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コンディションが好転した2日目は各車タイムアップ
ダラーラ320を駆るトップの阪口は1分49秒台に突入

阪口晴南(B-Max Racing with motopark

 初日から一転、冬晴れの朝を迎えた12月19日(木)の三重県鈴鹿サーキット。この日は、合同テストの2日目最終日となった。参加したのは、前日と同じ5チーム9台のマシン。来季から始まる「スーパーフォーミュラ・ライツ選手権」で使用されるダラーラ320も2台含まれており、引き続きB-Max Racing with motoparkが新型車両のデータ取りを行った。

ラウル・ハイマン(B-Max Racing with motopark)

 この日、最初のセッションが始まったのは午前9時から。路面は所々にウェットパッチが残っていたが、ライン状は完全なドライコンディションとなり、最初からスリックタイヤでの走行となった。昨日、初めて鈴鹿のコースを走ったラウル・ハイマン(B-Max Racing with motopark)や初日に引き続きダラーラ320のステアリングを握ったシモ・ラクソネン(B-Max Racing with motopark)は、セッション序盤から精力的に周回。1分52秒台から53秒台のタイムをマークしてくる。初日の最後のタイムアタックで1分50秒台のタイムを連発した阪口晴南(B-Max Racing with motopark)も引き続きダラーラ320でのテスト。セッション開始から20分というところで、1分52秒060までタイムを伸ばしてきた。その20分後には、ラクソネンも1分52秒153をマーク。新型車両に乗る2人が、今年まで使用されていた現行車両勢よりも速いタイムを刻む。

シモ・ラクソネン(B-Max Racing with motopark)

 その後、開始から51分というところで、セッションは赤旗によって中断される。これはDRAGON(B-Max Racing with motopark)がシケインの立ち上がりでスピン、コースアウトしたため。このマシン回収が終わると、午前9時58分にセッションは再開された。
ここから各ドライバーはタイムアップ。阪口が1分51秒559をマーク、ハイマンも1分51秒台に飛び込んでくる。またラクソネンも1分52秒080と自己ベストを更新した。さらに、セッションの残り時間が30分となったところでは、阪口とラクソネンがいよいよ1分50秒台に突入した。そして、セッションの残り時間が10分を切ると、各ドライバーがニュータイヤを投入。ここで阪口が1分49秒566というトップタイムをマークした。これは初日総合タイムを約1秒上回るもの。この阪口に続いたのは、ラクソネン。以下、ハイマン、アメヤ・ベイディアナサン(B-Max Racing with motopark)、河野駿佑(RS FINE)、名取鉄平(TODA FIGHTEX)と続いている。マスタークラスのドライバーでは、DRAGONがトップ。これに久保田克昭(HANASHIMA RACING)、植田正幸(RN sports)と続いた。


■曇りの午後は冷え込むコンディション
黄旗の影響でトップタイムは1分50秒台に留まる


 3時間のインターバルを経て、2日のテストを締めくくる最終セッションが始まったのは、午後2時。この頃になると、空はうっすらと雲で覆われ、底冷えするようなコンディションとなった。このセッションでは最初、ラクソネンがドライブしていた320に阪口が乗り込み確認走行。その後、ラクソネンが乗り込み、本格的な走行に入る。その他のドライバーは、午前中と同様、自らのマシンに乗り込み、走行を開始した。チェック走行を担当した阪口も、自身のクルマの準備が整うと、そのコクピットに戻って走行している。

河野駿佑(RS FINE)

 このセッションでは、序盤からハイマンとラクソネンが精力的な走りを見せ、1分52秒台〜53秒台をマークしていたが、開始から約45分というところでは阪口がそれを上回る1分52秒066をマーク。そこからハイマンとラクソネンがさらにタイムを縮め、1分51秒台へと入ってきた。中でも、初日に納得の行くタイムが出なかったラクソネンは、1分51秒台を連発。次第にコースやマシンにも慣れてきた様子を見せた。一方、残り時間が30分となったところでは、河野も1分51秒台に突入。新型車両を駆る阪口も1分50秒台に乗せてくる。残り時間が15分となったところでは、早目にニュータイヤを投入したベイディアナサンも1分51秒789という自己ベストタイムをマークした。

 そして、セッションの残り時間が10分を切ったあたりからは、その他のドライバーもテストの仕上げとしてニュータイヤでのアタックへ。ところが、各ドライバーがそろそろアタックに入ろうかというタイミングで、名取がデグナー2つ目の立ち上がりでスピンしガードレールにヒット、ヘアピン手前の右側でマシンをストップさせる。その直後にハイマンが1分50秒781という自己ベストタイムをマークした。同じ頃、阪口もセクター2までは全体ベストで来ていたものの、その後セクター3でやや減速。1分50秒404というセッショントップタイムは出したが、午前中のタイムには及ばなかった。一旦クールダウンラップを入れた阪口は最終ラップにももう一度プッシュ。自己ベストをコンマ1秒縮める1分50秒344をマークする。だが、やはり49秒台には届かなかった。また、チェッカーと同時に、ラクソネンも1分51秒205という自己ベストをマークしたが、阪口やハイマンのタイムには届かず。結果、阪口は最後のセッションもトップで締めくくり、ハイマン、ラクソネンがこれに続いた。以下、ベイディアナサン、河野、名取。マスタークラスでは、DRAGANが1分53秒284でトップ。これに久保田、植田と続いた。

 この走行をもって、41年の長きにわったった全日本F3選手権としてのすべてのセッションが終了。来春には参加全チームがダラーラ320を使用した「全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権」として、新たなスタートを切ることとなっている。

リザルトのPDFはこちらへ

名取鉄平(TODA RACING) 久保田克昭(HANASHIMA RACING) 植田正幸(RN sports)
アメヤ・ベイディアナサン(B-Maz Racing with motopark) DRAGON(B-Max Racing with motopark 阪口晴南(B-Max Racing with motopark)


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