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●第13戦はスズキが3連勝! Nクラスでは蒲生が幸運な6連勝飾る
気温15℃と肌寒いコンディションで迎えたスポーツランドSUGOでの第13戦決勝。
先立って午前に行われた公式予選では、ハナシマレーシングの山内英輝が今季2度目のポールポジションを獲得し、PETRONAS TEAM TOM'Sのラファエル・スズキ、国本雄資が2〜3番手につけ、ル・ボーセの嵯峨宏紀、スリーボンドの関口雄飛、戸田レーシングのアレキサンドレ・インペラトーリが続く結果に。
このCクラス勢に続いて、HFDP RACINGの小林崇志がNクラスのポールポジションを奪い、トムススピリットの蒲生尚弥、チームノバの佐藤公哉、佐々木大樹がNクラス2列目に並ぶこととなった。
迎えた18周の決勝は、午後4時15分にフォーメイションがスタート。ずっと曇天だった一日ながら、スタートを前に爽やかな眩しい日差しが菅生に降り注ぐ中、レッドシグナルが消えて全車がいっせいに動き出したが、ここでポールの山内を上回る動き出しを見せたのは、イン側グリッドのスズキ。
スズキは1コーナーで山内のインを奪ってトップに立ち、スズキ、国本、嵯峨、インペラトーリが続いて1コーナーへ。関口はスタートでポジションを落とし、Cクラス最後尾にドロップしてしまう。
トップに立ったスズキは、序盤から1分16秒前半のラップタイムを続けてマージンを作るべくプッシュするが、5周目には2位を行く山内も1分16秒052のファステストラップをマークしながら国本を従えて追走。トップ3台による三つ巴の攻防が続くこととなったが、その背後では3周目に嵯峨が3コーナーでコースオフを喫しポジションダウン。代わってインペラトーリ、関口が4〜5番手に浮上する。
膠着状態となったトップ3台の争いは、コンマ数秒差のまま終盤へ突入。しかし、3者ともに譲らぬまま18周のレースはチェッカーを迎えることとなり、優勝はこれで3連勝となるスズキ。2位に山内、3位には国本が入り、4位にはインペラトーリ。終盤の14周目、1分16秒011のファステストラップを更新する速さを見せ5位を走行していた関口は、15周目のレインボーコーナーでスピンを喫し完走はならず。結局嵯峨が5位となった。
一方Nクラスでは、スタートでポールの小林がポジションを守り、蒲生は2番手。3番手には好スタートで佐藤をパスした佐々木が浮上することに。一方、4番手に下がった佐藤は、4コーナーでリヤを背後の千代勝正に押される格好でスピン、コースアウト。接触によるダメージでリヤタイヤがバーストしており、あえなくその場でリタイアとなり、佐藤のマシンを避けるべくダートに逃れたギャリー・トンプソンも、ここで大きくポジションを下げてしまう。
オープニングラップを制した小林だったが、1コーナーのブレーキングでタイヤをロックさせ、痛恨のコースアウト。この間に蒲生、佐々木、三浦和樹が先行、小林は4番手にドロップしてしまう。
4周目には三浦を1コーナーでパスした小林は、さらにポジションを挽回すべく1分16秒台のファステストラップを刻みながら佐々木に迫るが、佐々木も同様に16秒台をマークするなど隙を与えず2位を死守。
結局この2台の攻防を後目に逃げ切った蒲生が、ラッキーな展開にも恵まれて6連勝をマーク。2位争いは最後まで順位の変動はなく、2位にはこれが自己最高位となる佐々木が入り、小林は3位に。この結果、Nクラスのタイトル決定は最終ラウンドのオートポリスに持ち越されることとなった。
なお、Nクラスの4位には三浦、5位に千代、6位に黒田吉隆が続いている。
写真左 #36 PETRONAS TEAM TOM'S ラファエル スズキ
写真右 #37 TOM'S SPIRIT 蒲生 尚弥 |
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