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2012年 アチーブメント全日本F3選手権シリーズ第11戦/第12戦/第13戦
  第13戦決勝レポート

Round 11-12-13 スポーツランドSUGO 2012.9.21-23
● 占有走行レポート ● Round11-12予選上位
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●中山雄一が菅生でパーフェクトの3連勝!
 F3-Nでは勝田貴元が激闘制し初優勝

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 ドライの第11戦、ドライからセミウエットに転じた第12戦を終え、迎えた第13戦は完全なウエット路面に。結果的にコンディションがすべて異なった菅生での3レース目は、ついにウエットタイヤでの戦いとなった。

 この第13戦のグリッドは土曜の第11戦の決勝結果となるため、第11戦を制した中山がポールスタート。
リチャード・ブラッドレーがこれに続き、PETRONAS TEAM TOM'Sは3戦すべてでフロントロウを奪うことに。これに山内英輝、ラファエル・スズキが続き、F3-Nのポールシッターとなる佐々木大樹は5番グリッド。しかし、その背後には平峰一貴、ギャリー・トンプソン、勝田貴元らF3-Nの上位陣がひしめき、まだ決していないF3-Nクラスのチャンピオン争いが熾烈になることが予想される。さらには第11戦でコースオフを喫した野尻智紀、マシュー・ホーソン、小泉洋史、野呂立、吉田基良と続き、第12戦で既に今季王者の座を射止めるも、第11戦でリタイアとなった平川亮が最後尾という興味深いオーダーとなった。

 午後1時05分にフォーメイションがスタートした第13戦は、第12戦と同じ25周。シグナルが消え、好スタートを決めたのは山内で、ブラッドレーをかわしてトップ中山に並びかけるが、1コーナーでは2番手に。これに同じく好スタートのスズキが続き、ブラッドレーは4番手にドロップ。その直後にはF3-Nのトップを守ろうとする佐々木と、2コーナーでの逆転を狙う平峰が競り合いながら1コーナーを立ち上がったが、ここでアウト側にいた佐々木のラインを前のブラッドレーが塞ぐ格好となったため、佐々木は一瞬アクセルオフ。

 ここで一瞬加速が鈍った佐々木に、好スタートを決め1コーナーを加速状態で立ち上がった野尻が追突。バランスを崩した佐々木の右フロント部分が、2コーナーに向けイン側から佐々木をかわそうとしていた平峰の左サイドポンツーンに接触。平峰は大過なく2コーナーにアプローチしたが、平峰との接触で再びバランスを失った佐々木は勝田の左リヤをかすめながら、2コーナー入り口でスピンしてしまう。

 中段で起こったこのアクシデントによって、中山、山内、スズキ、ブラッドレーのトップ4は変わらないものの、総合5番手となるF3-Nのトップには平峰が浮上。これを勝田、ホーゾン、小泉、トンプソンらが追うこととなり、フロントウイングを傷めた佐々木は、レースを続行も最後尾となった。

 予期せぬ混乱のスタートとなった第13戦だが、徐々に強まる雨の中、安定した速さを見せたのは中山。2番手山内がこれを追走も、じりじりとギャップを拡大されてしまう。また、3番手スズキも増える雨量に手こずり、徐々に単独走行となるなど、上位陣はばらけた展開となっていく。

 しかし、それとは逆に熱を帯びた攻防となったのが、平峰vs勝田によるF3-Nの首位争い。ランキング首位を独走する佐々木が後退したとはいえ、逆転タイトルのためには是が非でもここで勝ちたい平峰と、初勝利を渇望していた今大会好調の勝田は、多少のセーフティーマージンをとりながら走行する上位陣を上回るほどのハイペースでの周回。互いにF3-Nクラスのファステストラップをたたき出しながらのテール・トゥ・ノーズの攻防は、序盤から観客の目を釘付けに。

