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Plants: image 1 0f 4 thumb今2014年全日本F3選手権、開幕ラウンドの上位争いはタイム差が少なく順位の入れ替わりがあり、面白いバトルが繰り広げられていました。
僕の注目ドライバーは山下健太選手でしょうか。シケインのブレーキングでアウトからかぶせて抜く走りを見られた時、すごくワクワクしました。
今年1年凄く楽しみです。。

 



■ 今年のF3上位争いは混戦
Plants: image 1 0f 4 thumb予選では高星明誠選手と山下健太選手が一歩リードしている感じはありましたが、決勝のレースペースはほぼ全車タイム差が無く、予選順位と決勝1周目の順位が重要になっていました。
中でも注目は、参戦1年目ルーキーの山下健太選手でしょう。スタートでポジションを4番手まで下げてしまいましたが、そこから順位を上げ、1戦目優勝、2戦目3位と表彰台を獲得。アウトからのオーバーテイクが出来るくらい調子が良いのかと感じる走りでした。今年は熱いバトルが各所で見られ、見ているこちらも手に汗握っていました。第1ラウンドを終え、各ドライバーの良し悪しが見え、次戦もてぎでも同じようにバトルが多いと嬉しいです。今年1年でどのように成長していくか、楽しみですね。

■スタートが苦手
Plants: image 1 0f 4 thumb山下健太選手は第1戦、第2戦共にスタートを失敗し順位を落とし、追い上げのレースでした。鈴鹿サーキットは緩い下り坂で、ニュートラル状態でブレーキを離すと転がってしまいます。スタート時は、左足でクラッチ、右足の左側はブレーキ、右足の右足はアクセルを踏み、スタートシグナルブラックアウトと同時に、左足のクラッチを半クラッチにつなぎ、右足はアクセル全開にします。各ドライバーごとにやりかたは違うし、誰に教わったわけではありませんが、僕はこの方法でした。
鈴鹿はこれが難しく、先にブレーキを離すと転がってしまいペナルティーの対象になります。足は2本なのに、3つの操作を足で行うため、慣れが必要です。
多くのマシンにはハンドブレーキという、左手元にサイドブレーキ的な働きの装置があり、このハンドブレーキを引いた状態でギアを半クラッチでつなぎ、スタートシグナルブラックアウトと同時にハンドブレーキを離すだけということで、かなりスタート操作が簡単になりますが、これは来季以降禁止になるという話もあるようですから、いずれドライバー自身が技術を身につけなくてはいけませんね。
スーパーフォーミュラはクラッチが手元に装着されたので、操作は慣れないと思いますが、すごく簡単になったと思います。
僕の経験上、鈴鹿サーキットのホームストレートが一番傾斜があり、マシンが転がってしまうと感じたので、逆にこの他のサーキットではブレーキを踏まずに、アクセルとクラッチに集中出来ると思います。あっ、菅生も少し転がるかもしれませんが(笑)。
次戦もてぎのストレートは平坦なので、ブレーキを踏まなくても転がりません。山下選手にとってはミスが少なくなり、もてぎでスタートを決め、良い流れを掴んで欲しいです。

■女性ドライバー三浦愛選手がF3-Nクラス初優勝
Plants: image 1 0f 4 thumbこれが一番の驚きだったかもしれません。全てのタイミングが三浦愛選手にとって良い方向に傾いていました。
F3までのカテゴリーと違い、F3は体力を消耗します。女性ドライバーがステップアップしても、多くの場合体力面が追い付かないと聞きますが、最終ラップの三浦愛選手の走りは、バックミラーを意識し、見ていても分かるくらいテンパっていたので、どっしり自信を持ち、精神面を鍛えたほうが良いと思いました。これからの課題は体力面と精神面。今年の目標の初優勝を達成し、次の目標はチャンピオン獲得でしょう。
今年はチャンスがあると思いますし、来年を見据えて、今のうちに出来ること経験を積んで勉強してもらいたいなと思います。次戦以降、どのように変わっていくか楽しみです。

■山口大陸選手!
Plants: image 1 0f 4 thumb2014年全日本F3選手権開幕前にエントリーリストをチェックした時に、山口大陸選手のお名前を拝見したことは驚きでした!
僕の中で山口選手と言えば、カートを始めた頃に旧新東京サーキットのレースでお名前を拝見していました。僕はまだほぼ初心者で、あんな速いカートによく乗れるなと思って見ていました(笑)。
今年のF3-Nクラスは、チャンスがたくさんある良いタイミングだと思います。懐かしいお名前を拝見出来、何だか嬉しかったです。久々のF3復帰ですし、頑張ってほしいですね。

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今年も宜しくお願い致します。
 

 


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