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ラファエル&蒲生が共にポール・トゥ・ウィンで連勝。


 やや雲も多く、午前中のレースということで気温33℃、路面温度38℃と酷暑となった前日に比べて、やや暑さの和らいだ中で行われた第12戦。しかし、コンディションが異なる上、第11戦よりも7周長い25周とあって、各陣営ともにスタート直前までセッティングの微調整を行ってスタートを迎えた。

 この第12戦、ポールポジションを奪ったのはこれが自身初となるラファエル・スズキ。これに山内英輝、関口雄飛が続き、第11戦でタイトルを決めた国本雄資は前日と同じく4番手。嵯峨宏紀、アレキサンドレ・インペラトーリがこれに続く。Nクラスでは4連勝と波に乗る蒲生尚弥がポールシッター。しかし、フロントロウにはこの蒲生とタイトルを争うポイントリーダーの小林崇志が並び、3番手に佐藤公哉、4番手に三浦和樹、さらにギャリー・トンプソン、千代勝正などが続き、混戦を予想させるグリッドとなった。

 迎えた午前10時40分のスタート。ポールのスズキは好スタートを決め、トップで1コーナーへ。その背後では山内と関口が2番手争いを演じるが、アウト側にいた関口が行き場を失ってコースオフ、山内が2番手を死守。国本、嵯峨、インペラトーリが4〜6番手につける。

 1周目に0.8秒差をつけてホームストレートに戻ってきたスズキは、序盤からプッシュ。ファステストラップを連発しながら2番手の山内とのギャップをじりじりと開いて行く。山内と関口の2番手争いは接近戦のまま続いたが、17周目のバックストレッチエンドでスリップから抜け出た関口が、山内のインを突いて2番手を奪取。そこからスパートをかけトップのスズキを追った関口は、約4秒半あったギャップを2秒半にまで縮めたが、スズキには届かずチェッカー。結局ポールからスタートし、ファステストラップをも手中に収めたスズキが完勝劇を演じる格好に。3位に山内、4位に国本、5位に嵯峨、6位にインペラトーリとなった。

 Nクラスではフロントロウの2台はともにまずまずのスタートを決め、蒲生、小林のオーダーのまま1コーナーへ。その背後では佐藤とトンプソンが接触しつつも激しい攻防を演じるが、そのインを突いた千代が三浦に次ぐ4番手に浮上。さらに千代はアトウッドを三浦のアウトから立ち上がり、加速の良さを活かしてバックストレッチで3番手に。

 前にCクラスマシンがいたことで、ややペースを抑えられた感のある蒲生は、背後に約1秒前後のギャップで小林の追走を許すも、付け入る隙は与えず周回。3番手の千代を突き離したものの、小林もこれを攻めあぐね2番手のままレースは終盤に。

 結局上位ではポジションの入れ替えはなく、蒲生がこれで5連勝。2位に小林、3位に千代。4位に三浦、5位に佐藤、6位には佐々木大樹。序盤佐藤と激しく5位を争ったトンプソンは接触の影響でリヤサスペンションにダメージを受け終盤ペースダウン、黒田吉隆の先行をも許し8位となっている。

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