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2019年最初の合同テストが鈴鹿で開幕
初日は宮田莉朋がトップタイムをマーク

宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)

 2019年を迎え、初めて参戦チームが集ってのテストとなった全日本F3選手権の合同テストが3月5日(火)、鈴鹿サーキットでスタートした。4月20〜21日に鈴鹿で行われる開幕ラウンドに向け、各陣営がその体制を決しつつあるが、今回の合同テストにはそのうち11台のマシンが集った。

サッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)

 今回はすでに12月のテストで鈴鹿を体験しているサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)をはじめ、2018年にFIAヨーロピアンF3で勝利も飾っているエナム・アーメド(THREEBOND)、昨年鈴鹿での全日本スーパーフォーミュラ選手権のテストに参加したシャルル・ミレッシ(YTB by Carlin)など新たな外国人ドライバーも加わっている。

 スーパーフォーミュラのテスト2日目午前のセッションに続き、午後零時30分からスタートしたセッション1は晴天。春の足音を感じさせる陽気のもと、今季TODA RACINGのエースナンバーのゼッケン2をつける大湯都史樹(TODA FIGHTEX)を先頭にコースインしていった。

 アーメドなど鈴鹿が初めてのドライバーもいるなか、上位のタイムは1分53秒台から52秒台へ。開始から1時間を経過する頃には、フェネストラズが1分52秒058でトップに立ち、これに宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)、さらに2年目の全日本F3選手権となる河野駿佑(RS FINE)が続く展開。すでに鈴鹿を経験しているミレッシも1分52秒台につけていく。

宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)

 そんななか、「風向きが変わっていて、コーナーごとにバランスが大きく変わる状況でした」と途中ダンロップカーブでスピンがあったものの、着実にタイムを削っていったのは宮田。1分52秒000から、終盤を迎える頃には1分51秒285へタイムを縮め、ただひとり1分51秒台に入れていく。さらに、残り7分というところでは、小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が一気にタイムを上げ、1分52秒005を記録。カローラ中京 Kuo TEAM TOM'Sがワン・ツー態勢となった。

 最終的にこのセッション1では一度赤旗が出たものの、大きなアクシデント等なくチェッカーとなったが、宮田の1分51秒285は最後まで破られることなく、トップのまま終えることに。しかし、2番手には残り4分でタイムを上げ、51秒台に突入したフェネストラズが1分51秒720で続いた。さらに3番手には小高、4番手に河野、そして5番手にはミレッシという結果となった。

小高 一斗(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)

「今日は自分の想像以上にタイムが出るコンディションでしたね。気温も今日は開幕に近いものだったと思いますし、SFも走っているので、決勝に近いタイムが出ると思っていましたが、それ以上でした」と語るのは、トップタイムを記録した宮田。

「今のところ2番手以下とはタイム差もありますが、昨年までのライバルと戦うと考えたら、まだ自分が達成したい目標には届いていません。とは言え、トップタイムで初日を終えられたのは良かったです」

 一方2番手につけたフェネストラズは「僕にとっては全日本F3での今年最初のテストで、フォーミュラへの準備を整えるテストだと思っているんだ。その意味ではいい初日になったよ。ドライブも楽しかったよ。ドライバーとしても、チームや鈴鹿について学んでいる最中だけど、大きな進歩を遂げることができた。シーズンが楽しみだね!」とコメントしている。

 全日本F3選手権の合同テストは3月6日(水)午前9時から2日目のセッション2が、午後3時からセッション3が行われる予定だ。

リザルト・エントリーリストのPDFはこちらへ

大湯 都史樹(TODA FIGHTEX) シャルル・ミレッシ(YTB by Carlin) 片山義章(YTB by Carlin)
エナム・アーメド(ThreeBond F318) 三浦 愛(ThreeBond F314) 山口 大陸(タイロクレーシング28号)
DRAGON(TEAM DRAGON F3) 河野 駿佑(TBN)


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