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● 第14戦菅生で山内英輝が初優勝! Nクラスではまたも蒲生尚弥が凱歌


 爽やかな秋晴れとなったこの日の菅生。F3の第14戦決勝が行われる昼過ぎが近づくころには、やや雲が多くなるも気温24℃、路面温度36℃と、肌寒かった前日よりもやや暖かくなる中での決勝レースとなった。

 前日の予選では第13戦に続いて山内英輝がポールポジションを獲得。これに嵯峨宏紀が続き、ラファエル・スズキ、国本雄資、関口雄飛、アレキサンドレ・インペラトーリがトップ6。

 一方Nクラスでは蒲生尚弥がポールを奪って、2番手には佐藤公哉が今季2度目のフロントロウを獲得。前日ポールの小林崇志は3番手に留まり、佐々木大樹、ギャリー・トンプソン、千代勝正がNクラスの上位3列目までを占めた。

 午後零時25分、25周の第14戦決勝がスタートしたが、ポールの山内は過去のミスを糧に好スタート。同様に好スタートを決めた嵯峨、スズキの攻勢を凌いでトップのまま1コーナーへ。これに国本、関口、インペラトーリが続き、Cクラスはグリッドどおりのオーダーでレースが始まることに。

 トップに立った山内は、僅差で追いすがる嵯峨を1周コンマ1秒程度ずつ、じりじりと引き離していく。嵯峨の背後では、スズキと国本のトムス勢同士の攻防が続くが、国本もギリギリの走行でスズキに詰めよるもコースオフを喫するなど、決め手を欠いて順位の変動はなかなか起きない。さらにその後方では、3周目に関口が3コーナーでコースアウトを喫し、5位にインペラトーリが浮上することに。

 前日よりも長く、25周の戦いとなった上、気温も10度近く上がった中での戦いは拮抗したが、結局山内は嵯峨を終盤突き離して念願の初優勝を獲得。2位に嵯峨、3位にスズキとなり、国本は今季2度目の表彰台圏外の4位に。インペラトーリ、関口が5〜6位となった。

 一方Nクラスではスタートで蒲生がトップを死守、好スタートの小林が1〜2コーナーで佐藤をパスして2番手に浮上を果たすが、3〜4コーナーへのアプローチでライン取りが悪く、佐藤が2番手を奪還。この際アウト側にはらんだ小林のインにトンプソンが飛び込み、行き場を失った小林はコースオフ。一気にクラス6番手にまでドロップしてしまう。

 トップに立った蒲生に対し、序盤は佐藤が肉薄していたが、10周を過ぎたあたりから蒲生がギャップを拡げ始め、徐々にマージンを築いていく。2〜3番手には佐藤とトンプソンが続き、その背後では佐々木、千代、小林が三つ巴の攻防を見せるも、なかなかポジション変化は訪れない。

 レース終盤、トップ蒲生は3秒以上のマージンに守られての独走。佐藤がトンプソンの追撃をかわして2位をキープするが、22周目に4位の佐々木が最終コーナーでコースアウトを喫しクラッシュ。代わって千代、小林、三浦和樹までがNクラスのトップ6に。

 結局蒲生は危なげなく逃げ切って7連勝。2位に佐藤、3位にトンプソンとなったが、意地のファステストラップをもぎ取るも小林は無念の5位に終わり、最終ラウンドを残すのみとなったところで、Nクラスのポイントリーダー小林と2位蒲生の差は僅か5ポイントとなった。

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