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2013年 全日本F3選手権シリーズ第14戦/第15戦
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●雨の最終戦で千代勝正が逆転連勝!
F3-Nでは高星明誠が有終の美
激戦が続いてきた全日本F3選手権も、いよいよ今季ラストレース。富士スピードウェイを舞台に第15戦が行われた。予選では連続ポールポジションを狙ったB-MAX ENGINEERINGの千代勝正は、セッションの大半をリードしたものの、チェッカーが振られた周にPETRONAS TEAM TOM'Sの勝田貴元が逆転に成功。1分34秒372を記し、千代にコンマ095秒の差をつけることとなった。なお、勝田のポールは今季2回目。「コンディションの変化でうまく合わせ込めなかったんですが、最後に逆転できて良かった。何とかドライビングでアジャストできたという感じです」と勝田。3番手はHFDP RACINGの清原章太が獲得した。そして、F3-NクラスではNDDP RACINGの高星明誠が2戦連続でトップ。「金曜日の練習が2番手だったので、予選でぶっつけ本番だったんですが、セットを変えたらコンマ4秒差で2戦ともトップに立つことができました」と高星。2番手はTOM'S SPIRITのナニン・インドラ・パユーングが獲得している。
明けて決勝レースが行われる日曜日は、あいにくの雨もよう。全車がウエットタイヤを装着してのレースとなった。ホールショットを決めて、1コーナーにトップで飛び込んでいったのは勝田。これに続いた千代は、1コーナーで姿勢を乱し、その脇をTODA RACINGの野尻智紀、そしてHFDP RACINGの清原、松下信治がすり抜けていく。だが、そのうち野尻はオープニングラップのうちに順位を落とし、さらに2周目の1コーナーで清原と松下が接触。千代が2番手に返り咲くとともに、松下は復帰に時間を要したばかりか、接触によるペナルティとしてドライビングスルーを命じられたこともあり、入賞圏から脱落する。
オープニングラップを終えた段階では3秒近いリードを奪っていた勝田だが、もう1周終えると千代との間隔は2秒を切るまでに。フロントのグリップ不足に苦しんでいた勝田は、3周目のダンロップコーナーでブレーキをロックさせてコースアウト。これで難なく千代がトップに躍り出る。何とか2番手には踏み留まった勝田ながら、スタンド前に戻って来ると千代との差は2秒3に。そればかりかB-MAX ENGINEERINGの関口雄飛に迫られ、激しい攻防を繰り広げられる間に、千代は差を8秒以上に広げていた。
その千代の勢いは留まるところを知らず、なおも差を広げ続けていく。勝田は関口を何とか振り切ったものの、エンジンの警告灯もついてペースを上げようにも上げられず、苦しい戦いを強いられるように。結局、7周目にファストテストラップも記録した千代が、勝田に17秒もの大差をつけてフィニッシュ。富士での最終ラウンドを2連勝で飾ることとなった。3位はパワーに劣る昨年型エンジン、トヨタ1AZ-FEで大健闘の関口が獲得している。
「スタート直後の1コーナーでこそミスしてしまいましたが、トップに立ってからは常に1秒ぐらい後続を離せたし、いいレースになりました。ようやく実力どおりの位置でゴールできたという感じですね」と千代。
F3-Nクラスでは第14戦をスタートミスで落とした高星ながら、ここではそつなくスタートを決めて、トップでレースを開始。オープニングラップ終了時点でのインドラ・パユーングとの差はコンマ8秒に過ぎなかったが、もう1周重ねると一気に3秒差に。そのまま差を広げ続けて、「ベストなレースができました」と高星。逆にインドラ・パユーングは清原とのバトルの間に、さらに間隔を広げられてしまい、順位をキープするに留まっている。高星は11勝目を獲得して、有終の美を飾ることとなった。そして、小泉が5戦連続で3位を獲得している。
2013年 全日本F3選手権シリーズ第15戦 決勝結果 |
Pos. |
No. |
F3N |
Driver |
Team/Car |
Type |
Total Time |
Laps |
Ave |
Gap |
FL Time |
Laps |
1 |
50 |
|
K.Chiyo/千代 勝正 |
B-MAX・F312 |
Dallara F312 |
27:24.891 |
15 |
151.1 |
- |
- |
1:48.719 |
7 |
2 |
37 |
|
T.Katsuta/勝田 貴元 |
PETRONAS TOM'S F312 |
Dallara F312 |
27:42.017 |
15 |
149.9 |
17.126 |
17.126 |
1:49.595 |
8 |
3 |
45 |
|
Yuhi Sekiguchi/関口 雄飛 |
B-MAX ENGINEERING |
Dallara F312* |
27:45.411 |
15 |
150.1 |
20.52 |
3.394 |
1:49.471 |
13 |
4 |
2 |
|
T.Nojiri/野尻 智紀 |
TODA FIGHTEX |
Dallara F312 |
27:59.339 |
15 |
148.4 |
34.448 |
13.928 |
1:50.720 |
13 |
5 |
23 |
○ |
M.Takaboshi/高星 明誠 |
S Road NDDP F3 |
Dallara F306 N |
28:10.108 |
15 |
147.5 |
45.217 |
10.769 |
1:51.393 |
10 |
6 |
8 |
|
S.Kiyohara/清原 章太 |
HFDP RACING F312 |
Dallara F312 |
28:10.364 |
15 |
149.4 |
45.473 |
0.256 |
1:49.931 |
13 |
7 |
38 |
○ |
Nanin Indra-Payoong |
PTT SPIRIT F307 |
Dallara F306 N |
28:46.356 |
15 |
145.5 |
+1:21.465 |
35.992 |
1:52.925 |
7 |
8 |
6 |
○ |
H.Koizumi/小泉 洋史 |
Net Move Hanashima Racing |
Dallara F306 N |
28:49.613 |
15 |
144.8 |
+1:24.722 |
3.257 |
1:53.451 |
12 |
9 |
30 |
○ |
DRAGON |
B-MAX・F306 |
Dallara F306 N |
29:17.634 |
15 |
142.5 |
+1:52.743 |
28.021 |
1:55.242 |
14 |
10 |
11 |
○ |
S.Yuzawa/湯澤 翔平 |
Nova with IMM F306 |
Dallara F306 N |
27:24.905 |
14 |
144.7 |
1 Lap |
1 Lap |
1:53.518 |
10 |
11 |
13 |
|
M.Yoshida/吉田 基良 |
B-MAX・F312 |
Dallara F312 |
28:07.947 |
14 |
146.5 |
1 Lap |
43.042 |
1:52.139 |
8 |
------- 以上完走------- |
|
7 |
|
N.Matsushita/松下 信治 |
HFDP RACING F312 |
Dallara F312 |
28:49.447 |
12 |
151 |
|
|
1:48.777 |
9 |
参加台数:12台 出走台数:12台
Pole Position T. KATSUTA 1:34.373 174.1 Kph
Fastest Lap Lap 7 Katsumasa CHIYO 1:48.719 151.1 Kph
* TOYOTA TOM'S 1AZ-FE Engine |
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