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全日本F3選手権 第11戦 決勝上位ドライバーコメント

◎Cクラス◎

■優勝:ラファエル・スズキ
(PETRONAS TEAM TOM'S/Car.No36/PETRONAS TOM'S F308/トヨタトムス)
「暑くてとてもタフなレースだったけれど、初優勝することができて本当にうれしいよ。スタートの段階で、前の山内選手がシグナルより早く動いたと思ったので、彼はペナルティーを受けるんじゃないかと思ったけれど、それが本当にそうなるかどうか最初は不安だったんだ。けれど、すぐに彼にペナルティーが出たので、その後すぐにタイヤを労わる走りに切り替えた。コンスタントなラップを刻み、逃げ切るためにはタイヤを温存しておくべきだと思ったんだ。その結果、すべてがうまく行って最後まで背後を脅かされることもなく初優勝を飾ることが出来た。テストも充分でないまま迎えたシーズン序盤は、かなり苦戦もしたけれど、常に進歩することを心掛けてやってきたし、チームも僕を常に全力で支えてくれた。そのお陰でやっと優勝できたんだ。明日はポールからのスタートだけれど、より長い周回のレースになる。今日の第11戦で経験したことを活かして、明日も良いレースがしたいね」

■2位:国本 雄資
(PETRONAS TEAM TOM'S/Car.No1/PETRONAS TOM'S F308/トヨタトムス)
「今日は予選でうまく行かず4番手からのスタートだったのですが、ここはとても抜きにくいコースなので、スタートでパスしなければと集中していました。そのお陰でうまくスタートで1台パスすることが出来て、山内選手がジャンプスタートで(ペナルティーを受けて)いなくなって2番手に上がったのですが、ラファエルとの差がちょっとあったのでプッシュして追いつこうとはしたものの、なかなか自分のペースが上がらず、逆にどんどん離されてしまうような難しいレースでした。連勝が止まってしまったわけですが、久々に負けて、なんか今はちょっと良く分からないですね」

■3位:関口 雄飛         
(ThreeBond Racing/Car.No12/ThreeBond/スリーボンド東名)
「スタートと1周目で順位はほぼ決まるだろうと思っていたのですが、そこでホイールスピンしてしまい出遅れたのが痛かったですね。ランキング2位はなんとしても獲りたいと考えているのですが、3位のラファエル選手との差が12〜3ポイントあったものの、(トップを走っていた)山内選手がペナルティーでいなくなってしまったことで、(今日3位になった」僕と(優勝した)ラファエル選手の今日の獲得ポイントの差が広がって、シリーズポイントの差が詰まったので残念です。しかし、そんなことばかり言っても仕方ないので、明日は気持ちを入れ替えて頑張ります」

■4位:嵯峨 宏紀
(DENSO Team Le Beausset/Car.No62/DENSO・ルボーセF308/トヨタハナシマ)
「スタートで少し失敗しましたね。動き出しは良かったんですが、思いのほか路面にラバーが乗っていなかったのか、ホイールスピンしてしまって。レース中はリヤのグリップ感がなさ過ぎて、ずっとオーバーステアと格闘して全部のコーナーでカウンターを当てているような感じで、前の2台について行くことが出来ずちょっと苦しかったです。明日に向けてセットアップの変更はしますが、決勝で路面温度が高くなるとオーバーが出る傾向が強いので、そのあたりも課題のひとつと考えています。


◎Nクラス◎

■優勝:蒲生 尚弥                   
(TOM'S SPIRIT/Car.No37/TDP SPIRIT F307)
「今日もスタートがうまく行って、1コーナーから2コーナーにかけて小林選手をアウトから抜くことが出来たんですが、その後ちょっと接触してしまって、そのせいでまた2コーナーで小林選手にアウトからパスされて……。けれど、その後前にCクラスのクルマが入って来て、その混乱でまた1周目のダブルヘアピンの進入で抜き返すことが出来てトップに立ち、そのまま逃げ切ったという形です。レース中ずっと前にCクラスのマシンがいたのですが、時には詰まってしまう状況もありましたが。ストレートではスリップで引っ張ってもらったことで、結果的に良い方向に活かすことが出来たと思います」

■2位:小林 崇志                  
(HFDP RACING/Car.No8/HFDP RACING F307)
「スタートがあまりうまく行かなかったんですが、うまく2コーナーで抜き返すことができました。ただ、Cクラスのマシンとのからみでダブルヘアピンで行かれてしまって……。その後は蒲生選手を追ったんですが、背後につくとダウンフォースが抜けてしまうので、1秒のギャップをキープするのがやっとでした。明日は2番手からのスタートですが、やはりスタートで前に出てしまえば抜かれることはないと思うので、明日はそこを気をつけて優勝したいです」

■3位:三浦 和樹                  
(HFDP RACING/Car.No7/HFDP RACING F307)
「前回のもてぎでは予選で良いポジションを得たのにストールという自分のミスで台無しにしてしまったので、今日はそれだけは絶対にしないと思っていたのですが、逆にホイールスピンしてしまってポジションアップは果たせませんでした。オープニングラップではトンプソン選手にバックストレッチで並び掛けられたんですが、なんとか3番手をキープすることが出来ました。しかしレース中盤から後半に掛けては前の2台に離され、まだまだ課題があると感じました。それでも3位表彰台が獲れたということで、これをきっかけにまた明日も表彰台を狙って走りたいと思います」



● 2010年全日本F3選手権Cクラスチャンピオン・国本雄資コメント ●

「やっぱり優勝して“CHAMPION!”というサインボードを見たかったので、今は少し悔しい気持ちもありますが、チャンピオンを獲ることが出来たと言うことで、今後はもっとのびのびレースが出来ると思いますし、良かったな、というのが実感です。チャンピオンを獲るということに関しては、開幕前から100パーセント自信があったので、途中でタイトルを意識することもなかったですね。開幕前から“全部勝つんだ!”と思っていましたから。僕はマカオGPで勝つためにこのレースに出ているので、まだまだ努力しなければならない部分もあるし、クルマも進歩させなければなりません。残りのレースでも決して満足することなく、次の菅生、オートポリスでも優勝して、そしてマカオで勝てるよう頑張ります」

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