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■ ドライバーのレース前の行動

 ピット裏で決勝1時間前にジャージ姿のドライバーとトレーナーに遭遇しました。レースはモータースポーツという名の通り、細かい操作が必要なアクセル、重たく繊細なブレーキ、慎重な操作が必要で重たいステアリング、コーナーの度に体全体に掛かる横G、マシンの状況やマシンの動きを敏感に察知する集中力など、コースサイドから見ていては伝わり難いですが、物凄く体力を必要とします。
 日常生活のトレーニングはもちろん重要ですが、レース前に体を目覚めさせる意味でも入念な準備は必要だと思います。F3エンジンもレース前に暖機をするように、ドライバーの体も暖機しておく必要があります。
 ただし、体を万全にしても、マシンの状況によって調子が悪い時もあるわけで、トレーニングに興味が無いドライバーも居るはずです。単に体を動かせば良いわけではなく、トレーナーを使うことで、効率良く体を起こすことはレーシングドライバーにとって必要なことだと思います。
Plants: image 1 0f 4 thumb ドライバーがサーキットで体を整えているのを見た時、確かに必要なことだと感じましたし、アスリートならば当然のことです。プロになっていくドライバーが、この必要性にF3の時点で気付いていることはとても良いことだと思いました。こういったことを必要だと思うドライバーは取り入れた方が良いし、必要ないと思えばやる必要はありませんが、僕は必要なことだと思いました。
 僕がレースをしていた頃のトレーニング方法は、フォーミュラドリームでお世話になっていた慈恵医大のスポーツクリニックに通い、週2回、トレーナーの先生に見て頂き、2002年、戸田レーシングがある岡山に住んでからも継続していました。当時、慈恵医大には今GT500で活躍している伊藤大輔さんも来ていました。
 当時を振り返れば、日々のトレーニングは継続していましたが、走行前の「暖機運転」は実際には足りていなかったのかも、と思います。このことをしているから今速いわけではないと思いますが、自分の体と向き合えることは必要だと思うので、今後のドライバー人生にとってもいい経験になっていると思います。

■ピット裏に向けての表彰式は新鮮だった

 従来、表彰式はグランドスタンドに向かっておこなわれていましたが、今大会表彰式はピット裏に向かっておこなわれていました。
 マシンがピット裏に止まり、お越し頂いたお客様が近くで表彰式を見られる状況は、見ている側から凄Plants: image 1 0f 4 thumbく近くで良く見えました。スーパーフォーミュラやスーパーGTはグランドスタンドにお客様が居ても、表彰台とグランドスタンドには距離があります。ピット裏で表彰式をおこなうことによって、グランドスタンドで見て頂いている皆様にはテレビ画面で大きく見て頂き、ピットパスをご購入頂いたお客様には、近くで表彰式を見て頂き一緒に喜べる状況を演出できるのではないかと感じました。
 ピット裏で表彰式をおこなえば、興味が無いクラスのレースの表彰式でも、自然に目に付き、ドライバーにとっても顔を売ることが出来るきっかけになるのではと感じました。ドライバーもメディアに向けたアピールだけでなく、お客様に向けたアピールにつながると思います。



■今大会から参戦の武平選手

Plants: image 1 0f 4 thumb もてぎはバトルが少なく、抜き辛いイメージのサーキットです。そのもてぎがホームコースの武平良介選手が、ストップ&ゴーのもてぎでのスポット参戦で、スーパーFJやF4の経験がどのように生かされるのか注目をしていました。

 第5戦、スタート後の5コーナーでNクラストップに立ったときはワクワクする気持ちで見ていられました。F3-Nクラスデビューの3レースですべて表彰台に立ち、次戦岡山ラウンドでも彼が走るチャンスがあるならば、どのような走りを見せてくれるか注目したいと思います。







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今年も宜しくお願い致します。
 

 


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