■ Cクラス中山選手、Nクラス高星選手がチャンピオン獲得
今年のトムスは、予選決勝共に他車よりコンマ2.3速く、特に中山雄一選手は圧巻で、ドライバーもマシンも速かったです。同じくNクラスチャンピオンの高星明誠選手も開幕から速さをみせつけていました。
以前コラムに書かせて頂いた、トムスドライバーのトレーナー付きウォーミングアップは、体力面、精神面で有利に働いていると思います。すぐに取り入れても結果が出るわけではありませんが、長期間の継続で結果に結びつくことだと思います。この経験を今後も継続させ、更に良いドライバーになって欲しいと思っています。
今年も経験豊富な外国人ドライバーがおらず、目標や基準となる存在が居ませんでしたが、来年は外国人ドライバー参戦があれば良いなと思っています。
マカオグランプリで中山選手がどの位置に居られるかで分かるでしょう。昨年のような結果ではなく、表彰台争いをしてくれることを凄く楽しみにしています。
■ 千代選手2連勝!!
最終ラウンドの千代勝正選手は速かったです。
正直、富士までに他のドライバーが勝てなければトムスが全勝するだろうと思っていて、金曜日の結果を見た時、トムスは三味線引いているのかなと思ったくらいでした。千代選手は来年につながる良い結果を残せたと思います。
マカオグランプリも決まり、レーシングシュミレーターDDRでマカオの市街地コースも覚えているから大丈夫でしょう。笑
以前、千代選手が悩んでいる時期に、私に出来るアドバイスをした日が懐かしいです。こうして良い方向に進んでいってくれていて本当に嬉しいです。
http://ameblo.jp/piroracing/entry-10359519223.html
■ 戸田エンジン初優勝
昨年、戸田幸男社長から戸田エンジンF3参戦のお話を聞いて、この日が来ることを楽しみにしていました。
http://ameblo.jp/piroracing/entry-11260604820.html
戸田エンジンを使用した千代選手が勝ってくれて嬉しかったです。この1年で煮詰めてこれた結果なのだと思います。本当におめでとうございます。
■ マカオグランプリ
昨年まで使用していたエンジンTOYOTA 1AZ-FEで参戦していたのは関口雄飛選手と中山雄一選手の2台。中山選手は欠場でしたが、関口選手はレースで使用し、昨年エンジンとのストレートスピードの差を確認することが出来ました。関口選手はマシンを壊さないことが最優先だったはずですが、結構きわどい場面もあり、「さすがっ」と思って見ていました。笑
今年から全日本F3だけが変更になったエンジンレギュレーションですが、他国F3で何故足並みが揃わなかったのでしょう。
新型エンジンを使い、開幕ラウンドでトラブルが発生してしまったドライバーの気持ちを考えると悔しいですし、解決させながら開発してきた新型エンジン情報が、海外で簡単に使われてしまうと思うと納得が出来ません。
本来なら、今年のマカオグランプリは新型エンジンレギュレーションでの開催だったわけでしたが、結局足並み揃わず、旧型エンジンでの開催となりました。
日本勢にとっては不利な状況なのかもしれませんが、そういった状況を踏まえても、マカオグランプリで全日本F3から参戦の3名の活躍に期待しています。
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