■ 2012年 アチーブメント全日本F3選手権シリーズ第5戦/第6戦 決勝レポート
●平川がポール・トゥ・ウインで今季3勝目! F3-Nでは平峰が3連勝をマーク
午前8時から行われた公式予選1回目。前夜の雨の影響でセミウエットとなったこのセッションを制し、ポールポジションを奪ったのは平川亮。中山雄一が2番手と続き、3番手にはF3-Nのポールポジションとなる平峰一貴。4番手には山内英輝、3列目には佐々木大樹と野尻智紀、4列目にはギャリー・トンプソンとラファエル・スズキがつけ、さらに勝田貴元、リチャード・ブラッドレー、マシュー・ホーソン、小泉洋史、吉田基良、野呂立というオーダーとなった。 しかし、雨は不安定ながらも酷くはならず、第5戦決勝はドライコンディションでのスタート。各車スリックタイヤを履き、午後1時20分にフォーメイションラップが始まったが、この頃には細かい雨が。そんな中、午後1時23分、15周の決勝レースがスタートした。 好スタートを切った平川に対し、さらに加速に優れた中山が1コーナーで並びかけるが、平川がトップを守る。3番手にはスタートで出遅れた平峰に山内、野尻、スズキが絡んで行くが、コカコーラコーナーで平峰が3番手を死守。結局1周目を終え、平川、中山、平峰、山内、スズキ、野尻がトップ6。スタートで出遅れた佐々木はトンプソンの先行を許してしまうが、2周目の1コーナーでこれを逆転、7番手にポジションを戻す。 トップ平川は2周目に1分36秒863をマークも、2番手中山は今ひとつペースが上がらず徐々に平川がギャップを広げ始める。その後方ではスズキがペースを上げ、アンダーステアに苦しむ山内に肉薄。3周目の1コーナーで山内を捕らえ、スズキは4番手に浮上する。 この頃、F3-Nの3番手を行くトンプソンもペースが上がらず、勝田の猛攻を受けて激しい攻防が展開されるが、4周目のダンロップコーナーで勝田の背後にいたホーソンが、勝田のインを強襲も2台は接触。勝田の右リヤとホーソンの左フロントが絡み、勝田はスピン。なんとかレースに復帰を果たすも、勝田は最後尾にドロップしてしまう。 5周目あたりから1コーナー付近を中心に雨がやや強まるも、1分37秒台で周回し続けるトップの平川は徐々に独走態勢に。2番手の中山はペースが上がらず、平峰を6周目にかわして3番手に浮上してきたスズキに徐々に詰め寄られる苦しい展開に。また、同様にペースに苦しんだ山内、野尻をF3-Nの佐々木が攻略、レース終盤には5番手にまで躍進を見せる。 結局9秒以上のマージンを稼ぎ出した平川は鈴鹿以来のポール・トゥ・ウインで今季3勝目。コンマ数秒差で辛くもスズキの猛攻を凌いだ中山が2位、スズキは今季初表彰台を獲得した。 F3-Nでは総合4位となった平峰が優勝を飾り、これでもてぎからの連勝を3に。2位に佐々木、3位には粘りのレースを見せたトンプソンが入っている。