き離し初めていたが、3周目辺りからコクピット内にバッテリーの電圧低下を知らせる警告灯が点灯。周回を重ねるごとに電圧は下がり、徐々に小林のエンジンはパワーダウンしてしまう。

 そんな中、コースオフした嵯峨が9周目に小林と蒲生の間に入り、小林にとってラッキーな展開となったかに思われたが、嵯峨が小林をS字でかわした際、一気に蒲生とのギャップが詰まり、手負いの小林は蒲生の射程に。

 一度は蒲生の攻勢を凌いだ小林だったが、12周目の1〜2コーナーでの蒲生の猛攻に屈し、トップに蒲生が浮上することに。

 2番手に下がった小林は、症状がさらに悪化しラップタイムが3秒以上も下落してしまい、3番手を争うトンプソン、佐々木、千代勝正に追いつかれ、19周目についに2位の座をも明け渡してしまう。

 これで優勝はライバル不在となった蒲生。2位には今季初表彰台となったトンプソン。19周目に佐々木をかわした千代が、スタートでのストールから見事な挽回を見せて3位に入っている。4位に佐々木、5位にはなんとか完走なった小林、6位に黒田吉隆となった。

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