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ラファエル・スズキが初優勝! 連勝ストップもタイトルは国本雄資が手に


 フロントロウが指定席であったPETRONAS TEAM TOM'Sの国本雄資が予選4番手に沈み、フロントロウに並んだのはなんとこれが初ポールとなるハナシマレーシングの山内英輝とラファエル・スズキ。予選3番手にはスリーボンドの関口雄飛が続き、国本を挟んで予選5番手はル・ボーセの嵯峨宏紀。戸田レーシングのアレキサンドレ・インペラトーリはクラス6番手に留まることとなり、Cクラスの上位グリッドは興味深いオーダーとなった。

 気温34℃、路面温度51℃で迎えた午後3時25分からの第11戦決勝は18周の戦い。このレースで、ランキング2位の関口が国本に対して4ポイント以上多く得点出来なければ、順位に関わらず自動的に国本がタイトルを手にするという状況の中、レッドシグナルが消え全車がスタートの時を迎えた。

 勢い良く飛び出したのはポールシッターの山内。2番手につけたスズキ、1コーナーで3番手に浮上した国本、それに続いた関口ら後続を引き離し、1周目に1秒2のギャップを築くなど、オープニングラップを制した山内だったが、なんとスタートの際、シグナルが消える直前に半クラッチ状態の山内のマシンが動き出してしまったことから、2周目を終えたところで反則スタートによるドライブスルーペナルティーという裁定が下ってしまう。

 結局山内は5周終了時にペナルティーを消化するためにピットインし、惜しくも最後尾にドロップ。ここでスズキがトップに浮上し、国本、関口、嵯峨、そしてインペラトーリが2〜5番手に浮上することに。

 トップに立ったスズキは、安定したペースで周回を重ねてじりじりと2番手の国本を引き離し、独走。最終的には国本に4秒8もの差をつけて逃げ切り、F3で自身初となる優勝を勝ち取ると、ガッツポーズ。国本は今季初の2位に甘んじ、開幕以来続けていた連勝が10でストップしたものの、今季のCクラスチャンピオンを決めた。3位にはファステストラップをマークも国本を捕らえるには至らなかった関口。嵯峨、インペラトーリ、山内が4〜6位となった。

 一方、HFDP RACINGの小林崇志がポールを獲得、予選2番手にトムススピリットの蒲生尚弥が続き、タイトルを争う両雄の対決に注目が集まったNクラス。スタート直後の1コーナーから2コーナーにかけて、好スタートを決めた蒲生が小林に先んずるものの、2コーナーで他車と軽い接触をした蒲生を小林が抜き返しインフィールドへ。しかし前のCクラスマシンとの位置関係が仇となり、ダブルヘアピン進入で再び蒲生が小林をパス。1周目を終え、Nクラスは蒲生、小林、HFDP RACINGの三浦和樹、ACHIEVEMENT by KCMGのギャリー・トンプソン、ル・ボーセの千代勝正、チームメイトの佐々木大樹をパスしたチーム・ノバの佐藤公哉がトップ6に。

 1周目から激しい攻防となったNクラスだったが、2周目以降は膠着した展開に。トップの蒲生は目前のCクラスマシンのスリップを活かし、一方の小林は1秒前後の差で詰め寄るものの、それ以上近づくことは出来ず、順位変動はないままレースは終盤に。

 結局蒲生が18周を逃げ切って優勝、富士からの連勝を“4”に伸ばすことに。2位には小林、3位には序盤のトンプソンの攻勢を凌いだ三浦。トンプソン、千代、佐藤が4〜6位に入った。

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