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● 第8ラウンドオートポリス金曜占有走行、総合トップは山内英輝。Nクラスは小林崇志がクラストップに

 10月16〜17日、いよいよ今シーズンの最終ラウンドを迎えたアチーブメント全日本F3選手権。その第15/16戦を前にした金曜、大分県のオートポリスを舞台に恒例の金曜占有走行が行われ、Cクラスでは山内英輝がトップタイムをマーク。Nクラスでは小林崇志がクラス首位の座をつかんだ。

 午前10時から始まった午前のセッションは、爽やかな秋晴れとなった空の下、気温18℃、路面温度26℃でスタート。今季最後のレースを前に、各陣営ともに精力的な走行を重ねることとなったが、序盤から好調な滑り出しをみせたのはル・ボーセの嵯峨宏紀とスリーボンドの関口雄飛。ともにセッション前半は1分42秒前半〜中盤あたりのタイムでモニターの上位につける。これを上回ってきたのはPETRONAS TEAM TOM'Sの国本雄資だったが、セッション終盤にはニュータイヤでのアタックを行うマシンも多く、赤旗中断こそ一度あったものの、タイムはさらに上昇することに。

 この結果、このセッションのトップを奪ったのは嵯峨。「いつもどおり走り始めのフィーリングは良い。あとはここからどう持っていくか」と語った嵯峨は、1分41秒076をたたき出す。次いで関口が1分41秒174と僅差で2番手に。3番手には戸田レーシングのアレキサンドレ・インペラトーリが同じく41秒台で続いた。

 一方、最終戦でのタイトル争いに注目が集まるNクラスでは、セッション半ばまで多くのマシンが1分43秒台で推移する中、ポイントリーダーのHFDP RACING小林崇志が1分42秒592と、一時は総合でのトップ3につけるなど好調なスタートとなったが、セッション後半のニュータイヤでのアタックはトラブルのため見送ることとなり、Nクラスのトップタイムはトムススピリットの蒲生尚弥の手に。1分42秒133とした蒲生に続き、1分42秒357をマークしたチームノバの佐藤公哉が2番手。3番手にはル・ボーセの千代勝正が続いた。

 気温18℃、路面温度32℃で午後2時から始まった2回目のセッション。相変わらずの好天となる中午前同様熱のこもった走行が展開されたが、ここでセッション半ばからイニシアティブを握ったのはハナシマレーシングの山内英輝。午前の走行では終盤ガス欠症状に見舞われてコースサイドにマシンを止めざるを得なかった山内だが、1分40秒682で僅差の2番手につける関口を抑え、1分40秒639でトップに立つと、セッション終盤のニュータイヤでのアタックではさらに1分40秒428へとタイムアップ。そのままこの日の総合トップタイムを奪った。

 2番手には1分40秒593をマークした嵯峨、3番手には1分40秒646で国本が続き、関口、インペラトーリが4〜5番手となった。

 Nクラスでは、セッション開始から1時間の段階では蒲生が1分42秒249でトップにつけ、これに1分42秒372で小林、1分42秒511で佐藤が続く展開となったが、セッション終盤のニュータイヤでのアタックで小林が1分41秒466をマーク。佐藤は1分41秒660、蒲生も1分41秒680と僅差で迫ったが、結局小林がこのセッションを制し、この日のNクラス総合でのトップとなった。

「良い一日でした」と走行を終えた山内は「走り始めは少し前後バランスが良くなかったんですが、すぐに修正することが出来ましたし、午後にはこうなるだろうという予測がドンピシャで当たった感じです。アタック自体はちょっとミスもありましたが、大きなロスにはなっていないので、まずまずでした。ただ、まだ合わせ切れていない部分もあるので、そこを直しつつ明日の予選に集中して行きたいと思います」とコメント。

 一方明日からのNクラスのタイトル争いに向け好スタートを切った形となった小林は「午前は最後にスターターのトラブルでアタックできなかったんですが、それまでのフィーリングもすごく良かったですし、自信はありました。結果的に午後には2セットニュータイヤを履くことができたので、異なるセットを試せて有意義な走行でした。クルマは全く問題ないですし、明日は自分との勝負です」と、タイトル獲得への自信を覗かせた。

 明日は午前8時50分から公式予選、そして午後3時20分から第15戦決勝が予定されている。




写真左 #5 ハナシマレーシング 山内 英輝
写真右 #8 HFDP RACING 小林崇志

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