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第6ラウンド岡山金曜占有走行、ポイントリーダーの国本と小林が両クラスのトップを奪う

●Round 11 & 12・岡山 金曜占有走行レポート

 岡山国際サーキットでの第11/12戦を明日に控え、9月3日の金曜日に合計3時間の占有走行が行われ、CクラスのPETRONAS TEAM TOM'S・国本雄資が総合トップタイムを獲得。NクラスではHFDP RACINGの小林崇志がクラストップを奪った。

 夏休みが終わったとはいえ秋の気配はまだ遠く、日差しの強い夏空が広がる下、気温38℃、路面温度47℃というコンディションでの走行となったこの日のセッション。午前10時10分からの最初のセッションではコースインと同時に全車がいっせいにピットアウト、1時間半に渡って精力的な周回を重ねることとなった。

 走行開始から約30分のところで、真っ先に1分28秒を切り、1分27秒982をマークしたのは岡山を地元とする戸田レーシングのアレキサンドレ・インペラトーリ。これにル・ボーセの嵯峨宏紀、スリーボンドの関口雄飛らCクラス勢が続き、Nクラスではル・ボーセの千代勝正が1分28秒447でまずはクラストップにつけるが、午前11時になったところで、トムススピリットの蒲生尚弥が1分28秒328でクラストップの座に躍り出る。

 しかし、セッション終盤に1分26秒485と、26秒台半ばにまでタイムを上げトップを奪ったのはPETRONAS TEAM TOM'Sの国本雄資。この国本に逆転は許したものの、途中までトップに立っていたラファエル・スズキが僅差で続き、3番手には1分27秒160とした関口となった。また、Nクラスでは最終ラップに1分27秒592をマークしたHFDP RACINGの小林崇志がトップを奪い、1分27秒831でチーム・ノバの佐藤公哉、1分27秒932でHFDP RACINGの三浦和樹が2〜3番手で続いた。

 午後のセッションも同じくドライコンディションの中、午後1時40分に気温34℃、路面温度44℃でスタート。序盤からスズキの1分27秒546を筆頭に、ハナシマレーシングの山内英輝、国本らが1分27秒台の攻防を見せるが、開始30分を過ぎたところで山内が1分27秒399にタイムアップ。山内はさらに1分27秒176にまでタイムを伸ばし、トップに躍り出る。

 一方Nクラスでは、総合でも4番手となる1分28秒086を序盤にマークした、チームノバの佐々木大樹がクラストップに立ち、Cクラスマシンを間に挟んで小林、三浦、佐藤が追う展開となった。

 セッション後半に入り、気温は午前と同じ38℃、路面温度も47℃に上昇する中、Cクラスでは国本が1分27秒516で山内に次ぐ2番手に浮上も、残り15分の段階で関口が1分27秒400で2番手に。しかし山内は残り10分を前に1分26秒983にタイムアップ、さらに1分26秒671として首位を守る。

 ところが、午後3時ちょうど、セッション残り10分となったところで、インフィールドでスピンした車両があり、セッションは赤旗に。このため、セッションは3分間延長されることとなったが、再開後には多くのマシンがニュータイヤを履いてコースイン、終盤のコース上では激しい攻防が展開された。

 その結果、午後のトップタイムを奪ったのは山内。セッション終盤にタイム更新はならなかったが、1分26秒685をマークした2番手のスズキ、同じく1分26秒896をたたき出した関口らの肉薄を許すも、1分26秒671でトップの座を守った。

 また、Nクラスでも残り3分というところで小林が1分27秒884で佐々木を逆転しトップに立つと、さらに1分27秒767へとタイムを伸ばし、午前に続いてクラス首位の座を手にすることに。小林のチームメイトである三浦が1分28秒012で2番手、3番手には佐々木となった。この結果、午後は4番手に留まったものの、午前のタイムで国本が総合でのトップタイムを獲得。一方Nクラスでは小林が首位の座を譲らなかった。

 今大会でのタイトル決定の可能性を持つ国本はだが「午前はニュータイヤを履いたらバランスが良くなりましたが、午後には同じような傾向にならず、タイムが伸びなかった。できれば勝ってタイトルを決めたいですが、そのためには明日に向けてやるべきことがまだ残っています」と慎重なコメント。一方、Nクラスのポイントリーダーである小林は「久々の岡山で走り始めは戸惑ってしまいましたが、午前も午後もトップで終えられて良かったです。プログラムも順調すぎるほど順調に終えられたし、今大会は連勝して菅生でタイトルを決めたいですね」と自信を見せることとなった。



写真左 #1PETRONAS TEAM TOM'S国本雄資
写真右 #8 HFDP RACING 小林崇志

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