●第59回マカオGP 第2日 11月16日
「予選レースに向け、全日本F3勢も徐々に上昇気運掴む」
平川亮、中山雄一、ジャズマン・ジャファー、山内英輝が参戦する第59回マカオGPは、この日2日目を迎え、フリー走行2回目と予選2回目が行われた。
雨という予報があったものの、終日なんとかドライコンディションでの走行となったこの日。まずは午前11時からフリー走行2回目が行われ、前日の予選1回目で出走出来なかった平川も元気にコースイン、世界の強豪とともに周回を重ねた。
走行開始直後にフェンスの安全上の理由でいきなり赤旗となったものの、午前11時13分に再開されたセッションでは、開始早々にジャファー、山内が2分16秒台半ばに入った他、中山、平川も徐々にペースを上げて行く。結局このセッションでは、山内が2分15秒363までタイムを上げて18番手に。ジャファーは2分16秒075で22番手、中山は終了間際にサンフランシスコ立ち上がりでクラッシュを喫するも2分17秒106で27番手、平川は2分18秒218で30番手となった。
午後2時50分からは、いよいよ明日の予選レースのグリッドを決する予選2回目がスタート。
30分間のタイムアタックは、3度の赤旗が出る荒れたセッションとなったものの、日本勢はアクシデントをかいくぐり、精力的にアタック。山内が2分14秒790をマークし16番手で最上位。ジャファーが2分15秒055で18番手、中山が2分15秒870で21番手、平川が2分17秒151で28番手となった。
ポジション的には苦しいものの、全員が前日から大きくタイムアップしており、予選レースに期待が懸かるところだが、予選1回目と総合した結果、予選レースでは山内が18番手、ジャファーが19番手、中山が23番手。平川は前日のフリー走行1回目でセッション中の計量にストップしなかったため、3グリッド降格が決まっており、30番手からの追い上げを期することとなった。
■平川亮 予選2回目 28位 予選レース 30番手スタート
「朝のフリー走行2回目は、まずはちゃんとセッションを完走出来たので良かったです。他のドライバーよりも1セッション半くらいは走れていないので、タイム的にはまぁこんなものかなという感じでした。1回ピットに戻ってクルマのアジャストをしたんですが、まだちょっと自分の腕でタイムを上げる部分の方が大きいと思いましたし、まだまだ思っていたようには走れていませんが、このセッションでちょっとだけリカバリー出来たかもしれません。
予選2回目はかなり良くなって行った感じでした。赤旗が入った時、セクター2までで1秒くらい速いラップがあったんですが、それがダメになってちょっと悔しかったですね。ただ、本当に良くなって来ているので、ステップbyステップです。ニュータイヤは、最初の赤旗のあと4輪換えました。ペナルティーもあって最後尾スタートですが、明日は徐々に順位を上げて行きます」
■ジャズマン・ジャファー 予選2回目 18位 予選レース 19番手スタート
「上位を狙うには簡単じゃない、ちょっとタフな状況だったね。僕たちなりにベストは尽くせたとは思うし、パフォーマンス自体はあったとは思うけれど、残念ながら赤旗がたくさん出てしまって。現段階では少し山側の市街地エリア、セクター2で苦戦してしまっているけれど、19番手からならばまだ良い戦いをするチャンスがあると思うよ。今年はF312という新車で初のマカオに来ているわけだけれど、出来ることならこのチームと一緒に開発してマカオに臨みたかったかな。僕はイギリスF3、トムスチームは全日本F3と、違う選手権を戦っていたから、実際には難しいことだろうけれどね」
■中山雄一 予選2回目 21位 予選レース23番手スタート
「フリー走行の最後にサンフランシスコの出口でブレーキを行き過ぎてしまって。オーバースピードになって立ち上がり外側のタイヤバリアにヒットしてしまいました。その部分で少し余っているようなイメージがあったので、思い切って少し攻めてみたんですが、行き過ぎてしまったみたいです。クラッシュしてしまったのは残念ですが、予選に向けてジャファー選手とのタイム差も昨日の2秒半から1秒に縮まっているので、徐々に良くなって来ている手応えを感じました。
午後の予選2回目はニュータイヤで最初からコースインしたので、グリップが上がり、これまで行けなかったところをもうちょっと行ってみたんですが、まだ攻め切れないところがあって、やはり山側が遅いなと言う感じですね。自分としてもかなり納得の行かない予選結果となりました。予選レースではスタートで何台か抜けると思いますが、マンダリンやリスボアなどでアクシデントも多いので、それを上手く避けてポジションを上げて行きたいですね」
■山内英輝 予選2回目 16位 予選レース 18番手スタート
「昨日ちょっと良くなかったところがかなり改善されて、フリー走行2回目では良い方向に進んでいる感触がありました。タイム的にもトップと1秒半のところまで来ていたので、ここからもう少し煮詰めたら良いところに行けるんじゃないかと感じました。
予選2回目では、気になっていた部分は完璧には直っていなくて、まだアンダーが強かったのですが、それをなんとか消すように早めにアクセルをあけてアンダーオーバーで無理矢理向きを変えて行って走った感じですね。3回赤旗が出ましたが、タイミング的には特に問題なく、ニュータイヤでちゃんとアタック出来て、2分14秒台が出ました。去年もこのあたりのポジションからスタートして上位に上がれているので、なんとか予選レースで前に行けるように頑張ります。まだまだレースは終わっていないですからね」