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2010 F3コラム Vol.1 もてぎ

開幕ラウンドにお伺い出来ず、僕にとってはこの2ラウンド目のツインリンクもてぎラウンドが今年初めての全日本F3選手権となりました。2006年からコラムをはじめて今年で4年目!早っ!こうしてモータースポーツに携わることが出来て本当に嬉しいです。2010年もコラムを通じ、1人でも多くの方にレースの面白さを僕の目線でお伝えし、興味を持って頂けたら嬉しいです。今年も面白くなりそうだし。


■ チャンピオンシップクラス4連勝の国本選手

今年はトムスに1号車を外国人ドライバーではなく国本雄資選手が起用され、ラファエルスズキ選手との2台体制。昨年の流れのまま国本選手が引き継ぎ2年目の全日本F3を走り、チャンピオン候補と誰もが感じることだと思います。その勢いのまま開幕から4連勝を成し遂げ、速さを見せ付けています。国本選手を止められるのはいったい誰でしょう?嵯峨宏紀選手?アレキサンドレ インペラトーリ選手??関口雄飛選手???それとも連勝続けちゃう????僕は2001年、フォーミュラドリームの頃に開幕連勝された側だったので重い心境が分かるのですが、早く止めないと抜け出せない暗い先の見えない闇へと迷い込んでしまいます。チャンピオンシップクラスは残念ながら今年6台。台数は少ないですがレベルの高い白熱したバトルに期待しましょう。


■ ナショナルクラス3勝目の小林選手。そこに千代選手

ナショナルクラス2年目の小林崇志選手が開幕から流れをつかんだ感じですね。昨シーズンの流れだけを見ていると国本選手同様、昨年のチャンピオン山本尚貴選手の流れをそのまま引き継いでいる感じがします。ナショナルクラスはトヨタエンジンのワンメイクですが、裏?ではトヨタ、ホンダ、日産の若手育成のメーカーのバトルがあり、ドライバー+メーカーのバトルに見応えがあり、凄く面白いです。
そして、開幕から調子良かった千代勝正選手も第3戦で優勝しました。千代選手は伊沢拓也選手のようになんとかしたくなるドライバーで母性本能くすぐるというか。あっ!僕は男なのでいい言葉が見つかりませんが、そのような感じです(笑)。ナショナルクラスは毎戦接戦で誰が勝ってもおかしくないところがバトルをより面白くしてくれます。クラッシュも多いですが、熱いドライバーが多いという結果でしょうね。


■ 特徴があると面白い

何かやってくれそうな関口雄飛選手。今年はスリーボンドからチャンピオンシップクラスに参戦。早速開幕からやってくれています。何がと言われると表現が難しいのですが、後方に居ても何かやってくれそうで、スタート後は関口選手の動きについ目がいってしまいます。速さ、勢いがあり、今後どんどん成長していってほしドライバーの一人です。僕は関口選手のようなドライバーが大好きで、見ているだけで気持ちが伝わるって特権だと思います。モータースポーツはヘルメットをかぶっていることでサッカーや野球などのスポーツとは違い顔の表情や表現が見えず、見ている方に気持ちを伝えることが顔の出ているスポーツと比べ難しく、マシンの動きだけで判断することも最初は分からず、ファンとして入るハードルが高いのだと感じます。ファンを増やすことも今後のモータースポーツの更なる発展の一つだと思います。ドライバー一人一人がファンの皆さんを大切にすることが必要です。スポーツは全てファンありきのものですから。


■ 「レーシングドライバー」の線引きはどこ?

F3はステップアップカテゴリーなのでF3だけで生計を立てることは難しいですが、コラムを書かせて頂いていて気になったのですが、「レーシングドライバー」と呼べる線引きはどこにあるのでしょうか??レーシングドライバーに資格はないですし、JAFライセンスがあればとなると講習を受け、ライセンスを取得した誰もがレーシングドライバーになってしまうでしょう。スポンサーフィーやメーカーからの支援があることが基準なのでしょうか?プロ野球、プロゴルファー、線引きがありますがレースは作らないのでしょうかね?分かりやすい表現方法は必要なことだと思いますね。

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