arcive
 
09

第7ラウンド菅生金曜占有走行、Cクラスで国本雄資、Nクラスで小林崇志がトップに

 週末の第13/14戦を前にした9月24日の金曜日、スポーツランドSUGOにて恒例の金曜占有走行が行われ、Cクラスの国本雄資が総合トップタイムを獲得。同じくNクラスでは小林崇志がクラストップを奪った。

 前日は冷たい雨に見舞われた菅生だったが、この日は雲が多いものの降雨の恐れもなく、午前、午後ともにドライでの走行。午前10時からの1回目のセッションは、気温18℃、路面温度23℃でのスタートとなった。

 Cクラス6台に加え、久保田克昭がNクラスでエントリー、森下陽介も7月の富士に次いで参戦したことでNクラスが11台となり、合計17台のマシンが参戦する今大会。セッション開始序盤、17台のマシンが次々にコースインすることとなったが、前日の雨も手伝って路面状況は今ひとつ。しかし、開始20分のあたりでまず最初に1分18秒を切ってきたのは、CクラスではなくNクラスで連勝中の蒲生尚弥。

 1分17秒881という蒲生のタイムに続いたのは、山内英輝、嵯峨宏紀といったCクラス勢。さらに佐藤公哉、アレキサンドレ・インペラトーリ、小林らが名を連ねたが、開始26分に最終コーナーで森下がクラッシュ。このためセッションは赤旗に。

 午前10時40分に再開されたセッションだが、今度はラファエル・スズキがハイポイントでクラッシュし、セッションは再び赤旗中断となるが、このあたりから徐々にコンディションが良化したこともあり、蒲生は1分17秒191へとタイムアップ。しかし、山内がすかさず1分16秒429でこれを上回ると、関口雄飛も1分17秒122で2番手につけるなど、Cクラス勢が逆襲。セッション終盤にかけてさらにタイムアップが続いた結果、最終的に午前のトップは終了間際にタイムアップを果たした嵯峨が1分16秒185で獲得することに。国本が1分16秒263、山内が1分16秒274と僅差が続く中、Nクラストップを奪った小林が1分16秒855で総合でも4番手と気を吐いた。なお、クラッシュを演じたスズキもセッション終盤には無事コースに復帰している。

 午後1時35分からの2回目のセッションは、相変わらずの曇天の下、気温18℃、路面温度27℃で始まった。

 セッション序盤は早々に1分16秒台前半に入った国本、嵯峨らが上位につけたが、開始30分のところで山内が1分16秒174をマーク。この時点で午前の嵯峨のタイムを上回ってくる。山内はさらに2周後に1分15秒904にタイムアップを果たし、これがしばらくの間各ドライバーのターゲットタイムとなった。

 その後2番手にはスズキが1分16秒154で浮上、Nクラスでは小林も1分16秒795と自身がマークした午前のトップタイムを更新するなどタイム更新が続いたが、午後2時22分に最終コーナーで蒲生がクラッシュ。このためセッションはこの日3度目の赤旗中断となる。

 午後2時34分に再開した直後、今度は国本が1分15秒809でトップに立つと、スズキも16秒を切って1分15秒940で3番手に。タイムアップの攻防はさらに続き、国本が1分15秒762とすると、関口が1分15秒814で2番手に。嵯峨も1分15秒993へとタイムを上げてくる。

 この直後、午後2時52分にSPコーナーでギャリー・トンプソンがクラッシュしたため4度目の赤旗中断となったが、セッションは残り時間も少なく、このまま終了となった。

 この結果、総合でのトップタイムを奪ったのは国本。前回岡山では連勝がストップした国本だが「午前中はオーバー傾向がありましたが、セットアップを修正していくことでどんどん状況は良くなっていく感じでした。今週は(不振だった)岡山のようなことはないと思います」と、明日の予選〜決勝に向け自信を見せた。2番手には関口、3番手には山内が続いている。

 また、Nクラスでは午後もトップを譲らなかった小林が総合でもクラストップを獲得。小林は「気温がかなり低いこともあって、タイヤがなかなか温まらずに走り始めはタイムが出なかったので不安になりましたが、タイヤがちゃんと温まってくると、まったく問題ありませんでした。今回タイトルが決まる可能性がありますし、できれば楽な気持ちでオートポリスを迎えたいですね」と菅生でのタイトル奪取を誓った。なお、Nクラスでは2番手に千代勝正、3番手に蒲生となった。

 予選、第13戦決勝が予定されている明日土曜だが、天候悪化が予想されているだけに興味深い1日となるかもしれない。



写真左 #1PETRONAS TEAM TOM'S国本雄資
写真右 #8 HFDP RACING 小林崇志

gotoback
li