●全日本F3選手権 第9戦 決勝上位ドライバーコメント
|
■優勝:野尻 智紀
(HFDP RACING/Car.No8/HFDP RACING F312/ホンダMF204C))
|
「スタートを決めるというか、普通にスタートするということが大前提だったのですが、まずまず落ち着いてスタートすることが出来たと思います。昨日からスタートも感触が良かったですし、トップのまま1コーナーに入ることが出来てからは、ここからは僕のレースだ、と思って必死にプッシュしました。序盤4秒弱くらいギャップが広がったところまではクルマも僕のメンタル面でも調子が良くプッシュ出来ていたのですが、ある時点から少しずつタイヤも消耗して来て、僕自身の体力も少しずつ無くなって来て、少しずつミスが出てペースのアップダウンが激しくなってしまって。それであっという間に平川選手が2秒弱の差くらいまで詰めて来て、それ以上接近されるとスリップの効く危険な距離になってしまう、と思ったのですが、終盤は自分だけではなく相手も苦しいはずだと自分に言い聞かせて。田中弘監督からも毎周毎周励まして頂いて、それで僕も精神的に凄く前向きになれたことでなんとか逃げ切り、こうして優勝することが出来て本当に良かったです。ここまでなかなか勝てませんでしたが、毎レース良いクルマを用意していただいているチームに感謝の気持ちでいっぱいです。菅生は自分にとって得意なサーキットでもあるので、また間違いなく勝ち負けのレースが出来ると確信しています」
|
■2位:平川 亮
(RSセリザワ/Car.No4/広島トヨペットF312/トヨタ1AZ-FE)
|
「今日は非常に悔しいレースになってしまいました。レース後半にマシンのセットアップを合わせて行っていたんですが、その終盤になっても思っていたようには(前の野尻選手に)近づくことが出来なくて、抜くまでに至らなかったので、本当に悔しいです。バックマーカーに2回ほど引っ掛かってしまったのですが、それについては仕方がなかったと思います。(次回の菅生でタイトル決定が確実視されるが、)今回走っている中で野尻選手との差があったわけですが、その差がどういうところで起こったのかということは分かって来ているので、菅生に向けてはクルマだったり、自分の気持ちだったり、体力だったりといった部分をしっかりと合わせて行って、またしっかりとトップを狙えるように頑張りたいと思います」
|
■3位:ラファエル・スズキ
(TODA RACING/Car.No2/MAD CROC TODA F308/ホンダ MF204C) |
「スタートはまずまずだったが、その後のライン取りが良く1コーナーでのアクシデントをうまく避けることが出来たのが良かった。しかし、序盤のグリップ感は良かったものの、ペースが今ひとつ上がらず上位陣に引き離されてしまったが、6〜7周あたりから周囲よりペースが良くなり始めたんだ。それで前の中山選手をプッシュし始めたが、やはり前にマシンがあるとダウンフォースが抜けてしまうので、とにかくミスをしないように心掛け、徐々に中山選手にプレッシャーを懸けて行った。しかし彼もミスを犯さず、そのまま最終ラップになったが、2コーナーで彼が周回遅れに詰まったところでうまくアトウッドカーブでアウト側からオーバーテイクすることが出来た。粘り強く出来ることをすべてやったお陰でこの表彰台があると思うけれど、次戦の菅生では予選でのパフォーマンスをさらに改善しなければならない。F312は僕たちのF308よりもニュータイヤのグリップを上手く使えると思うし、菅生はダウンフォースの必要なサーキットなので、状況は厳しいかもしれないが、チームとともに頑張って予選でもう少し上位グリッドを手に出来れば、次戦も表彰台争いが出来るんじゃないかな」
■4位:中山 雄一
(PETRONAS TEAM TOM'S/Car.No36/PETRONAS TOM'S F312/トヨタ1AZ-FE)
「山内選手よりも僕の方がスタートが良かったので、イン側から並走する感じで1コーナーに入って行ったのですが、山内選手がインを閉めてくるような感じで切り込んで来たので接触してしまって。その後ステアリングが直線でも右に傾いている状況だったので、タイヤの消耗も早くペース的に厳しいレースになってしまいました。それでもなんとか3番手をキープしていたのですが、ファイナルラップの2コーナー立ち上がりで周回遅れに詰まってラインを塞がれてしまい、アトウッドでスズキ選手にパスされてしまったんです。凄い勢いで後ろから来たのが分かったので牽制しつつインを閉めたのですが、逆にアウトから並ばれ、向こうの方が立ち上がり加速が良く、前に出られてしまって……。1コーナーで3番手に浮上しかけるところまでは良かったのですが、その後はうまく噛み合ず悔しいレースになってしまいましたね」
