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鈴鹿合同テスト2日目はまたも坪井がトップに
宮田、阪口が続く

坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)

 3月14日、前日にスタートした全日本F3選手権の合同テストは2日目を迎えた。走行1回目が行われた前日同様に天候は快晴。春が近づくのを確実に感じさせる陽気のなか、14台のマシンが走行を重ねていった。

宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)

 午前9時からスタートした走行2回目では、最終的にチェッカーフラッグが出るまで一度もレッドフラッグが掲出されるようなアクシデントは起きず。序盤から計測4周目には坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が早々に1分51秒810をマークし、さらに宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)も1分51秒977を記録。カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S勢が51秒台に入れていった。

 これに続いたのは、12月のテストからTODA RACINGのマシンに乗り込み、好タイムを刻む阪口晴南(TODA FIGHTEX)。さらに今回のテストで新車を投入している笹原右京(THREEBOND)らが続く。また、同じく新車を投入した片山義章(YTB F318)が続いた。また、新車勢では前日ミッショントラブルを抱えた河野駿佑(RS FINE)も「システム系のパーツを替えたら直りました」とこの日は精力的に周回を重ねている。

「今回が初めてのF3での走行でしたが、やはりFIA-F4とは別次元ですね。ラップタイムの違いから想像はしていましたが、想像以上でしたね」と河野。

 走行終盤には、上位のドライバーを中心にニュータイヤを入れアタックを展開。ここで1分51秒113というタイムを刻んだ宮田が走行2回目のトップタイムに。坪井が1分51秒143と、僅差の2番手につけた。3番手には同様に終盤アタックした1分51秒786をマークした阪口がつけた。

■午後の最後はアタック合戦も。坪井が1分50秒台に

阪口晴南(TODA FIGHTEX)

 二輪のテストを間にはさみ、午後3時からスタートした走行3回目も、午前の2回目同様快晴に恵まれた。まずは阪口を先頭にほぼ全車がピットアウトし周回を重ねていく。ロングランを行うチームが多かったが、上位陣も1分52秒台から53秒台で周回が重ねられていった。

 そんななか、午後3時53分ごろに宮田が逆バンクでコースアウト。グラベルにマシンを止めてしまったため、赤旗中断となっている。また、午後4時23分にDRAGON(TEAM DRAGON F3)が逆バンクでコースアウト。二度目の赤旗が出された。

 終盤、午前の走行では「エンジンにトラブルを抱えてしまいました」と6周のみの周回数だった大湯都史樹(TODA RACING)が1分52秒089にタイムを縮めると、さらに1分51秒891までタイムアップ。また、残り15分を切ると、阪口も1分52秒047をマークし、TODA RACING勢が好調ぶりをみせる。

大湯都史樹(TODA FIGHTEX)

 チェッカー間際、ふたたびニュータイヤを投入してのアタックが展開されていくが、ここで1分50秒744と、ただひとり50秒台に突入したのは坪井だ。2番手となる1分51秒284をマークした宮田に対し0.540秒差をつける1分50秒744を記録し、2日目も最速で今季最初のテストを終えている。

 3番手には1分51秒396で阪口がつけ、大湯、笹原というトップ5に。ここまでが1分51秒台となった。6番手には片山、そして7番手にはエドアルド・リベルティ(B-MAX RACING F3)が、8番手には河野が続いた。

■虎視眈々の上位陣

笹原右京(THREEBOND)

「2日間セットアップのメニューをこなしながら、最後にタイムを出すことに照準を合わせてきました。3回目の最後は2セットニュータイヤを入れたのですが、1セット目はトラフィックに引っかかってしまい、最後のセットを集大成として攻めました」というのは坪井。

「結果的にいいタイムを出すことができ、セットアップの方向性や2日間の煮詰め方が良かったと思います」

 一方、2番手につけた宮田は「走行2回目はニュータイヤでアタックし、坪井選手よりも速かった。昨年はそこまでいかなかったので、2回目は良かったです。走行3回目は、午前の対策をしながらセット変更をしながら、クルマに合わせる走りをしたのですが、それがいっぱいいっぱいで。自分に合う走り方をしていました」と語った。

「途中スピンしてしまいチームには申し訳なかったのですが、自分に足りない部分も分かったテストでした」

 また、3番手につけた阪口は「2日間でコンディションが変わっていくなかで、アジャストできた部分とできなかった部分があったので、そこは自分の走りも含めて見直さなければいけないですね。坪井選手のタイムも速いので、レベルアップしなければいけないと思います」と語っている。

 上位陣は坪井のタイムがひとつ抜けてはいるものの、多くのドライバーのタイムが接近しており、今季の全日本F3選手権は熾烈な戦いが展開されそうだ。4番手の大湯も「目標は早い段階での1勝」と言えば、6番手の片山も「今年はチャンピオンを獲りにいきたい」という。

 この後全日本F3選手権は、富士スピードウェイで合同テストが行われた後、4月21日〜22日に鈴鹿で第1大会を迎えることになる。

リザルト・エントリーリストのPDFはこちらへ

片山義章(YTB F318) エドアルド・リベラティ(B-MAX RACING F3) ブルーノ・カルネイロ(B-MAX RODIZIOGRILL F3
河野駿佑(RS FINE) 山口大陸(タイロクレーシング28号) 三浦愛(EXEDY B-Max F317)
根本悠生(Albirex-RT) 吉田基良(B-MAX ENGINEERING F3) DRAGON(TEAM DRAGON F3)


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