 8周目の最終戦入り口でブラッドレーがクラッシュ、さらには最後方から6番手まで追い上げて来ていた平川までもが13周目の馬の背立ち上がりでスピンアウト。第12戦で表彰台に立った2人のドライバーがリタイアを喫するなど、難コンディションとなった第13戦のハイライトとなった平峰と勝田の攻防は終盤まで続いたが、ついに20周目の1コーナーで勝田が平峰のインを突いて勝負あり。念願のF3-Nのトップに躍り出た勝田は、平峰を引き離し勝利を確実なものとしていく。

 このF3-Nの攻防を他所に、終始安定したペースでトップを独走した中山がこの第13戦も優勝。平川の戴冠を阻止することはできなかったが、この第13戦でもファステストラップを刻み、今大会で獲得可能な最大ポイントとなる35ポイントを奪うこととなった。2位には山内、3位にはこれが今季4度目の表彰台となるスズキが入り、F3-Nでうれしい初優勝となった勝田が総合4位。平峰、野尻が5〜6位となり、F3-Nの3位にはチームメイトであるトンプソンとの熾烈な攻防の末、ファイナルラップには先行を許すも、トンプソンのコースオフで再びクラス3番手に返り咲いたホーソンが入った。

 なお、佐々木も粘り強く追い上げてF3-Nの5位でフィニッシュ。タイトル決定は最終ラウンドの富士に持ち越しとなっている。

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2012年 アチーブメント全日本F3選手権シリーズ第13戦決勝結果
Pos. No. Driver Type Team/Car Laps Total Time Delay Gap Best Lap
1 36 - Y.Nakayama/中山 雄一 Dallara F312 PETRONAS TOM'S F312 25 39'21.936 141.148 1'32.388 25
2 1 - H.Yamauchi/山内 英輝 Dallara F312 B-MAX・F312 25 39'36.223 140.300 14.287 1'33.220 25
3 2 - Rafael Suzuki Dallara F308 TODA FIGHTEX F308 25 39'48.429 139.583 26.493 1'34.084 22
4 35 N K.Katsuta/勝田 貴元 Dallara F306-N  TDP SPIRIT F307 25 39'50.220 139.478 28.284 1'33.106 22
5 7 N K.Hiramine/平峰 一貴 Dallara F307-N  HFDP RACING F307 25 39'58.077 139.021 36.141 1'34.353 24
6 8 - T.nojiri/野尻 智紀 Dallara F312 HFDP RACING F312 25 40'09.187 138.380 47.251 1'33.077 22
7 19 N Matthew HOWSON Dallara F308-N  KCMG 25 40'24.566 137.502 1'02.630 1'34.988 24
8 20 N Gary Thompson Dallara F307-N  KCMG 25 40'30.302 137.178 1'08.366 1'34.746 24
9 23 N D.Sasaki/佐々木 大樹 Dallara F306-N  S Road NDDP F3 24 39'43.096 134.299 1 Lap 1'35.764 18
10 6 N H.Koizumi/小泉 洋史 Dallara F307-N  Net Move F306 24 40'18.704 132.322 1 Lap 1'37.225 24
11 13 N M.Yoshida/吉田 基良 Dallara F306-N  B-MAX・F306 23 40'15.749 126.964 2 Laps 1'39.945 17
------- 以上完走-------
4 - R.Hirakawa/平川 亮 Dallara F312 広島トヨペットF312 12 19'38.101 135.832 13 Laps 1'36.261 9
37 - RICHARD BRADLEY Dallara F312 PETRONAS TOM'S F312 7 11'21.728 136.927 18 Laps 1'35.055 6
77 N T.Noro/野呂 立 Dallara F306-N  スタッフワンCMS F306 3 5'44.703 116.059 22 Laps 1'46.280 2

開始時刻: 13:07 終了時刻: 13:47
参加台数:14台  出走台数:14台  完走台数:11台
ベストラップ: 36 Y.Nakayama/中山 雄一   1'32.388  25/25  144.340km/h

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