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Plants: image 1 0f 4 thumb 2002年F1日本グランプリ前座レースでクラッシュし、今は車椅子で生活をしている長屋宏和です。今年も全日本F3コラムを書かせて頂ける事になり、7年目に突入しました!僕が全日本F3に参戦していたのが2002年。あっという間に時間が過ぎてしまいました。

 当時、共に戦っていたドライバー仲間と話をしていると、「今の自分の知識があれば、あの頃もっと良い結果が残せていたのだろうな」と良く口にします。きっとそれが人間の経験値なのでしょう。人間は良い結果、悪い結果、全ての経験で学び、吸収していく生き物なのだと思います。過去には戻れませんが、過去の経験が今の自分の経験値として役立っているのだと思います。僕のクラッシュも良い経験のひとつなのだと思っています。
 2002年までの僕を知っている誰もが、僕が文章や講演で人に伝える仕事をするとは思っていなかったはずです。
このF3コラムを書かせて頂けることで、レースに携わり続けることが出来ています。この場を頂き本当にありがとうございます。
 今年も皆様が知りたい情報やドライバー目線のコラムを書いていきたいと思います。

 コラムを読んで頂けている皆様と共に全日本F3選手権を楽しんで頂きたく、皆様が知りたい情報がございましたら、ツイッターやfacebookにお気軽にお問い合わせください。
https://twitter.com/piroracing
https://www.facebook.com/hirokazu.nagaya
今年も宜しくお願い致します。

■エンジン競争も勃発!
 今年度からエンジンレギュレーションが変わり、全日本F3選手権ではトヨタエンジンのトムス、ホンダエンジンのM-TEC、独自開発の戸田レーシングの3メーカーのエンジンが競い合っています。僕の注目は野尻選手・千代選手・吉田選手が使用する戸田レーシングエンジンです。
 昨年のイベントで戸田社長とお会いし、新型エンジンについてご説明頂いていました。開幕ラウンド前のテスPlants: image 1 0f 4 thumbトに参加出来ず、走行距離が少ない中、トヨタエンジンとホンダエンジンと互角に戦っていた鈴鹿の開幕戦を見て、昨年開発してきた結果が出ているのだと本当に嬉しく思いました。今後の成長に注目していきたいと思います。

 昨年マシンの違いとして、今年新型エンジン搭載車はシフトチェンジがパドルシフトとなりました。クラッチはほぼスタートしか使いませんし、速く走るドライバーの負担を軽減出来る方法として、いつかオートマチックになってしまうかもしれません。オートマチックでもエンジンブレーキが効き、小さくて今のクラッチよりも軽いシステムになればF1でも導入するのでしょう。速く走る為にはドライバーの体力アップとドライバーにかかる負担を少しでも軽減させ、集中力と体力の持続をさせる精神的余裕が必要になります。パワステとオートマチックが付いているマシン。いつかそのような日が来るのだと思います。



■Cクラスに経験豊富な外国人ドライバーが欲しい

 今年のトムスには経験豊富な外国人ドライバーが居ません。F3は多くの経験を盗むクラスでもあると思います。ジュニアフォーミュラの選手がそのままステップアップし、毎年似たメンバーでレースをしていても、新たな発見は少ないと思います。基準になる経験豊富なドライバーが居ることで、自分に足りない部分を見付けるきっかけになるはずです。もし同じチームに居たとしたら、ロガーデータで自分との違いをグラフで確認することが出来ますし、自分の方が速ければ自信にもつながります。
 今年参戦している全ドライバーがマカオグランプリを視野に入れているはずです。世界で活躍するドライバーになる為には、世界のドライバーから盗む技術も備えていって欲しいと思います。

 レースを見ているとレースの事に集中してしまいますが、一歩引いて見た客観的な見方が出来たとき、新たに必要なことが見えてきます。これはレースだけでなく、どのようなことでも同じです。自分の視野を広げる意味で、自分を客観的に見ることをお勧めします。

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■F3-Nクラス3位表彰台争いが面白い!

 F3-Nクラスの上位は、トラブルやリタイアが無ければスタート前からある程度結果が見えていました。しかし、3位争いはスピン、ドライブスルーペナルティー、コースアウトなどによって目まぐるしく変動し、見ていてどのドライバーが3位に入るか分かりませんでした。
 開幕戦は諦めずに完走したDRAGON選手(B-MAX・F306)が3位獲得。今年は台数が少なく、リタイアをすると0ポイントですが、完走すればポイントを獲得出来てしまいます。開幕ラウンドを終え、ポイントランキング3位はDORAGON選手。F3-Nクラスの3位争いはひとつの見所でもあると思います。

 

 


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