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● 全日本F3選手権 第16戦 決勝上位ドライバーコメント


◎Cクラス◎

■優勝:嵯峨 宏紀
(DENSO Team Le Beausset/Car.No62/DENSO・ルボーセF308/トヨタハナシマ)
「今日はスタート直後の1コーナーで山内英輝選手と国本雄資選手が接触したことで運よくトップに立つことができたのですが、その後はペース的に僕のほうが勝っていたので、ある程度のセーフティーマージンを稼いだ後はペースをコントロールしながらのレースが出来たので、ある意味完勝だったと思います。金曜日の段階で、僕の走り方とセットアップを含め、少しタイヤに厳しい状態が続いていたので、ペースをコントロールするように、との指示もチームから出ていましたし、タイヤの様子を見ながら走りました。今大会連勝することができましたが、昨日は単純に自分のプライドのために勝ったような感じだったものの、今日はチーム全体の思いを背負って戦ったので、そういう意味では今日の優勝のほうが嬉しく感じますね」

■2位:関口 雄飛         
(ThreeBond Racing/Car.No12/ThreeBond/スリーボンド東名)
「今日は序盤の3周くらい頑張ったのですが、全然嵯峨選手とはペースが違ったので、無理をしても意味がないということで終盤インペラトーリ選手に抜かれることのないよう、タイヤを労わることにしました。最後は嵯峨選手が疲れたのか、少しペースを落としたのでまた間隔が縮まっただけです。今日は終始単独走行になってしまって、内容としては全くないレースになってしまいました。ただ今日の結果でランキング2位になれましたし、1年を振り返ると、ペースは凄く遅かったものの、それでも全力を出しきって、なおかつレースウィークを通じて自分のミスでぶつかって行ったり、それでリタイアするようなことが一度もなかったので、今年1年で自分自身成長したところも見せられたのではないかと思います」

■3位:アレキサンドレ・インペラトーリ  
(TODA RACING/Car.No2/TODA FIGHTEX/無限戸田)
「とても寂しいレースになってしまったね。スタートでのポジションアップを狙っていたけれど、グリッドのグリップが低く、他のドライバーのほうがスムーズで良いスタートだった。ただ、1コーナーで山内選手と国本選手がクラッシュしたので3位に上がれたが、前に追いつこうとプッシュしていたら、1周目の最終コーナーで飛び出してしまって、そこでタイヤが汚れてしまったのか序盤からペースが悪かった。さらにレース後半はタイヤの消耗が激しくなり、ペースを上げるどころかコースに留まるのがやっとという感じだったんだ。今年1年、序盤は悪くなかったものの中盤以降は苦しいレースが続いてしまった。しかし、チームのみんなは一所懸命頑張ってくれたと思うし、チームのためにも最後のレースで表彰台に上がれたことは良かったと思うよ」



◎Nクラス◎

■優勝:蒲生 尚弥                   
(TOM'S SPIRIT/Car.No37/TDP SPIRIT F307)
「今日はスタートも凄く良くて、1コーナーまでに背後のマシンを離して進入することができたんですが、1コーナー立ち上がりでのCクラスのクラッシュの影響で、3コーナーまでに千代勝正選手と小林崇志選手に並ばれてしまって。それで3コーナーで小林選手と接触してしまったのですが、その後は自分もペースを作れて良いレースが出来たと思います。タイトル獲得の可能性が昨日消えてしまったのですが、リタイアに終わった昨日のことはもう仕方がないので忘れて、今日は気持ちを切り替えて良いレースをすることだけを考えて走りました。昨日はクラッシュでクルマを壊してメカニックさんに夜遅くまで掛かって一所懸命クルマを直していただいたので、そういう思いもあって今日の優勝はちょっとうれしかったです」

■2位:千代 勝正    
(DENSO Team Le Beausset /Car.No63/BPダイシン ル・ボーセF305)
「今日はスタートが良かったので小林選手の前に出て蒲生尚弥選手の後ろで1コーナーに入って行ったのですが、1コーナーの立ち上がりで小林選手がアウトから並んで来て。自分が一番イン側だったのですが、3コーナーではスリーワイドになるような状況で、小林選手と蒲生選手が接触して。その後は蒲生選手のうしろでラップを続ける形となったのですが、どうしてもお互いの速いところと遅いところが違うので、セクター1で離されてセクター2〜3で追いつくと言う展開がずっと続き、抜けないコースということもありますが、うまくチャンスを作れずに周回することになりました。プッシュしすぎてスピンを喫し、いったん4位にまで落ちてしまったのですが、前で2台がクラッシュして2位に復帰できたのはラッキーでしたね」

■3位:三浦 和樹                  
(HFDP RACING/Car.No7/HFDP RACING F307)
「6番手スタートでしたので、ポジションを上げるためにはスタートをしっかり決めて、1〜2周目が勝負だと考えていました。しかしスタートは並のスタートで、そこでポジションを上げることはできなかったのですが、前のほうでクラッシュがあったので、結局1周目を5番手で終えることとなりました。金曜からの僕の課題としてタイヤを酷使してしまうということがあったのですが、今日もやはり修正仕切れずにレース中盤から後半にかけてはタイヤを凄く消耗させてしまって、辛いレースになりました。その点では心残りですが、最終戦で3位ということで表彰台に上れたということは良かったと思います」



◎第15戦正式結果に基づく追加コメント

■2010年Nクラスチャンピオン:小林 崇志
(HFDP RACING/Car.No8/HFDP RACING F307)
「正直複雑な気持ちもあります。後半戦は特に勝てるレースを自分のミスで落としてしまったり、昨日の予選にしてもクルマのパフォーマンスとしてはポールポジションが獲れる状態だったと思うのですが、それをうまくまとめられなかったりで……。また昨日の第15戦にしても自分自身は何もしていなくて、それでも結果としては優勝ということでチャンピオンになったということで、それは良かったのですが、今日の最終戦も自分のミスで台無しにしてしまって。そういう意味でチームに申し訳なく思っています。後半自分がミスをしていても、チームはずっとサポートしてくれていて本当に感謝していますし、チャンピオンという結果で少しは恩返しができたかなと思っています。ただ、結果としてチャンピオンを獲ることができましたが、まだまだ足りない部分がたくさんありますから、今後に向けてそれをしっかり課題として克服して行って、来年どんなカテゴリーに参戦しているかは分かりませんが、そのカテゴリーで精一杯頑張って活躍できれば、それもまた今年支えてくれたチームに対しての恩返しになるのかなと思っています」

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