スタートを決めた坪井が逆転で第1戦を制す
宮田、阪口が2〜3位で表彰台に
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坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317) |
全日本F3選手権は4月22日(日)、午前9時45分から12周の第1戦の決勝レースが行われ、スタートでトップに浮上した坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が優勝を飾った。
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全日本F3第1戦鈴鹿のスタートシーン |
2日間3セッションにおよぶ専有走行を経て、4月21日(土)に迎えた第1戦/第2戦の公式予選。今回も30分間によるセッションのなかで、ベストタイムが第1戦の、セカンドベストが第2戦のグリッドとして採用された。21日の鈴鹿は晴天に恵まれ、多くのファンが詰めかけるなか、事前の走行の遅れにより当初予定から10分遅れとなる午前11時45分に走行がスタートした。
30分のセッションのなかで、各車は一度アタックを敢行。このなかでまずは坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が1分51秒842でトップに立ち、宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)、阪口晴南(TODA FIGHTEX)と続く。その後多くのマシンはピットに戻り、チェッカーに向けて再度アタックが展開された。
ここで1分51秒700にタイムアップした宮田が坪井を逆転し、第1戦のポールポジションを獲得。初めてのポールスタートとなった。2番手には坪井、3番手には阪口が続き、河野駿佑(HubAuto F318)、笹原右京(THREEBOND)、金丸悠(B-MAX RACING F3)が続くグリッドとなっている。
■トップ争いの後方では4番手争いが激化
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坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317) |
晴天に恵まれ、気温23度という初夏のような暑さのなか、多くのファンで賑わいをみせた4月22日(日)の第1戦決勝は、午前9時45分にフォーメーションラップが始まった。迎えたスタートでは、宮田が「スタートが課題と思っていましたが、うまくいかなかった。原因はすぐに分かったのですが……」とスタートで遅れ、坪井がトップで1コーナーに。宮田、そして阪口が続いた。
4番手には河野、そして笹原、片山義章(YTB F318)が続いていくが、2周目のヘアピンで片山はスピンしストップ。これで6番手には金丸が浮上する。トップの坪井、そして宮田がグイグイとリードを広げる一方、阪口は単独走行に。さらにその後方では、河野と笹原による4番手争いが激しくなっていく。
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宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317) |
4周目にはピタリと河野のテールについた笹原は、130Rの立ち上がりで左右にマシンを振ると、日立オートモティブシステムズシケインで河野のインを刺し、4番手に浮上する。ただ、最終コーナーの立ち上がりからの攻防で笹原のリヤに河野がわずかに接触。河野はノーズを破損してしまった。
レースは中盤に向け、坪井と宮田が1秒ほどの差をキープしながら阪口以下をリード。笹原が4番手に続くが、河野は後半に向けてペースがわずかに落ち、金丸の接近を許してしまう。終盤、10周目にはシケインで金丸が日立オートモティブシステムズシケインの立ち上がりを合わせると続く11周目の1コーナーで河野をパス。5番手に浮上した。
■坪井が逃げ切り。阪口が移籍後初表彰台に
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阪口晴南(TODA FIGHTEX) |
一方、トップ争いは中盤以降完全に坪井と宮田の攻防に変化していく。「宮田選手との差を計算しながら走れていた。いいレースだった思います」という坪井は、宮田にスリップストリームを使わせないようにプッシュしながらレースをリード。最後まで集中を切らさず、0.728秒差で宮田を振り切り開幕戦を制することになった。
2位は宮田で、カローラ中京 Kuo TEAM TOM'Sがワン・ツー・フィニッシュを飾った。3位は「移籍して初めてのレースで表彰台は良かったのですが、結果より内容がいまひとつでした」とレース途中から単独の走行となった阪口が入った。
4位は笹原で、金丸、河野と続くトップ6だったが、河野は接触による30秒加算のペナルティが課せられ、ブルーノ・カルネイロ(B-MAX RODIZIOGRILL F3)が6位となった。1台の参戦となったF3-Nは、ジェイク・パーソンズ(NRA312)が廣田秀機(B-MAX ENGINEERING F3)、DRAGON(TEAM DRAGON F3)らとバトルを展開しながら完走を果たしている。
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全日本F3第1戦鈴鹿の表彰台 | 河野駿佑(HubAuto F318) |
金丸悠(B-MAX RACING F3) |
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三浦愛(EXEDY B-MAX F317) |
ブルーノ・カルネイロ(B-MAX RODIZIOGRILL F3) |
笹原右京(THREEBOND) |
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ジェイク・パーソンズ(NRA312) |
根本悠生(Albirex-RT) |
廣田秀機(B-MAX ENGINEERING F3) |