arcive
calender result report driver team ranking

09


2018年全日本F3開幕に向け合同テストがスタート
走行1回目は坪井がトップタイムをマーク

坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)

 全日本F3選手権の2018年開幕に向けた合同テストが3月13日、鈴鹿サーキットを舞台に開幕した。今季開幕を見据えるこのテストは、全14台が参加。スーパーフォーミュラの公式テスト2日目の後、午後0時30分から走行1回目がスタートした。天候は晴天で、春を感じさせる暖かさのなかでの走行となった。

阪口晴南(TODA FIGHTEX)

 ただ、開始から5分というところで、大湯都史樹(TODA FIGHTEX)がデグナーカーブふたつめでクラッシュ。この車両回収の後、セッションはほどなくして再開されたが、今度はバックストレートで宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)がペダルにトラブルを抱えストップ。ふたたび赤旗が提示されている。

 その後は各車ともメニューを順調にこなしていくが、順調にタイムを刻んでいったのは坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)。1分53秒台から52秒台へ入れ、これに今季チームを移籍した阪口晴南(TODA FIGHTEX)が続く。3年目のF3となるふたりがワン・ツーを築いていった。

 これに大湯、宮田、さらに片山義章(YTB F318)、笹原右京(THREEBOND)が続く。終盤、開始から1時間30分を過ぎるとタイムを上げてくるドライバーも現れ、大湯が3番手にポジションアップ。さらに、残り15分で阪口が1分51秒952をマーク。タイミングモニターのトップに浮上した。

大湯都史樹(TODA FIGHTEX)

 その後、残り8分で山口大陸(タイロクレーシング28号)がダンロップコーナーのイン側にヒットしてしまいストップするが残り時間も短く、そのままセッションは続行。チェッカー間際、坪井が1分51秒699をマークし、トップで初日の走行1回目を終えた。なお、このタイミングで吉田基良(B-MAX ENGINEERING F3)が逆バンクでコースアウトを喫している。

「1月に富士で走行しましたが、雪に見舞われてしまったこともあり、あまりテストになりませんでした。その意味では、今回が今年初めてと言っていいテストなので、シェイクダウンのつもりで走りました」というのはトップタイムをマークした坪井。

「路温がかなり高かったので、開幕に向けていいテストにしたいとメニューをこなしていきましたが、スーパーフォーミュラが走った後だからか、路面の状態が違いました。なので、あまりタイムを追うというよりはセットアップを重点的にやっていった感じですね。ただ、条件はみんな同じなので、トップタイムを出せたのはひとまず良かったと思います」

宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)

 また、2番手につけたのは阪口。「昨年12月に乗っていたものとほぼ同じ状態で今回のテストに臨みました。気温も路面もコンディションがあまり良くない状況で、ポジションはそこまで悪くなかったですが、目指すところはやはりトップなので、足りないところがあると思っています。自分の課題も把握できているので、改善するだけですね」と1分51秒861というベストタイムで初日を終えている。

 3番手は大湯で、4番手にはトラブルを解消した後、新しいモノコックを投入した宮田となった。5番手には片山、6番手には笹原と、新車を投入したふたりが続く結果となった。

「F3の新車に乗るのは初めてだったので、ワクワクしていました。昨年まではヨーロピアンF3から使っていたクルマを使っていたのですが、比較にならないくらいです。新車なので剛性もあるし、メリハリもあります」というのは笹原。

「今日はニュータイヤも使っていないですし、タイムも出ないと思っていました。新車になってやることは多くなりましたが、方向性は見えてきたので、それをいかに短時間でできるかですね」

片山義章(YTB F318)

 一方、同じく新車を投じ全日本F3にステップアップする河野駿佑(RS FINE)は、マシンの完成が遅れ、なんとかメカニックが組み上げ走行を開始したものの、シフトダウンしなくなるトラブルに見舞われてしまった。

「3秒くらいしかアクセル全開にはできませんでしたが、転がすことができたのは間違いないし、クルマが形になったことについてはメカニックの皆さんに感謝しています」と河野は語っている。

 なお、走行2日目となる14日は、午前2時間、午後2時間、合計4時間の走行が予定されている。

リザルト・エントリーリストのPDFはこちらへ

笹原右京(THREEBOND) ブルーノ・カルネイロ(B-MAX RODIZIOGRILL F3 エドアルド・リベルティ(B-MAX RACING F3)
根本悠生(Albirex-RT) 山口大陸(タイロクレーシング28号) 三浦愛(EXEDY B-Max F317)
DRAGON(TEAM DRAGON F3) 吉田基良(B-MAX ENGINEERING F3) 河野駿佑(RS FINE)


news

li




gotoback
li