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2009 F3コラム Vol.3 鈴鹿
■よく踏ん張った嵯峨選手・岩崎選手

スタートで出遅れた国本雄資選手が11周目にケイ・コッツォリーノ選手を攻略し6.2秒前を走る3位の嵯峨宏紀選手を追う。残り6周、1周1秒近く速いペースで猛追。追いつくことはほぼ確実でした。ファイナルラップの1コーナーをクリアし、残すオーバーテイクポイントはシケインのみ。そのシケインも何とか攻防を防ぎ嵯峨選手は3位表彰台を獲得。
国本選手は岩崎祐貴選手とのバトルに数周掛ってしまったこととが最大の原因だったと感じます。スピード差のあるトムスのマシンを嵯峨選手・岩崎選手は本当に良く踏ん張ったと思います。



■コッツォリーノ選手が崩した!

第9戦の予選で速さを見せ付けたケイ・コッツォリーノ選手。3位・4位は見えている結果でしたが、トムスの3台を真っ向から抑え、トップタイムと言うのは本当に彼自身の頑張りです。ただし、もったいないのが前戦のペナルティで2グリッド降格の3位スタート。速さはあると証明されたので今後も期待です。
そうそう。僕が思っていたことなのですが(僕だけかも・・・)、コッツォリーノ選手は日本語ペラペラです!英語・イタリア語もペラペラです!!昨年まで日本語は話せないのだと思っていましたから・・・。皆さん、気楽に声を掛け、応援宜しくお願い致します。



■鈴鹿サーキットのスタートは

フォーミュラ・ニッポンでジャンプスタートのペナルティを受けるドライバーが多く出ましたが、フォーミュラ・ニッポンに限らず、F3、FCJも同様に鈴鹿サーキットのスタートは凄く難しいのです。
何故難しいかと言うと、鈴鹿のスタートは下り勾配でブレーキを離すと転がって動き、これだけでもペナルティなのです。ではどうやるのかと言いますと、右足の左先でブレーキペダルの先を踏み、右足の踵でアクセルプダルの下を踏み、左足はクラッチ全開踏んでいます。レッドシグナルが消えたと同時に右足の先を滑らせ、アクセルのみ踏み、左足は発進時の半クラにし、スピードに合わせてクラッチをつなぎギアを上げていくのです。文字だと難しいですね。もう、これは感覚ですね。教科書はないので、それぞれのドライバーが違うと思いますよ。僕はスタートが得意で、1周目に順位を上げるタイプでした。
このようなことが行われており、シグナル点灯時にブレーキを離してしまったりしてしまうことがペナルティにつながるのでしょう。鈴鹿のスタートは考え過ぎると出来ないし、練習する時間もないし、実戦での経験のみですね。
レースは外見、動いていないように見えますが、中では様々なことが行われていて、凄く難しい技術でコンマ何秒を競い合っているんですよ。


■チームメイト同士のバトルに見応えあり!

ACHIEVEMENT by KCMGの2台、黒田吉隆選手とアレキサンドレ インペラトーリ選手の2台のチームメイト同士のバトルは熱かったです。チームメイト関係なく、ドライバー同士の意地の張り合いが見ていて凄く面白かったし楽しかったです。






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