●中山雄一が2勝目をマーク、平川亮はまさかのリタイアに
　F3-Nは佐々木大樹が今季6勝目を飾る

画像Clickで拡大します

　タイトル争いの天王山となった菅生での今大会は3レース制。あと2ポイントを追加すれば自力でのタイトル決定となる平川亮（RSS）だったが、雨の金曜から一転してドライとなった土曜朝の予選でポールポジションを奪ったのは、これが初となる中山雄一（PETRONAS TEAM TOM'S）。
僚友リチャード・ブラッドレーが2番手につけ、PETRONAS TEAM TOM'Sにとっては2010年の第8戦で国本雄資、ラファエル・スズキが1−2を奪って以来となる予選でのフロントロウ独占となった。

3番手には山内英輝（B-MAX ENGINEERING）、4番手には野尻智紀（HFDP RACING）が続き、タイトルが懸かった平川は予想外の5番手。F3-Nのトップとなる佐々木大樹（NDDP RACING）が6番手につけ、以下ラファエル・スズキ（戸田レーシング）、平峰一貴（HFDP RACING）、ギャリー タイトル争いの天王山となった菅生での今大会は3レース制。あと2ポイントを追加すれば自力でのタイトル決定となる平川亮（RSS）だったが、雨の金曜から一転してドライとなった土曜朝の予選でポールポジションを奪ったのは、これが初となる中山雄一（PETRONAS TEAM TOM'S）。
僚友リチャード・ブラッドレーが2番手につけ、PETRONAS TEAM TOM'Sにとっては2010年の第8戦で国本雄資、ラファエル・スズキが1−2を奪って以来となる予選でのフロントロウ独占となった。

3番手には山内英輝（B-MAX ENGINEERING）、4番手には野尻智紀（HFDP RACING）が続き、タイトルが懸かった平川は予想外の5番手。F3-Nのトップとなる佐々木大樹（NDDP RACING）が6番手につけ、以下ラファエル・スズキ（戸田レーシング）、平峰一貴（HFDP RACING）、ギャリー・トンプソン（SGC by KCMG）、勝田貴元（TOM'S SPIRIT）、マシュー・ホーソン（SGC by KCMG）、小泉洋史（ハナシマレーシング）、吉田基良（B-MAX ENGINEERING）、野呂立（CMSモータースポーツプロジェクト）と続く予選結果となった。

　午前中は雲も多かったが、午後3時20分にフォーメイションラップがスタートした第11戦決勝の頃には晴れ間が広がり、気温26℃、路面温度36℃と絶好のコンディションでの18周の戦いとなった。
　レッドシグナルがブラックアウトすると、上位陣はそろって好スタート。中でもロケットスタートを決めたスズキが、平川をも捕えて1コーナーで5番手に浮上、6番手に後退した平川には、佐々木、平峰、トンプソン、ホーソン、勝田らF3-N勢が続く。

　トップ中山を先頭にブラッドレー、山内、野尻はほぼ等間隔でレース序盤を戦うが、徐々にトップ4の攻防からスズキ以下が遅れ始め、平川はスズキに攻勢を仕掛けるが、なかなかポジションを入れ替えるには至らず、接近戦が続く。この2台に、平峰を突き放しつつハイペースで周回を重ねるF3-Nのトップ、佐々木も絡み、総合での5番手争いは拮抗したものとなる。

　7周目の馬の背立ち上がりでシフトがニュートラルに入ってしまったブラッドレーに山内が肉薄。さらに9周目には4番手を走行していた野尻がSPコーナーでコースオフを喫し、10番手にまで後退してしまうなど、レース半ばには波乱が見られたものの、大きな順位変動はないままレースは終盤へ。

　中山、ブラッドレー、山内のトップ3はほぼ安泰となるも、最後まで注目を集めたスズキ、平川による4位争いはラスト2周となった16周目のSPコーナー進入で平川がまさかのスピンアウト。たとえ5位のままでもタイトルが決まるという状況、なおかつここまで全戦で表彰台を重ねて来た平川がリタイアするという予期せぬ幕切れとなり、タイトル決定は明日以降に持ち越しとなった。

　優勝はこれがもてぎ以来の2勝目となる中山。2位にブラッドレーが入り、PETRONAS TEAM TOM'Sは2010年の第11戦岡山でのスズキ、国本以来久々の1−2フィニッシュ。3〜4位に山内、スズキが続き、総合での5位にはF3-Nのトップとなる佐々木。佐々木は今季6勝目、これでF3-Nでは4連勝としてまたタイトルに一歩近づいた。F3-Nのクラス2位は平峰、同じくクラス3位には勝田の攻勢をしのいだトンプソンが入った。

画像Clickで拡大します

2012年 アチーブメント全日本F3選手権シリーズ第11戦決勝結果
Pos.		No.	Driver	Type	Team/Car	Laps	Total Time	Delay	Gap	Best	Lap
1	36	-	Y.Nakayama/中山 雄一	Dallara F312	PETRONAS TOM'S F312	18	23'12.764	172.345		1'16.240	3
2	37	-	RICHARD BRADLEY	Dallara F312	PETRONAS TOM'S F312	18	23'17.856	171.717	5.092	1'16.340	3
3	1	-	H.Yamauchi/山内 英輝	Dallara F312	B-MAX・F312	18	23'18.948	171.583	6.184	1'16.477	5
4	2	-	Rafael Suzuki	Dallara F308	TODA FIGHTEX F308	18	23'29.874	170.253	17.110	1'16.835	4
5	23	N	D.Sasaki/佐々木 大樹	Dallara F306-N	S Road NDDP F3	18	23'30.943	170.124	18.179	1'16.900	3
6	7	N	K.Hiramine/平峰 一貴	Dallara F307-N	HFDP RACING F307	18	23'33.163	169.857	20.399	1'17.273	4
7	20	N	Gary Thompson	Dallara F307-N	KCMG	18	23'35.177	169.615	22.413	1'17.127	5
8	35	N	K.Katsuta/勝田 貴元	Dallara F306-N	TDP SPIRIT F307	18	23'36.137	169.500	23.373	1'16.941	3
9	8	-	T.nojiri/野尻 智紀	Dallara F312	HFDP RACING F312	18	23'46.509	168.268	33.745	1'16.868	5
10	19	N	Matthew HOWSON	Dallara F308-N	KCMG	18	23'55.144	167.256	42.380	1'17.700	4
11	6	N	H.Koizumi/小泉 洋史	Dallara F307-N	Net Move F306	18	24'02.711	166.378	49.947	1'18.278	3
12	77	N	T.Noro/野呂　立	Dallara F306-N	スタッフワンCMS F306	18	24'34.761	162.763	1'21.997	1'20.762	13
13	13	N	M.Yoshida/吉田 基良	Dallara F306-N	B-MAX・F306	17	23'45.347	159.049	1 Lap	1'20.878	6
------- 以上完走-------
	4	-	R.Hirakawa/平川　亮	Dallara F312	広島トヨペットF312	15	19'32.002	170.674	3 Laps	1'17.019	5
開始時刻： 15:22 終了時刻： 15:45 参加台数：14台　　出走台数：14台　　完走台数：13台 ベストラップ：　36　Y.Nakayama/中山 雄一　　　1'16.240　　 3/18　　174.912km/h

リザルト・エントリーリストPDFはこちらからもダウンロード出来ます