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富士合同テストは午前、午後とも坪井がトップ
午後は笹原が2番手につける

坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)

 全日本F3選手権の2018年開幕前最後の合同テストとなる第2回合同テストが3月30日、富士スピードウェイで行われた。この日は13台のマシンが参加し、やや雲が多いものの晴天の下、午前9時から走行が始まった。ただ、この日は前日から花粉やホコリが多く、朝の走り出しはストレートで車体下面から舞い上がるのが目に見えるほど。ドライバーたちは走り出しに「驚いた」と口を揃えている。

宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)

 今回、B-MAX RACING TEAMの1号車は、午前のセッション1は2017年までヨーロッパで活躍してきた金丸悠が乗車。その金丸がまずは1分36秒台に突入していき、坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)がそれに続いていった。

 走行開始から15分を過ぎる頃になると、坪井、宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が1分34秒台へ。2時間30分という長い走行のなかで、ふたりは途中レースラップを意識しながら1分34秒台を連発。阪口晴南、大湯都史樹といったTODA RACINGのふたりも1分34秒台を記録していく。

 このセッション1では大きなアクシデント等なく、赤旗中断がないまま走行が続けられていったが、終盤にはニュータイヤを投入しタイムアタックを行うチームも。そのなかで、坪井が1分33秒199をマークし、午前の走行のトップに。宮田が続き、カローラ中京 Kuo TEAM TOM'Sがワン・ツーを占めた。3番手に続いたのは笹原右京(THREEBOND)。大湯が4番手、片山義章(YTB F318)、阪口、金丸と続いた。

■午後はふたたび坪井がトップタイム

笹原右京(THREEBOND)

 2時間30分のインターバルを経て迎えた午後のセッション2も、雲があるものの変わらず晴天模様。各車とも周回を重ねていったが、B-MAX RACING TEAMの1号車はセッション1の金丸に代わり、午後は澤田真治がドライブ。一方、走行開始直後はピットで澤田の走りを見守っていた金丸だが、しばらくしてから吉田基良に代わって13号車をドライブしている。

 そんななか、開始から45分というところで、ダンロップコーナーのアウト側で河野駿佑(RS FINE)がストップしてしまう。河野は朝から電気系のトラブルを抱え、このときもギアがスタックしてしまったとのことで、この日一度目の赤旗中断となった。

 また、終盤の残り10分ほどというところで、片山がTGRコーナーでストップ。二度目の赤旗中断となり、走行は5分間延長。10分間のなかで、各車がニュータイヤでのアタックラップを展開していった。

 このなかで、1分33秒305をマークし、トップでセッション2を終えたのは坪井。午前のセッション1の1分33秒199が総合のトップタイムとなった。

金丸悠(B-MAX RACING F3)

■上位陣はそれぞれに手ごたえ

「鈴鹿同様、いいテストができたと思います。富士はもっとライバルとタイム差が少ないかと思いましたが、ここまでタイム差をつけてトップで終えられたのは自信に繋がります。開幕に向けて流れはいいですし、自分の成長を止めることなく、得意の鈴鹿で開幕ダッシュを決めたいと思います」と富士テストを首位で終えた坪井。

 セッション2の2番手には1分33秒594をマークした笹原がつけた。「ストレートスピードがあまり伸びておらず、そこは課題ですね。でも鈴鹿とはまったく違うキャラクターのコースながら、鈴鹿で抱えていた課題を解消できています。もう少しやるべきことはありますが、タイムに繋がっているので、今日の進め方は満足いくものでした」と開幕に向けて充実したテストで終えた様子だ。

 また、セッション2では3番手だったものの、午前のタイムで総合2番手となった宮田は「今日はSUPER GTからの乗り換えで、走らせ方を勉強していこうと思っていたので、自分の目標を重視して、タイムはあまり意識せずにいきました」と語っている。

片山義章(YTB F318)

「開幕までのやるべきことは明確なので、走り方の面で課題は見つかりましたし、いいテストになったと思います」

 また、4番手には「実質初めての富士での走行」ながら、1日で速さをみせた金丸がつけている。「午前中はマシンがコンディションに合っていないと感じましたが、午後はかなり合っていたと思います。もう一度テストできれば、かなり仕上がると思いますね」とこちらもその実力を披露している。

 それぞれが手ごたえを得て、開幕前の最後のテストを終えた。いよいよ2018年の全日本F3選手権は、4月21〜22日、鈴鹿サーキットで開幕戦を迎えることになる。

リザルト・エントリーリストのPDFはこちらへ

大湯都史樹(TODA FIGHTEX) 阪口晴南(TODA FIGHTEX) 澤田真治(B-MAX RACING F3)
河野駿佑(RS FINE) ブルーノ・カルネイロ(B-MAX RODIZIOGRILL F3) DRAGON(TEAM DRAGON F3)
山口大陸(タイロクレーシング28号) 根本悠生(ALBIREX RACING TEAM) 吉田基良(B-MAX ENGINEERING F3)


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