●平川亮が今季7勝目をマーク
早くもチャンピオン獲得に向け王手!?
眩しい夏空が広がる土曜の岡山国際サーキット。午前9時30分から行われた第9戦の公式予選では、ポイントリーダーの平川亮(RSS)が1分26秒539で今季7回目のポールポジションを獲得、2番手には前回もてぎ大会から復調傾向のある野尻智紀(HFDP RACING)が入り、3番手は中山雄一(PETRONAS TEAM TOM'S)。チームの地元開催となるラファエル・スズキ(TODA RACING)が4番手とし、山内英輝(B-MAX ENGINEERING)が5番手。
総合5番手にはF3-Nのポールシッターとなる佐々木大樹(NDDP RACING)が続き、平峰一貴(HFDP RACING)がクラス2番手。同3番手にはギャリー・トンプソン(SGC by KCMG)となったが、開始4分のところでコースオフを喫したリチャード・ブラッドレー(PETRONAS TEAM TOM'S)は9番手に。これに勝田貴元(TOM'S SPIRIT)、小泉洋史(ハナシマレーシング)、マシュー・ホーソン(SGC by KCMG)、吉田基良(B-MAX ENGINEERING)、島田龍吾(CFR)が続くグリッドとなった。
路面温度が42℃前後だった予選から一転、暑さの増した午後3時37分からの第9戦決勝は、なんと路面温度が60℃近くにまで上昇する中での18周の戦いに。
スタートでは上位陣はそろって好スタートを決めたため、平川、野尻、中山、スズキ、山内は順位通りのオーダーで1コーナーへ。後方では好スタートを切ったブラッドレーがポジションを大きく上げ、F3-Nクラスのトップ佐々木の背後に迫る。また、F3-Nクラスの2番手にはトンプソンが浮上し、スタートで出遅れた平峰は勝田にも先行を許す。
1周目の2コーナーでブラッドレーが佐々木を捕えて6番手に浮上したことで、7番手以降にF3-Nクラス勢が固まる格好となったが、2コーナーで吉田がスピン、大きく後れをとってしまう。
トップに立った平川は1周目にコンマ9秒差を2番手野尻につけたものの、野尻は2周目にファステストラップとなる1分28秒403をマークするなど、序盤は平川を追走。しかし、5周目あたりから徐々に平川のペースが野尻のそれを上回り始め、じりじりと平川が2番手以降との差を拡大して行くことに。野尻は背後に迫った中山の攻勢を受けることとなったが、この中山もスズキの肉薄を許したことで、結果的にポジションの変動はないままレースは終盤へ。
結局ファステストラップこそ野尻に譲ったものの、ポール・トゥ・ウインで平川は今季7勝目をマーク。96にポイントを伸ばした平川は、翌日の第10戦の結果次第では早くも今季のタイトルを決める状況に持ち込むことに。2位には野尻、3位には中山と続き、一昨年岡山ラウンドを連勝したスズキは表彰台に一歩届かず4位。山内、ブラッドレーが5〜6位となった。
また、F3-Nクラスでは佐々木がブラッドレーに肉薄するなど速さを見せてレースをリードするが、その背後ではトンプソンと2周目に勝田をかわして3番手に浮上した平峰が競り合うことに。しかし、1秒前後のギャップのままこう着状態となっていた12周目、2コーナーでトンプソンが痛恨のスピンを喫し、2〜3番手が入れ替わると、ペースに苦しむブラッドレーに引っ掛かっていた佐々木を追いかける展開に。
しかし、最終的に1秒2差にまで詰め寄った平峰だったが、佐々木はクラストップを脅かされること無くフィニッシュ。ランキング2位の平峰が2位に入るも、ファステストラップをも手中に収めてのポール・トゥ・ウインを飾った佐々木は、ポイントリードを10に拡大することとなった。F3-Nの3位にはトンプソンが入り、勝田は徐々に後退し4番手となっている。
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