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●全日本F3選手権 第12戦 決勝上位ドライバーコメント


◎Cクラス◎

■優勝:ラファエル・スズキ
(PETRONAS TEAM TOM'S/Car.No36/PETRONAS TOM'S F308/トヨタトムス)
「今日はとても難しいレースだった。昨日は序盤タイヤをセーブすることが出来たけれど、今日はスタートからトップに立って、ギャップを作るために最初からプッシュしなければならなかったからね。背後のふたりがとても速いことは知っていたから、どうしても序盤にマージンを築きたかったんだ。けれど、運よく彼らが競り合っていてくれたお陰で、中盤以降は少しペースをコントロールすることも出来た。昨日は初優勝で本当に素晴らしい感覚だったけれど、2勝目はまた違った喜びがあるね。これまであまり調子の良くないラウンドもあったし、それでもチームスタッフは僕をサポートし続けて来てくれた。さすがに今週連勝できるとは予想していなかったけれど、この連勝で彼らに少しお返しが出来たように思うよ」

■2位:関口 雄飛
(ThreeBond Racing/Car.No12/ThreeBond/スリーボンド東名)
「昨日はスタートで失敗してしまいましたが、ファステストラップが獲れたようにチームが一番速いクルマに仕上げてくれていたので、今日は優勝を狙っていました。まずはスタートで1コーナーまでに2番手に浮上できれば、得意な序盤のプッシュをすれば勝てるんじゃないかと思っていたのですが、1コーナー先で(山内選手と)バトルになって、飛び出してしまったのでずっと3番手につけることになりました。山内選手が大きなミスをしたようには見えませんでしたが、うまくアトウッドの立ち上がりでスリップに入れたので彼を抜くことが出来ました。そこからトップを追ってプッシュしましたが、かなりギャップが開いていたので追いつけませんでしたね」

■3位:山内 英輝
(ハナシマレーシング/Car.No5/MJハナシマレーシングF308/トヨタハナシマ)
「今日は普通にスタートすることが出来て、なんとか2位を守り切ることが出来たんですが、序盤からかなりオーバーステアが強くて、クルマを押さえて行くのに必死でした。(関口選手が)背後からも迫って来ていましたし、前にはじりじり離されて行っていたのですが、どうしても勝ちたいという気持ちでプッシュしたものの、残念ながら追いつけませんでした。自分としてもアトウッドの立ち上がりは特に気をつけていましたし、ミスはしていないのですが、うまく関口選手にスリップに入られてしまって……。次戦以降の活動がどうなるか分からないので、ここで勝って次に繋げたかっただけにポールを獲っていながらの昨日のミスは残念ですが、やってしまったことは仕方がないですし、気持ちを切り替えて次の菅生に自信を持って挑めればと想います」

■4位:国本 雄資
(PETRONAS TEAM TOM'S/Car.No1/PETRONAS TOM'S F308/トヨタトムス)
「昨日から大きくセットアップを変えて挑んだんですが、残念ながらそれもうまく行かず最初からバランスが良くなくて、なんとか前について行きたかったもののそれも出来ず、さらに背後から嵯峨宏紀選手が迫って来ていたので、とても難しいレースでした。いろいろ新しいことも試しながら挑んだ週末でしたが、結果的にその良い部分を見つけられずにレースウィークが終わってしまったので、もう一度チームに帰ってミーティングをする必要があると思います。しかし目標であったチャンピオンを獲得出来たので、残り4戦はマカオを見越してアグレッシブに攻めて行きます」



◎Nクラス◎

■優勝:蒲生 尚弥
(TOM'S SPIRIT/Car.No37/TDP SPIRIT F307)
「今日もスタートで後ろのCクラスのマシンに先行されてしまって、レース中はずっと前を塞がれているような、昨日と全く同じ展開になってしまったのですが、うまく後ろとのギャップを拡げることも出来、そのままゴールしました。コンマ数秒前にCクラスのマシンがいる状況では、かなり空力的な悪影響を受けていたので、なんとかチャンスがあれば抜いて前に出たいとも思っていましたが、抜きに行って失敗し、接触などしても意味がないので冷静に走りました。残り4戦ですが、これまでどおりしっかりやれば結果はついてくると思うので、レースの組み立てから普段の生活までこれまでと同じようなペースで過ごしたいと思います」

■2位:小林 崇志
(HFDP RACING/Car.No8/HFDP RACING F307)
「スタートで前に出られなかったのですが、今日はそれがすべてかなと思います。結果としても展開としても、昨日とまったく同じになってしまって、非常に悔しいレースでした。やはり自分もダウンフォースが抜けてしまうために、あれ以上(蒲生選手に)近づくことは難しかったのでチャンスを見つけることすら出来ませんでしたね。ただ、スタート前から非常に落ち着いてレースをすることが出来たので、その点では良かったのかなと思います」

■3位:千代 勝正
(DENSO Team Le Beausset /Car.No63/BPダイシン ル・ボーセF305)
「今週はこの岡山というコースになかなかマシンを合わせ込むことが出来なくて予選で5〜6番手に沈んでしまったので、決勝ではスタートから数周しかチャンスはないだろうと集中していました。6番手からのスタートだったのですが、佐藤公哉選手とギャリー・トンプソン選手が競り合っていたところで、自分のほうが加速が良かったので1コーナーでインに入ることができ、さらに多少リスクはあったのですが、三浦和樹選手はアトウッドでアウトから並び掛けて抜くことができたので、1周目に3番手まで浮上できました。その後は前の2台を追ったのですが、蒲生選手と小林選手が速すぎてついていけませんでしたね」

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