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第3ラウンドSUGO専有走行は
坪井が全セッショントップタイム

坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)

 4月下旬に鈴鹿サーキットで行われた開幕ラウンドから約1ヶ月。全日本F3選手権は第2ラウンドの舞台であるスポーツランドSUGOを迎えた。今回も5月24日(木)午後2時から2時間、専有走行が設定され、加えて5月25日(金)に1時間30分が2回という走行が行われた。

宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)

 このラウンドでは、B-MAX ENGINEERINGの13号車のドライバーが廣田秀機から吉田基良に、B-MAX RACING TEAMの21号車がブルーノ・カルネイロから平峰一貴に変更された。ただ、平峰は別レースのテストがあったことから、木曜の専有走行は走らず、金曜専有走行から6年ぶりのF3のステアリングを握っている。

 24日の専有走行1は晴天。この時期らしい爽やかな天候のなか各車がコースインし周回を重ねていくが、開始から28分というところで、片山義章(YTB F318)が馬の背でスピンを喫しストップし、一度目の赤旗が提示される。

 また、セッション終盤には笹原右京(THREEBOND)が4コーナーでコースアウトしストップ。二度の赤旗が提示された。チェッカー間際にはレインボーコーナーでも河野駿佑(HubAuto F318)がコースアウトを喫しているが、こちらは中断なく、そのままチェッカーとなっている。

 木曜専有走行でトップタイムをマークしたのは坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)。ただひとり1分13秒台に入れる1分13秒889をマークし、宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が1分14秒105で2番手に。大湯都史樹(TODA FIGHTEX)、阪口晴南(TODA FIGHTEX)とTODA RACINGの2台が続く展開となった。

■金曜専有走行も坪井がトップに

阪口晴南(TODA FIGHTEX)

 明けた5月25日のSUGOも晴天。金曜の専有走行は午前10時15分からスタートした。開始からちょうど1時間が経とうかという頃には、最終コーナー立ち上がりで吉田基良がストップしたため赤旗中断となるが、自走でピットに戻ったため、すぐにセッションは再開されている。

 終盤には各車がニュータイヤを投入し、5月26日(土)の予選を見据えたアタックを展開。ここでまたも坪井が1分13秒937と、ただひとり13秒台に入れふたたびトップに。宮田が1分14秒307で2番手、阪口が1分14秒516で3番手に続いた。金丸悠(B-MAX RACING F3)、大湯都史樹(TODA FIGHTEX)が5番手までに続いている。

 スーパーフォーミュラの専有走行を挟み、午後2時30分にスタートした午後のセッションでは、午前と同様晴天に恵まれた。この走行でも坪井が好調で、序盤から1分13秒台に入れていくが、マシントラブルのため、その後ピットで長い時間を過ごしてしまう。

金丸悠(B-MAX RACING F3)

 そんななか、開始から27分というところで、山口大陸(タイロクレーシング28号)がSPインでコースアウトしクラッシュしたため、赤旗が提示された。その後、チェッカーまで残り15分というところで、ジェイク・パーソンズ(NRA312)がピット入り口付近でストップしたため再度赤旗となっている。

 終盤にはふたたびニュータイヤでのアタックが行われたが、マシントラブルを修復し、ふたたびコースインを果たした坪井が1分13秒269をマークし、三度トップタイムをマーク。専有走行すべてのセッションで首位となった。

■「攻めの姿勢を貫きたい」と坪井

大湯都史樹(TODA FIGHTEX)

「トラブルが明日出なくて良かったです。クルマのフィーリングが良く、これだけ短いコースでタイムのマージンもあるので、明日もこの流れでいければと思います。とはいえ皆アジャストしてくると思うので、自分も攻めの姿勢でいきたいです」というのは首位の坪井。

 2番手には宮田がつけ、すべてのセッションで坪井に続くことになったが、「実はSUGOはカートの頃から苦手意識があります。もちろん勝ちを狙っていきますが、今の自分が足りない部分がタイムにも反映されてしまっています。壁に当たっていますね」とこのコースは苦手意識がある様子だ。

 一方、3番手には「マシンのバランスは良くなっていますが、ライバルが速いのでどう詰めていけばいいのか……と悩んでいます。詰められる部分も無いわけではないのですが。予選で前に行けて、スタートで出られるチャンスがあればと思います」という大湯が続いた。

 また、「6年ぶりのF3です」という平峰は「苦戦してますね(苦笑)。もっと見直さなければいけない部分もたくさんあります。とりあえず明日も自分が勉強して、上にもっと近づけくために挑んでいきたいと思います」と振り返った。

 明日の公式予選は午前10時20分からのスタート予定だ。

リザルト・エントリーリストのPDFはこちらへ

笹原右京(THREEBOND) 河野駿佑(HubAuto F318) 片山義章(YTB F318)
平峰一貴(B-MAX RACING F3) 根本悠生(Albirex-RT) 山口大陸(タイロクレーシング28号)
DRAGON(TEAM DRAGON F3) 三浦愛(EXEDY B-MAX F317) 吉田基良(B-MAX ENGINEERING F3)


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