●第2ラウンドもてぎ金曜占有走行

山内、平峰がトップタイムをマーク

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　5月11日、第3/4戦が行われるツインリンクもてぎで恒例の金曜占有走行が行われ、総合でのトップタイムを山内英輝（B-MAX ENGINEERING）が獲得。F3-Nでは平峰一貴（HFDP RACING）がこの日のクラストップを奪った。

　曇り空の下、午前9時45分に始まったセッションでは、まず序盤からF3-Nの佐々木大樹（NDDP RACING）が快調な滑り出しを見せ、ほとんどのドライバーが1分49〜50秒台で周回する中、開始10分の段階で1分48秒431にまでタイムを伸ばし堂々の総合首位に躍り出る。山内、中山雄一、リチャード・ブラッドレー（ともにPETRONAS TEAM TOM'S）、平川亮（RSS）らがこれに続くが、山内が1分48秒296で佐々木からトップを奪った直後の午前9時57分、トラブルに見舞われた小泉洋史がS字でストップしたため、セッションはいったん赤旗となる。

　晴れ間が覗き始めた午前10時06分の再開後、中山、平川、そしてブラッドレーらも1分48秒台にタイムを上げて来るが、午前10時半を過ぎたところで、まず中山が1分47秒908と48秒を切ると、野尻智紀（HFDP RACING）も1分47秒785をマークしトップに。

　セッション終盤にはニュータイヤを履くドライバーが増え、中山が残り6分のところで1分47秒139にまでタイムアップしトップに立つが、直後に野尻が1分47秒117で逆転。さらに1分47秒109にまでタイムを伸ばした野尻が午前の総合トップを獲得すると、F3-Nの平峰も終盤に1分47秒193をたたき出し、中山に次ぐ総合3番手のクラストップをマークするなどHFDP RACING勢が好調さをアピールすることに。また、4番手にはラファエル・スズキ（TODA RACING）が入り、徐々に1年のブランク解消が近づきつつある印象を残した。

　午後2時15分からの2回目のセッションは、天候が上向き暑さの増す中でスタート。

　セッション開始10分でブラッドレーが早々に48秒を切り、1分47秒780でイニシアティブを取る。しかし、午後2時45分にチームメイトの中山が1分47秒549でこれを逆転しトップに。この直後、90度コーナーでコースアウトした車両があり赤旗中断に。

　この時点でのトップ6は中山、ブラッドレー、山内、スズキ、平峰、野尻というオーダーだったが、午後2時58分にセッションが再開されると、ここで早めのニュータイヤを装着した山内が1分46秒914をたたき出しトップタイムを塗り替える。また、ほぼ同様のタイミングで、佐々木が1分47秒863で総合4番手、F3-Nクラストップに立った。

　トップタイムをマークした山内がセッション後半にロングランを行う中、ブラッドレーが1分47秒250までタイムアップし2番手につけたが、午後3時24分に1分47秒095をたたき出した平川が2番手に浮上。さらに終盤野尻が1分47秒138をマークも3番手に留まり、結局山内が午後のトップタイム、そしてこの日総合でのトップタイムを奪う結果となった。

「最終的にトップタイムが獲れたので良い一日だったと思います。午前中に少しブレーキに不具合が出ましたが、それも午後に解消できましたし、予選の一発と決勝のフィーリングも確認出来たので、明日以降に向けても良い形で終えられました」と山内。

