●第6大会鈴鹿・金曜占有走行
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台風の接近が報じられるこの日、朝方には曇天ながら降雨はなかったものの、直前のフォーミュラ・エンジョイの走行中から強い風と雨がパラつき始める中、午前10時30分にスタートした午前のセッション。
スリックタイヤで各ドライバーが一斉にコースインするものの、開始早々に関口雄飛がデグナーふたつ目でコースアウト。大きなダメージはなかったものの、車両回収のためにセッションは午前10時34分にいきなりの赤旗に。
午前10時41分に再開後、Cクラスでは安田裕信が1分59秒627をマークも、すぐに山内英輝が1分58秒879でトップに。安田は1分59秒318にタイムアップも、ポジションは2番手のまま。午前11時過ぎにリチャード・ブラッドレーが1分59秒198、1分58秒713と立て続けにタイムアップしトップに浮上するまで、2分を切るマシンは現れない状況が続いた。
しかし、このブラッドレーのトップタイムを上回ったのは蒲生尚弥。午前11時15分に1分59秒912をマークし4番手に浮上した蒲生は、翌周1分58秒570でトップに立つ。
一方Nクラスでは中山雄一が2分01秒217でトップに立ち、これを追って野尻智紀が2分01秒572で2番手に。すぐさま中山が2分00秒814、野尻が2分01秒357と互いにタイムアップもポジションはそのまま。午前11時を過ぎて千代勝正が2分01秒231で2番手に浮上するが、続いて三浦和樹が2分01秒057で2番手を奪う。
ところが、午前11時17分に突如横殴りの激しい雨がコース上に吹き付け、たまらず全車はピットイン。この時点でのポジションは、Cクラスで蒲生、ブラッドレー、安田、山内、マシュー・ホーソン、そして計測ラップのない関口。Nクラスでは中山、三浦、千代、野尻、佐々木大樹、ギャリー・トンプソン、さらに今大会エントリーとなった小泉洋史、金井亮忠が続く。
セッションが残り30分となったあたりでレインタイヤに履き替えたマシンがコースインするが、午前11時33分にダンロップコーナーで蒲生がコースアウト。セッションは2度目の赤旗に。再開後はそのままチェッカーまで走行が続けられたが、関口がコースに復帰を果たすもS字で佐々木がスピンアウトを喫するなど、時折強まる風雨にコンディションは徐々に悪化。当然ながら、序盤に各車がマークしたベストタイムを更新するドライバーは現れなかった。
午後のセッションは午後2時30分から。雨が止んだものの、ウエット路面での走行開始となったが、Cクラスでは開始直後から山内、安田、蒲生らが積極的に周回。開始8分のところで安田が2分18秒081でトップに立ち、山内が2番手につけるも、安田は翌周2分17秒526にタイムアップ。蒲生が安田に次ぐ2分17秒814をマーク、2番手に浮上する。
Nクラスでは野尻、三浦のHFDP RACINGコンビが2分19秒575、2分19秒714をそれぞれマークして1−2体制を築くが、千代が2分19秒429でこれを逆転。さらに2分19秒352にまでタイムを上げた千代に対し、今度は三浦が2分18秒939をたたき出しトップに。野尻も2分19秒020で2番手に。
しかしこうした状況の中、セッション開始から約10分が経過した辺りで再び強い雨が降り始め、タイム更新がストップ。スロースタートとなっていた関口が2分18秒735をマークして3番手に浮上も、セッションは両クラスともしばらくこう着状態に。
午後3時を過ぎ、徐々に雨が小康状態となると、セッション終盤には再び2分20秒を切るマシンが出始めたが、Nクラスの野尻が2分18秒713という好タイムをマークしクラストップ、総合でも3番手に躍り出た直後にS字でスピンアウト。このためセッションは赤旗となるが、残り約10分で再開されると思われたものの、強風や視界不良など、天候の悪化によってこのままセッションは終了となった。
結局全車午前のタイムがベストとなり、午前のオーダーがこの日に総合順位という結果に。明日は台風の接近に伴い、さらなる天候悪化が予想されるためすべてのスケジュールのキャンセルが決定。全日本F3選手権は予定されていた第12戦がキャンセルとなり、日曜に公式予選、そして第13戦決勝が行われる予定となっている。
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