arcive
calender result report driver team ranking

09


全日本F3合同テストが鈴鹿で開幕
1日目は宮田がトップタイム

宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)

 12月19日、鈴鹿サーキットを舞台に全日本F3選手権の合同テストがスタートした。2017年の締めくくりとなる今回のテストには、17台、24名がエントリーしていたが、直前になってB-Max engineeringの30号車が99号車に変更され、ダニエル・フロストに加え千代勝正の名が加えられた。また、久保田克昭(HANASHIMA RACING)は体調不良によりテスト参加を取り止めている。

阪口晴南(TODA RACING)

 迎えた19日午後1時からの走行は、午後4時までの3時間。気温10度を下回る冷え込みのなか、F3が初めてというドライバーも多く、慎重にピットアウトしながら走行が進められていくが、開始から9分というところで、山口大陸(TAIROKU RACING)が日立オートモティブシステムズシケインでストップ。一度赤旗が提示された。

 序盤は雲が厚く、小雨も舞うような天候となったこの日の鈴鹿だったが、順調にタイムを縮めていったのは、マカオGPのカラーリングもそのままに周回を重ねたカローラ中京 Kuo TEAM TOM'Sの2台。坪井翔、宮田莉朋とも1分51秒台前半のタイムをマークしていき、これにThreeBond Racing with Drago corseの12号車をドライブする、2017年FIA-F4ランキング2位の笹原右京が続いていった。

 一方、2号車、93号車という2台を3人のドライバーがシェアするかたちで走行したのは、TODA RACING。コースオープンからは大津弘樹が2号車、大湯都史樹が93号車をドライブし、セッション途中からは阪口晴南が2号車に、大津が93号車をドライブしていった。

坪井翔(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)

 途中、開始から1時間37分というところで、片山義章(OKAYAMA KOKUSAI CIRCUIT RC)が130R出口でスポンジバリアにクラッシュしてしまい、このセッション2回目の赤旗が提示される。この車両回収の後、セッションが再開されるが、ここで阪口が3番手にポジションアップ。また、カローラ中京 Kuo TEAM TOM'Sでは、1号車を坪井に代わってディエゴ・メンチャカがドライブ。初めての鈴鹿とは言え、すぐに1分53秒台のタイムを記録している。

■終盤はアタックも実施。宮田が首位に

大津弘樹(TODA RACING)

 終盤、アタックを展開するマシンが出はじめるが、終了8分前に2号車をドライブする阪口が1分50秒820というタイムを記録する。しかし、その直後の午後3時55分には、宮田が1分50秒751を記録。3番手は終盤メンチャカにマシンを委ねていた坪井の1分50秒848となった。4番手が大津の2号車のタイム、5番手が大津の93号車のタイムに。93号車の大湯都史樹が6番手となった。「ひさびさのF3は楽しいですね(笑)。今日は今年試せなかったことをひとつずつやっていきました。自分のなかで進歩することができた一日でした」という笹原右京が7番手となった。

「全体的にロングランをこなし、アタック練習をかねてニュータイヤを入れました。今季のF3で鈴鹿を走るのは今シーズンのレース以来でしたので、自分としては少しずつ感覚を取り戻そうとしていきました。マカオ以来のF3で、こうしてタイムも出すことができ、自分のなかでは手ごたえがある初日でした」というのはトップタイムの宮田だ。

大湯都史樹(TODA RACING)

 また、2番手につけた阪口は「今回TODA RACINGのマシンに乗りましたが、チームによる違いを感じながら、それを自分のなかで合わせていきました。最後はいいタイムも出ましたし、感触は悪くないです」と語った。

 一方、F3-Nは走行途中から濱口弘に代わって急遽47号車をドライブした澤田真治(B-Max engineering)が1分56秒966でトップタイムをマークした。2番手には「今回、自分がプロとして足りない部分を補うために参加しました」という松井孝允(SAMURAI)が続き、3番手には濱口がつけた。

「去年も鈴鹿のテストでF3-Nに乗りましたが、雨上がりだったので、ドライの鈴鹿で乗ったのは初めてです。今日は思っていた以上に走る機会を与えていただきましたし、無理することなくトライできました。明日も走ることができたら、もっといける感触はあります」と澤田は走行後語っている。

 全日本F3の合同テストは12月20日も行われる。9時〜11時30分、13時30分〜16時00分というスケジュールで行われる。

リザルト・エントリーリストのPDFはこちらへ

笹原右京(ThreeBond Racing with Drago corse) ディエゴ・メンチャカ(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S) ダニエル・フロスト(B-Max engineering)
植田正幸(B-Max engineering) 澤田真治(B-Max engineering) 松井孝允(SAMURAI)
全日本F3鈴鹿テストの様子 DRAGON(B-Max engineering) 濱口弘(B-Max engineering)


news

li




gotoback
li