■安田、千代が今季初優勝! 初戦の雪辱を果たす
土曜の公式予選2回目で、トップタイムを奪ったのは山内英輝。安田裕信は早めのアタックを仕掛けるも、僅差で連続ポールはならず2番手。蒲生尚弥、リチャード・ブラッドレーが2列目に並ぶ。
一方Nクラスでは野尻智紀が2戦目にして初ポールを獲得し、千代勝正は2番手。Cクラスの西本直樹を挟み、以下ギャリー・トンプソン、佐々木大樹、中山雄一、三浦和樹、石川資章と続いた。
日曜の午前9時55分にフォーメイションが始まった第2戦決勝は、気温28℃、路面温度33℃のドライコンディションでの17周の戦い。
レッドシグナルが消え、全車が一斉にスタートを切ったが、ここでポールの山内がホイールスピンをおかし、安田がトップに。ブラッドレーもストールを喫しており、Cクラスは安田、山内、蒲生といったオーダーに。
同じくNクラスでは野尻が出遅れ、千代がトップに立つ。スタート直後はこれにトンプソンが続いたが、ヘアピンで痛恨のスピン。これをアウトに避けた佐々木に代わり、三浦がNクラス3番手に浮上した。
前日ポールを獲得も、トラブルからスタートミスを犯しペナルティーを受けてしまった安田は、序盤に仕掛けようとコンマ数秒差で迫る山内に対し、トップの利を活かしタイヤを温存しつつポジションを譲らない。逆にタイヤを消耗し7周目あたりからペースの落ちた山内は、蒲生の接近を許す展開となり、レースは安田の支配下に。
結局Cクラスでは安田が自身、そしてチームにとって2年ぶりの、さらに待望のドライでの優勝を飾ることとなり、2位は山内。3位に蒲生が入り、最後尾から追い上げ、終盤西本を捕らえたブラッドレーは4位となった。
Nクラスでも、前日コースアウトを喫してしまった悔しさをバネに、千代が好レースを展開。クラス2番手の野尻との間に、序盤のうちにCクラスの西本が入ったことも味方し、最後まで野尻の追随を許さず優勝。千代自身昨年のもてぎラウンド以来となる通算2勝目を飾り、野尻は2位。三浦を攻略も、後半トップ2に迫れなかったことを悔やんだ佐々木が、前日に続いて3位表彰台に立つこととなった。