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2012年 アチーブメント全日本F3選手権シリーズ第9戦/第10戦

  決勝レポート

Round 9-10 岡山国際サーキット 2012.8.25-26
● 占有走行 ● Round9-10予選上位
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●野尻智紀がポール・トゥ・ウインで初優勝!
F3-Nでは佐々木大樹が3連勝をマーク

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 土曜の第9戦で平川亮が優勝、結果次第ではシリーズタイトルが決まるという状況で迎えた日曜の第10戦。
 しかし、土曜朝に行われた第10戦予選で平川を抑えて自身初となるポールポジションを奪ったのは野尻智紀。2列目には山内英輝、中山雄一、3列目にはリチャード・ブラッドレーとF3-Nのポールシッターとなる佐々木大樹が並び、ラファエル・スズキ、平峰一貴が4列目。さらにギャリー・トンプソン、マシュー・ホーソン、勝田貴元、小泉洋史、そして吉田基良、島田龍吾という予選結果となった。
 25周と前日よりも長い周回ながら、路面温度が60℃に届かんばかりの高温となった第9戦に比べ、気温31℃、路面温度41℃とかなり良好なコンディションとなる中、日曜午前10時35分、第10戦決勝のフォーメイションラップがスタート。1周の後、午前10時38分にレッドシグナルが消え、全車がいっせいにスタートを切った。
 フロントロウの野尻、平川はともにまずまずの動きだしを見せたが、3番手山内はやや出遅れ気味。山内を間に挟む形で、イン側から中山が、さらにアウト側からブラッドレーが3番手を伺うこととなった。
 しかし、サイドbyサイドとなった3台は、1コーナーに差し掛かったところで接触。真ん中の山内と一番アウト側にいたブラッドレーは1コーナーでコースアウトを喫し、山内は最後尾付近でレースに復帰も、ブラッドレーはそのままリタイアとなってしまう。
 ホールショットを奪った野尻は、序盤2番手の平川を引き離すべく猛プッシュ。平川は後半に向けたタイヤマネージメントをしつつ野尻を追うが、1分27秒台のラップを刻み続ける野尻に7周で4秒近いギャップを築かれてしまう。
 3番手中山、4番手スズキの背後ではF3-Nのトップ佐々木にクラス2番手の平峰が続くが、こちらも徐々に佐々木が平峰を突き放す展開。後方では、後れをとった山内がじりじりとポジションを挽回し始めたほか、ホーソン、小泉、トンプソンらが接近戦を続ける。
 1分27秒329のファステストラップをも刻み、初優勝に向けてトップを行く野尻だったが、9周目のマイクナイトコーナー立ち上がりで僅かにはみ出したほか、ブレーキング時に各所でタイヤをロックさせて白煙を上げ始める。序盤のプッシュが響いたか、タイヤの消耗した野尻は徐々に平川にマージンを削り取られて行く。
 最大3.8秒あったギャップが14周目に3秒を切り、19周目には2秒を切る。1秒半ばの距離で攻防を続ける2台の間には時折周回後れが割って入るも、最後まで緊迫した攻防が続く。逃げる野尻だけではなく、追う平川も時折ブレーキングでタイヤをロックさせ始めるなど、首位争いは緊迫した死闘の様相を呈したが、最後にはコンマ9秒差まで詰め寄られながらも、野尻が25周を逃げ切って涙のトップチェッカー。昨年はF3-Nクラスで幾度も味わった美酒だが、野尻にとっては苦しみながらもようやく掴んだ総合でのF3初優勝となった。
 2位に甘んじた平川はポイントをついに103と三桁に伸ばすが、惜しくもこの第10戦でのタイトル決定はならず、念願の戴冠は次戦菅生に持ち越しに。首位攻防戦の背後では、最終ラップまで中山が3位を死守も、2コーナーで周回遅れに詰まったところをスズキに突かれ、4位に後退。代わってスズキが富士以来となる今季3度目の3位表彰台を手にした。
 F3-Nでは佐々木がファステストラップをも手にする独走で総合5位でチェッカー。11周目に6番手まで浮上、レース後半は背後に迫った山内の攻勢を最後まで凌いだ佐々木は、第9戦に続いてF3-Nでのポール・トゥ・ウインを飾った。F3-Nの2位には平峰。同じく3位には勝田が入り、ホーソン、トンプソン、小泉がF3-Nの4〜6位となった。

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2012年 アチーブメント全日本F3選手権シリーズ第10戦決勝結果
Pos.   No. Driver Type Team/Car Laps Total Time Delay Gap Best Lap
1 8 - T.Nojiri/野尻 智紀 Dallara F312 HFDP RACING F312 25 37'11.037 149.379 1'27.329 3
2 4 - R.Hirakawa/平川 亮 Dallara F312 広島トヨペットF312 25 37'11.990 149.315 0.953 1'27.969 3
3 2 - Rafael Suzuki Dallara F308 TODA FIGHTEX F308 25 37'21.035 148.713 9.998 1'28.202 5
4 36 - Y.Nakayama/中山 雄一 Dallara F312 PETRONAS TOM'S F312 25 37'21.880 148.656 10.843 1'27.894 3
5 23 N D.Sasaki/佐々木大樹 Dallara F306-N S Road NDDP F3 25 37'27.868 148.260 16.831 1'28.536 4
6 1 - H.Yamauchi/山内 英輝 Dallara F312 B-MAX・F312 25 37'28.556 148.215 17.519 1'27.980 6
7 7 N K.Hiramine/平峰 一貴 Dallara F307-N HFDP RACING F307 25 37'31.726 148.006 20.689 1'28.802 4
8 35 N T.Katsuta/勝田 貴元 Dallara F306-N TDP SPIRIT F307 25 37'47.912 146.950 36.875 1'29.124 3
9 19 N Matthew HOWSON Dallara F308-N KCMG 25 37'49.164 146.869 38.127 1'29.449 3
10 20 N Gary Thompson Dallara F307-N KCMG 25 37'55.831 146.439 44.794 1'28.826 3
11 6 N H.Koizumi/小泉 洋史 Dallara F306-N Net Move F306 25 38'00.610 146.132 49.573 1'29.750 5
12 13 N M.Yoshida/吉田 基良 Dallara F306-N B-MAX・F306 24 37'27.404 142.359 1 Lap 1'31.835 5
13 3 - R.Shimada/島田 龍吾 Dallara F308 C-FACTORY 24 37'44.921 141.258 1 Lap 1'32.032 13
------- 以上完走-------
37 - RICHARD BRADLEY Dallara F312 PETRONAS TOM'S F312 0 25Lap

開始時刻: 10:38:01終了時刻: 11:15:12参加台数:14台  出走台数:14台
ベストラップ: 8 T.Nojiri/野尻 智紀   1'27.329   3/25  152.650km/h

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