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2016年 全日本F3選手権シリーズ 第2回合同テスト

■ 2016全日本F3選手権第2回岡山合同テスト

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山下健太/TEAM TOM'S F312

◎岡山国際サーキットで第2回合同テスト開催
 山下健太が総合ベストタイムをマーク

 2016年の全日本F3選手権第2回合同テストが3月30日(水)、岡山国際サーキットで開催された今回のテストには14台のマシンが参加し、午前/午後2時間ずつのセッションを精力的に走り込んだ。

●今シーズン初のドライ。各車精力的に走行重ねる

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千代勝正/B-MAX NDDP F3

 3月7日(月)に富士スピードウェイで開催された合同テスト1回目は雨天での走行となったが、迎えた岡山での合同テスト2回目は、薄曇りではあるもののドライコンディションとなった。なお、合同テスト2回目に先立つ3月29日(火)には、F3のみによるスポーツ走行の時間帯が設けられており、2日間連続での走行となっている。

 午前の岡山は少しずつ陽気が春めいてきていたものの、風はまだ少し冷たく、30日10時からの走行1回目では、走り出しにストレートでウェービングを行い、タイヤのウォームアップを促すマシンが多く見られた。

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佐々木大樹/B-MAX NDDP F3

 ちなみに、今回の合同テストは14台が参加しており、多くは第1回テストからメンバーは変わらないが、B-Max Racing team with NDDPからは、昨年も全日本F3に参戦していた佐々木大樹がフォルクスワーゲンA41エンジンを搭載した21号車で参加した。佐々木は現在のところ、開幕2戦に参戦予定。「テストでしっかり準備をして、勝ちを狙っていきたい」と佐々木。

 午前9時からの走行1回目では、まずは坪井翔(TEAM TOM'S)を先頭に続々とコースイン。序盤、坪井とともに山下健太(TEAM TOM'S)が早々に1分23秒台のタイムをマーク。TEAM TOM'S勢に続き、千代勝正(B-Max Racing team with NDDP)、スーパーフォーミュラでの岡山走行経験もあるヤン・マーデンボロー(B-Max Racing team with NDDP)、そして佐々木と、B-MAX勢が続いていった。

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石川京侍/TODA FIGHTEX

そんななか、1分22秒台を記録していったのは他車と異なるタイミングで、早々にニュータイヤを投入した山下。1分22秒326というタイムを記録し、さらに千代も22秒台へ。終盤に入っていくにつれ、坪井、石川京侍(TODA RACING)も22秒台に突入した。

 終盤、多くの車両が路面コンディションの良化を待ってニュータイヤを投入したが、最終的に山下のベストタイムは更新されず、午前は山下、千代、坪井、石川、マーデンボローというトップ5となった。富士での第1回テストで最速タイムをマークした牧野任祐(TODA RACING)はセッション開始1時間35分に、レッドマンコーナー立ち上がりで燃料系のトラブルによりストップ。9番手にとどまっている。

 とはいえ、ベストタイムの山下から7番手の大津弘樹(HFDP RACING)までが1秒以内と、今シーズンの全日本F3の熾烈さを物語る午前の走行となった。ベストタイムの山下も「まわりも速いですし、チームメイトの坪井選手も速い」と浮かれる様子はなかった。

●午後は途中から雨も。マーデンボローがベストタイム

ヤン・マーデンボロー/B-MAX NDDP F3

 途中スポーツ走行を挟んで、午後2時からスタートした合同テストのセッション2。コースイン時は気温も上がり、朗らかな陽気での走行となった。午前同様、各車が続々とコースインしていくが、F3-Nの片山義章(Petit Lemans Racing)、マーデンボローは序盤コースインせず。マーデンボローは開始25分で、片山は開始45分ほどでコースに入った。

 午後はロングランを行うチームが多かったが、まず1分23秒台に入れてきたのは午前最速の山下。それに続き、千代、坪井、マーデンボロー、牧野らがタイムシートに名を連ねていく。ただ、開始から45分ほどが経過すると、サーキット上空はかなり雲が多くなりはじめ、午後3時前にはポツポツと雨が舞いはじめた。