　F3-Nでは午後は佐々木、スズキ、平峰というオーダーとなったものの、総合では平峰がクラストップを手にしている。

　明日からの週末で、ともに開幕連勝を果たした平川とF3-Nの佐々木が勝ち星を増やすか、あるいは新たなウイナーが誕生するか。興味深い2日間となりそうだ。

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2012年 アチーブメント全日本F3選手権シリーズ第3戦占有走行2回目
2012年 ｱﾁｰﾌﾞﾒﾝﾄ全日本ﾌｫｰﾐｭﾗ3選手権　第3戦＆第4戦 専有走行 2回目結果　場所：ツインリンクもてぎ
Pos.	No.	Cls	Driver	Type	Team/Car	Time	Delay	Gap	Lap
1	1	-	H.Yamauchi 山内 英輝	Dallara F312	B-MAX･F312	1'46.914	161.67km/h		15/32
2	4	-	R.Hirakawa 平川　亮	Dallara F312	広島トヨペットF312	1'47.095	0.181	0.181	17/25
3	8	-	T.Nojiri 野尻 智紀	Dallara F312	HFDP RACING F312	1'47.138	0.224	0.043	25/26
4	36	-	Y.Nakayama 中山 雄一	Dallara F312	PETRONAS TOM'S F312	1'47.206	0.292	0.068	26/28
5	37	-	RICHARD BRADLEY	Dallara F312	PETRONAS TOM'S F312	1'47.250	0.336	0.044	23/32
6	23	N	D.Sasaki 佐々木 大樹	Dallara F306 N	S Road NDDP F3	1'47.326	0.412	0.076	25/30
7	2	-	Rafael Suzuki	Dallara F308	MAD CROC TODA F308	1'47.558	0.644	0.232	20/21
8	7	N	K.Hiramine 平峰 一貴	Dallara F307 N	HFDP RACING F307	1'47.943	1.029	0.385	28/28
9	35	N	T.Kathuta 勝田 貴元	Dallara F306 N	TDP SPIRIT F307	1'47.946	1.032	0.003	20/28
10	20	N	Gary Thompson	Dallara F307 N	KCMG	1'48.368	1.454	0.422	13/24
11	6	N	H.Koizumi 小泉 洋史	Dallara F307 N	Net Move F306	1'48.552	1.638	0.184	27/28
12	19	N	Matthew Howson	Dallara F308 N	KCMG	1'49.256	2.342	0.704	16/16
13	13	N	M.Yoshida 吉田 基良	Dallara F306 N	B-MAX･F306	1'52.392	5.478	3.136	22/23
	77	N	T.Noro/野呂 立	Dallara F306 N	スタッフワンCMS F306	出走せず

2012年 アチーブメント全日本F3選手権シリーズ第3戦占有走行1回目
2012年 ｱﾁｰﾌﾞﾒﾝﾄ全日本ﾌｫｰﾐｭﾗ3選手権　第3戦＆第4戦 専有走行 １回目結果　場所：ツインリンクもてぎ
Pos.	No.	Cls	Driver	Type	Team/Car	Time	Delay	Gap	Lap
1	8	-	T.Nojiri 野尻 智紀	Dallara F312	HFDP RACING F312	1'47.109	161.38km/h		29/29
2	36	-	Y.Nakayama 中山 雄一	Dallara F312	PETRONAS TOM'S F312	1'47.139	0.030	0.030	33/35
3	7	N	K.Hiramine 平峰 一貴	Dallara F307 N	HFDP RACING F307	1'47.193	0.084	0.054	33/34
4	2	-	Rafael Suzuki	Dallara F308	MAD CROC TODA F308	1'47.374	0.265	0.181	29/31
5	23	N	D.Sasaki 佐々木 大樹	Dallara F306 N	S Road NDDP F3	1'47.820	0.711	0.446	32/35
6	37	-	RICHARD BRADLEY	Dallara F312	PETRONAS TOM'S F312	1'47.872	0.763	0.052	32/32
7	1	-	H.Yamauchi 山内 英輝	Dallara F312	B-MAX･F312	1'47.935	0.826	0.063	23/29
8	4	-	R.Hirakawa 平川　亮	Dallara F312	広島トヨペットF312	1'48.078	0.969	0.143	29/32
9	20	N	Gary Thompson	Dallara F307 N	KCMG	1'48.520	1.411	0.442	27/28
10	19	N	Matthew Howson	Dallara F308 N	KCMG	1'48.701	1.592	0.181	30/32
11	35	N	T.Kathuta 勝田 貴元	Dallara F306 N	TDP SPIRIT F307	1'49.260	2.151	0.559	31/32
12	6	N	H.Koizumi 小泉 洋史	Dallara F307 N	Net Move F306	1'51.560	4.451	2.300	3/4
13	13	N	M.Yoshida 吉田 基良	Dallara F306 N	B-MAX･F306	1'53.677	6.568	2.117	15/25
	77	N	T.Noro 野呂　立	Dallara F306 N	スタッフワンCMS F306	出走せず