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2013年 全日本F3選手権シリーズ第12戦/第13戦
●全日本F3選手権 第13戦 決勝レポート
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●中山雄一が菅生大会を昨年に続き連勝!
F3-Nではインドラ・パユーングが3勝目をマーク
土曜日に行われた第12戦で、F3-NクラスのチャンピオンをNDDP RACINGの高星明誠が獲得した全日本F3選手権。PETRONAS TEAM TOM'Sの中山雄一、そして高星ともにトップからスタートする第13戦がスポーツランドSUGOを舞台に、日曜日に開催された。
その予選では、中山がアタック2周目に1分13秒654をマークしてトップに。その後、SPコーナーでのコースアウトがあり、またしても赤旗が。残り3分で再開されるも、中山も含め、誰もタイムアップできず。逃げ切った中山がポールポジションを獲得、2番手にはTODA RACINGの野尻智紀、3番手にはPETRONAS TEAM TOM'Sの勝田貴元がつけた。F3-Nクラスで16秒168をマークした高星に続いたのは、TOM'S SPIRITのナニン・インドラ・パユーングながら、その差はコンマ6秒に及んでいた。クラス3番手はHANASHIMA RACINGの小泉洋史が獲得した。
さて、快晴だった土曜日に比べれば、雲も出ていた日曜日ながら、どうやら雨の心配はなさそう。予選よりも気温は24℃に上がった一方で、路面温度は29℃に下がっていた。グリッドに並んでいたのは10台。第12戦のクラッシュによる身体的ダメージを考慮してPETRONAS TEAM TOM'Sは、勝田貴元の出走を取り消し、さらに高星がスターターのトラブルによって、ピットスタートを強いられていたからだ。
決勝レースのスタートを決めたのは、またしても中山だった。これに対し、「ストールしそうになった」と語る野尻ながら、何とかポジションをキープ。早々と中山が逃げの構えに入る中、野尻はHFDP RACINGの松下信治、B-MAX ENGINEERINGの千代勝正を従え、2番手を争うこととなる。終盤になって、ようやく後続を引き離すこととなった野尻は、その勢いでトップの中山にも徐々に迫っていく。
14周目を終えた段階で8秒ものリードを築いていた中山ながら、フロントタイヤからの振動により、その先はペースダウンを余儀なくされていた。22周目にギャップは4秒を切るまでとなるが、そこから先は中山が踏ん張った。残る力のすべてを出し切り、何とか逃げ切りに成功。これで11勝目をマークする。
「タイヤマネージメントはしっかりしていたつもりでしたが、フロントから振動が出て、ペースを落とさざるを得ず、あと何周かあったら、危なかったかもしれませんが、優勝できて良かった」と中山は安堵の表情を見せていた。
最後は野尻こそ単独走行となっていたが、松下と千代の3番手争いはゴール直前まで続いたものの、コンマ6秒差で松下が逃げ切り、2戦連続で表彰台に立つこととなった。
F3-Nクラスではグリッドに高星がいない中、インドラ・パユーングをかわしてトップで1コーナーに飛び込んでいったのは小泉だった。しかし、インドラ・パユーングは離れることなく続き、2周目のストレートでスリップストリームから抜け出し、早々と逆転。その後は後続を引き離し続けていく。一方、高星はインドラ・パユーングをも上回るペースで周回を重ね、一台また一台と前を行く車両をかわしていく。12周目には小泉の背後につけて、次の周の1コーナーでオーバーテイクに成功。残すはトップだけとなったが、その差は23秒にも。
これが最後は20秒まで詰められたものの、インドラ・パユーングは難なく逃げ切りを果たして、今季3勝目をマーク。「できれば、最後の富士でもうひとつ、ふたつ勝ち星を重ねたいですね」と語っていた。2位に甘んじたが、「自分にできることはすべてできた」と高星は満足そう。3位の小泉は、これが3戦連続での表彰台獲得となった。
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2013年 全日本F3選手権シリーズ第13戦決勝結果 |
Pos. |
No. |
F3N |
Driver |
Team/Car |
Type |
Laps |
Time |
Delay |
Ave |
Fastest |
Laps |
1 |
*36 |
|
Y.Nakayama/中山 雄一 |
PETRONAS TOM'S F312 |
Dallara F312 |
25 |
32'06.470 |
|
173.054 |
1'15.566 |
3 |
2 |
2 |
|
T.Nojiri/野尻 智紀 |
TODA FIGHTEX |
Dallara F312 |
25 |
32'10.066 |
3.596 |
172.731 |
1'16.409 |
6 |
3 |
*7 |
|
N.Matsushita/松下 信治 |
HFDP RACING F312 |
Dallara F312 |
25 |
32'13.063 |
6.593 |
172.464 |
1'16.350 |
2 |
4 |
50 |
|
K.Chiyo/千代 勝正 |
B-MAX・F312 |
Dallara F312 |
25 |
32'13.672 |
7.202 |
172.409 |
1'16.202 |
7 |
5 |
8 |
|
S.Kiyohara/清原 章太 |
HFDP RACING F312 |
Dallara F312 |
25 |
32'17.625 |
11.155 |
172.058 |
1'16.147 |
5 |
6 |
38 |
○ |
Nanin Indra-Payoong |
PTT SPIRIT F307 |
Dallara F306 N |
25 |
32'45.712 |
39.242 |
169.599 |
1'17.403 |
10 |
7 |
23 |
○ |
M.Takaboshi/高星 明誠 |
S Road NDDP F3 |
Dallara F306 N |
25 |
33'05.744 |
59.274 |
167.888 |
1'17.389 |
6 |
8 |
6 |
○ |
H.Koizumi/小泉 洋史 |
Net Move Hanashima Racing |
Dallara F306 N |
24 |
32'12.528 |
1 Lap |
165.611 |
1'19.098 |
6 |
9 |
30 |
○ |
DRAGON |
B-MAX・F306 |
Dallara F306 N |
24 |
32'25.279 |
1 Lap |
164.525 |
1'19.103 |
6 |
以上 規定周回数完走: |
|
11 |
○ |
S.Yuzawa/湯澤 翔平 |
Nova with IMM F306 |
Dallara F306 N |
15 |
20'31.217 |
10 Laps |
162.465 |
1'18.699 |
7 |
|
13 |
|
M.Yoshida/吉田 基良 |
B-MAX・F312 |
Dallara F312 |
0 |
|
25 Laps |
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参加台数:12台 出走台数:11台 完走台数:9台
START : 13:07 FINISH : 13:39
ベストラップ: 36 Y.Nakayama/中山 雄一 1'15.566 3/25 176.473km/h
※36の車両は、国際モータースポーツ競技規則付則H項違反(黄旗区間の減速義務違反)により、訓戒のペナルティが科された。(裁定時刻14:28)
※7の車両は、国際モータースポーツ競技規則付則H項違反(黄旗区間の減速義務違反)により、訓戒のペナルティが科された。(裁定時刻14:28) |
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