 とはいえ、すぐに路面を濡らすほどではなく、各車ドライタイヤでの走行を続けた。開始1時間過ぎには、マーデンボローが1分22秒765というタイムで、この時点でのベストタイムをマークしていった。

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山下健太/TEAM TOM'S F312

 しかし、午後3時20分ごろにはかなり雨脚が強くなりはじめ、1コーナーでは山口大陸(タイロク・エクシード28号)がコースアウトし、赤旗中断。その間に一気に路面コンディションは悪化してしまい、その後雨は上がったものの、各陣営がニュータイヤを投入しようかというタイミングながら、ウエットコンディションでの走行に。マーデンボローがリボルバーコーナー立ち上がりでコースアウトするなど、スリッピーな状況下でのテストとなった。

 午後のベストタイムは、ドライの時間帯にマーデンボローがマークした1分22秒765。次いで山下の1分22秒926というタイムとなった。1日通してのベストは午前に山下がマークした1分22秒765となっている。F3-Nは片山が午前、午後ともベストタイムをマークしている。この後、2016年の全日本F3選手権は鈴鹿サーキットで4月12日(火)に第3回合同テストが行われ、開幕戦を迎えることになる。

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阪口晴南/HFDP RACING F312 坪井翔/TEAM TOM'S F314
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阪口晴南/HFDP RACING F312 三浦 愛/EXEDY B-Max Racing F312 B-Max Racing team with NDDPのピット
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牧野任祐/TODA FIGHTEX 大津弘樹/HFDP RACING F312 山口大陸/タイロク・エクシード 28号
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DRAGON/B-Max Racing team F308 片山義章/Petit Lemans Racing F306 アレックス・ヤン/Hanashima Racing F306
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佐々木大樹/B-MAX NDDP F3 ピットアウトする阪口晴南と大津弘樹

全日本F3選手権第2回合同テスト結果
Pos No Driver Team/Car Engine Session1 Session2
1 36 山下健太
Kenta Yamashita
TEAM TOM'S F312 TOYOTA TOM'S TAZ-31 1'22.326 1'22.926
2 23 千代勝正
Katsumasa Chiyo
B-MAX NDDP F3 VOLKSWAGEN A41 1'22.575 1'23.209
3 22 ヤン・マーデンボロー
Jann Mardenborough
B-MAX NDDP F3 VOLKSWAGEN A41 1'23.164 1'22.765
4 37 坪井 翔
Sho Tsuboi
TEAM TOM'S F314 TOYOTA TOM'S TAZ-31 1'22.884 1'23.194
5 2 石川京侍
Keishi Ishikawa
TODA FIGHTEX TODA TR-F301 1'22.976 1'23.450
6 21 佐々木大樹
Daiki Sasaki
B-MAX NDDP F3 VOLKSWAGEN A41 1'23.171 1'23.978
7 8 大津弘樹
Hiroki Ohtsu
HFDP RACING F312 HONDA MF204D 1'23.252 1'23.914
8 7 阪口晴南
Sena Sakaguchi
HFDP RACING F312 HONDA MF204D 1'23.502 1'23.558
9 12 牧野任祐
Tadasuke Makino
TODA FIGHTEX TODA TR-F301 1'23.693 1'23.643
10 3 三浦 愛
Ai Miura
EXEDY B-Max Racing F312 TOYOTA TOM'S TAZ-31 1'23.913 1'24.706
11 28 山口大陸
Tairoku Yamaguchi
タイロク・エクシード 28号 TOYOTA TOM'S TAZ-31 1'24.210 1'24.805
12 78 F3-N 片山義章
Yoshiaki Katayama
Petit Lemans Racing F306 TOYOTA TOM'S 3S-GE 1'24.923 1'25.884
13 30 F3-N DRAGON B-Max Racing team F308 TOYOTA TOM'S 3S-GE 1'26.546 1'27.990
14 5 F3-N アレックス・ヤン
Alex Yang
Hanashima Racing F306 TOYOTA TOM'S 3S-GE 1'28.109 1'29.072

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