■6位:山内 英輝
(B-MAX ENGINEERING/Car.No1/B-MAX F312/トヨタ1AZ-FE)
「1コーナーでは3台が横並びになっていて、真ん中の僕は切れ込むにも切れ込めない状況だったのですが、アウト側のブラッドレー選手が切れ込んで来る感じになり、彼に合わせて僕も切れ込むしかなくて……。それでイン側にいた中山選手に当たって、それで僕がバランスを崩し、アウトにいるブラッドレー選手に接触してしまったんです。それでコースオフして大きく後れてしまったんですが、接触による大きなバランス変化や悪い影響はあまり感じなかったので、少しずつポジションを戻して行きました。残念ながら今日の結果でチャンピオンという可能性は無くなってしまいましたが、現時点では2位を争うということも激戦の中で、自分はそれよりも少し遅いグループになってしまっているので、菅生ではその状況を早く抜け出せるようにしたいですね」
|
■5位(N-1位):佐々木 大樹 F3-Nクラス
(NDDP RACING/Car.No23/NDDP RACING) |
「今日はスタート位置が昨日と同じポールポジションということでしたが、昨日とひとつ違う点があって、それはF3-N2番手の平峰選手との間に違うクラスのマシンがいて、よりF3-N2番手との間に1台分さらに距離があるということでした。そのため、スタートを速く切るというよりも、しっかりと普通に切るということを目標にしてスタートしようと。その後自分のペースで集中して走り切れば問題なく勝てると思っていました。その結果、スタートをしっかりと決めることが出来てトップのまま1コーナーに向かったのですが、目の前でのクラッシュにもう少しで僕も巻き込まれてしまうところだったのをギリギリかわすことが出来たものの、そのせいで1周目は平峰選手にかなり接近されてしまって。しかし、そこでしっかりと抑えることが出来て、それからはファステストラップも獲りたかったので本当にプッシュして行きました。無事ファステストラップを獲った後はマージンもありましたし、レース後半まで良いペースで走り切れるよう、自分の走りを心掛けましたが、最後までうまくタイヤを使うことが出来、良いレースが出来たと思います。これで平峰選手とは15ポイント差になったと思いますが、次戦菅生はF3初優勝をしたサーキットですし、次の菅生ラウンドでタイトルを決められるよう頑張ります」
|
■7位(N-2位):平峰 一貴 F3-Nクラス
(HFDP RACING/Car.No7/HFDP RACING F307/トヨタトムス3S-GE) |
「残念な結果ですが、この結果を自分の中でしっかりと受け止めて次に繋げられるようにしないといけないですね。昨日、今日とあまり良い走りが出来ていないのですが、チームのみなさんがしっかり良いクルマを用意して頂いている中で結果を残せていないというのは本当にチームのみなさんに申し訳なく思っています。この悔しい思いをしっかり次の菅生で結果が残せるように頑張らなければと思います。今大会を終えて、(F3-Nランキングトップの佐々木選手との)ポイント差もかなり開いてしまったのですが、最後までしっかり諦めないで、自分の速さにもっともっと磨きをかけて行かないといけないですし、少しでも速くなれるよう次戦以降も1レース1レース頑張って行きたいです」
|
■8位(N-3位):勝田 貴元 F3-Nクラス
(TOM’S SPIRIT/Car.No35/TDP SPIRIT F307/トヨタトムス3S-GE) |
「今週末は金曜の占有走行からあまり調子は良くなくて。その中でも一番の原因は僕のドライビングスタイルだったり、クルマを仕上げてく中で大切なコメントの面で、うまくクルマの状況を伝え切れていないという部分だと思います。金曜の午前、午後でうまくクルマを仕上げられないことが、それが結果的にレースにも影響しているように思います。岡山国際のコースが初めてという状況の中で、周囲と一番差を感じたのはやはりレース中盤以降のペースの悪さですね。前を走っている佐々木選手や平峰選手に比べて、自分の方がタイヤを早く消耗させてしまっているように思いますが、タイヤのマネージメントについて、ロガーやビデオなど色々なものをチェックして次戦に臨まないといけないと感じています。そうすることで、毎日遅くまで頑張ってくださっているチームの方々に、少しでも早く恩返しが出来るよう菅生でも頑張ります」
リザルト・エントリーリストPDFはこちらからもダウンロード出来ます