2015年の全日本F3選手権も開幕し、2ラウンド目のもてぎが私にとって今年最初のサーキットになりました。今年も初参戦のドライバーから4年目のドライバーまで幅広く、成長と強さが見られ、見応えのあるレースに期待しています。
そして、世界統一戦マカオグランプリも期待しています!
■ダニエル・デマレさん、サーキット復帰!
若手レーシングドライバーはダニエル・デマレさんのことは知らないでしょう。
ダニエルさんは今年から参戦の18号車FSC MOTORSPORTの監督を務めていますが、GPAヘルメットやelfオイルを日本に輸入した第一人者で、全日本F3選手権にも出場していた大先輩です!
私とダニエルさんは、1999年elfフランスレーシングスクールのラ・フィリエールへのスカラシップドライバーとして選んで頂き、1年間お世話になりました。当時のレーシングカートから海外フォーミュラへのスカラシップ制度の第一人者で、立川祐路選手、福田良選手、柳田真孝選手、高崎保浩選手など、多くのF3出身者もダニエルさんのスカラシップでステップアップしていきました。
ダニエルさんの優しさや人間味あふれる性格で、F3に新たな空気が流れている感じがしました。
ダニエルさんとサーキットでお会いしたのは凄く久しぶりで、これからまた新たなドライバー育成を試みてくださるかもしれません。期待しています。
現在のお仕事は化粧品販売だそうです。不思議な方ではありますが、クリエイティブな考えを持った、日本人には無い部分をお持ちなので、これから先もサーキットで活躍して頂けるのかなと期待しています。
■福住仁嶺選手のヘルメット
ヘルメットはレーシングドライバーの名刺代わりですが、レーシングカート時代から大きな変更なく貫いているのが福住仁嶺選手です。
昨今はヘルメットのペイント技術が上がり、綺麗な色や柄になった分、ヘルメットだけで判断することが難しくなってしまいました。福住選手のヘルメットは緑と白の横から見ると福住の"F"が分かり易く、非常に良いと思っています。
アイルトン・セナやナイジェル・マンセルなど、レース好きな方なら何年のヘルメットを見ても一目で名前が分かることは、顔とヘルメットが一致している証拠です。
置いてカッコイイヘルメットより、名刺代わりであるヘルメットだけに、チームの色に染まることも良いのですが、せっかくの自己主張の場所なので、色や根本的なデザインは変えないほうが名前を覚えて頂きやすいと思います。
自己満足よりも、見て頂く立場の目線にたつアピールの仕方も、自分を売り込むひとつの方法だと思います。
■次戦、岡山ラウンドからヨコハマタイヤが変わります!
4本のタイヤ。唯一、路面と設置しているタイヤを見ると、マシンの状況がアンダーなのかオーバーなのかヒントが描かれています。ニュータイヤ、ユーズドタイヤでもセッティングは変わりますし、セッティングもタイヤを交換すれば変わります。そのタイヤのスペックが、次の岡山大会からシーズン途中で変わることになるそうです。より良いものになるとのことですが、この変更によってこれまでのヨコハマタイヤのコースに合わせたセッティング情報が"無"になる可能性があり得ます。
ただし、刻々と変わるタイヤと路面状況に100パーセントセッティングをマシンに合わせられることは難しく、マシンセッティングは良い方向性を導き出すひとつの方法で、一番はやはり自身の走りで合わせられるドライバーの技術に掛かっていると思います。
岡山ラウンド走り始めの順位は、ドライバーの上手さや、チームのセッティングの合わせ方の上手さが見られて面白くなりそうです。ただ、シーズン中にこのような変更があるのは見ている僕は凄く面白いですが、チーム、ドライバーはリズムが崩れる可能性もあるので大変ですね(苦笑)。
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