●第59回マカオGP 第3日 11月17日
「予選レースで全日本F3勢ジャンプアップならず、決勝での挽回目指す」
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深夜の雨も上がり、ドライコンディションでの戦いとなった、第59回マカオGP3日目。明日の最終日に行われる15周の決勝レースのグリッドを決する、この日の予選レースは10周の攻防だ。
木〜金曜の予選結果に加え、さらにエンジン交換をした車両などがあった関係で、最終的に日本勢は山内英輝が17番手、ジャズマン・ジャファーが18番手、中山雄一が23番手、そして平川亮が28番手からのスタートとなった。
バイクのウォームアップが急遽F3の予選レース前に組み込まれるなどしたことで、午後2時15分にフォーメイションラップが始まったが、ここで中山の目前21番グリッドのケビン・コージャスがエンジンストール。このためコージャスはピットスタートとなり、中山、平川にとっては自動的にひとつポジションが上がってスタートを迎えることとなった。
レッドシグナルが消えると、フロントロウのアレックス・リンとアントニオ・ダ・コスタを上回る好スタートを見せた、4番グリッドのフェリックス・ローゼンクビストがトップに躍り出るが、ダ・コスタがリスボアまでに逆転しトップでリスボアへ。
日本勢も好スタートの中山がジャファーに次ぐ20番手に浮上。山内17番手、平川も27番手につける。
上位陣から後方まで、拮抗した攻防となる中で日本勢は健闘。山内は前を行くトム・ブロンクビストにプレッシャーをかけ、中山はジャファーに肉薄するが、4周目にスリップを使った中山がマンダリンでジャファーを逆転し19番手に浮上するが、その直後のリスボアコーナーでタイヤバリアにクラッシュ、無念のリタイアとなってしまう。
レースはトップ3は等間隔でレースを進め、結局ダ・コスタが優勝し、決勝レースのポールポジションを手中に。2位にローゼンクビスト、3位にリンとなった。
一方山内は5周目にブロンクビストをリスボアで捕えて16番手に浮上、前を行くダニエル・アプトに肉薄するも抜けぬまま16位でチェッカー。ジャファーは19番手、平川は24番手でのフィニッシュとなった。
■平川亮 予選レース 24位
「まずは完走出来て良かったです。スタートで1〜2台抜いたのですが、1コーナーのライン取りで周囲が減速してしまって抜き返されて。マンダリンも大渋滞でしたし、結果的にそのまま走っていたら、前がつぶれて少し順位が上がったという感じでした。ダウンフォースが多かったのか、ストレートスピードが伸びなくて後ろから追い上げて来た速いマシンには抜かれて……。僅差で前についてリスボアに向かって行き、いったんスリップから抜け出してもまた抜き返されてしまうんです。山側は僕の方が全然速いのに、抜けなくて……。明日は24番手スタートになると思いますが、なんとか15番手以内を目指します」
■ジャズマン・ジャファー 19位
「とてもタフなレースになってしまった。直線スピードが伸びなくて、海側でロスしてしまい前のマシンを捕まえることが出来なかったんだ。中山選手との攻防では、彼が最終コーナーの出口が凄く良くて、スリップを奪われてしまったんだ。それで彼が僕を抜いて行ったんだけれど、たぶん少しレイトブレーキングになったんじゃないかと思う。それで彼はあそこでクラッシュしてしまったんだ。決勝レースでは19番手スタートになってしまったけれど、またトライしてみるよ。明日が最後のチャンスになるわけだからね」
■中山雄一 予選レース リタイア
「スタートはタイミングも加速も良く、周りが悪かったこともあってかなりの台数を抜くことが出来ました。リスボアでも2〜3台抜いたのですが、サンフランシスコでまた抜き返されて。4周目のマンダリンでスリップを使ってチームメイトを抜いてリスボアに向かったものの、普通にブレーキングしたつもりだったんですが、全然止まらなくて……。明日は最後尾スタートになってしまい悔しいですが、抜いて行くことを考えると山側ではなくフィッシャーマンと最終コーナーで速くなるようにしないと……。順位、結果という部分では厳しいかもしれませんが、決勝レースで何かを掴みたいと思います」
■山内英輝 予選レース 16位
「序盤から前のマシンから漏れて来るオイルをメチャクチャ浴びて、バイザーについて何も見えなくなってしまいました。なんとか見える看板などを目印にブレーキングポイントなどの感覚を作って走って行ったのですが、前に追いついて行って山側からストレートの区間でスリップが効きそうな間隔まで詰めても、なぜか離されてしまって。かなりダウンフォースは削っている方なのですが、山側では周りのマシンよりもマージンがあるくらいなので、明日はもっとダウンフォースを削って、海側で勝負出来るようにしないと。明日は16番手スタートになるでしょうけれど、上手く行ってトップ10に入れるか。前がつぶれれば、もう少し行けるかもしれませんが……」