●第59回マカオGP 第4日 11月18日
「全日本F3勢は上位入賞はならず、山内の14位が最高位に」
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WTCC最終戦の興奮覚めやらぬ中、午後3時30分にフォーメイションラップのスタートした第59回マカオGP。15周で争われるこの決勝レースは、今季最後のF3王者を決する戦い。予選レースの結果、フロントロウにはアントニオ・ダ・コスタとフェリックス・ローゼンクビストが並び、全日本F3勢は山内英輝が16番手、ジャズマン・ジャファーが19番手、平川亮が24番手、中山雄一が30番手からのスタートとなった。
注目のスタートでは、ダ・コスタを抑えてローゼンクビストがトップで1コーナーへ。マンダリン先でダ・コスタがスリップを活かしてトップを奪い返す。その後方ではサインツJrが大きく出遅れたほか、スリーボンドエンジンを搭載するアレキサンダー・シムスがストールするが、グリッド上で大きなアクシデントは起きず、全日本F3勢は無事にマンダリンへと向かって行く。
1周目を終え、トップ3はダ・コスタ、ローゼンクビスト、そしてアレックス・リン。全日本F3勢は、山内15番手、ジャファー17番手、平川23番手、中山25番手とそれぞれピオジションを上げることに成功、追い上げに期待が懸かる。
しかし、3周目に山側でクラッシュが発生し、セーフティーカーが導入される。この時点で全日本F3勢は山内13番手、ジャファー15番手、平川21番手、中山は23番手だ。
セーフティーカーが5周終了時にピットインし、レースは6周目にリスタートとなるが、ここで平川が20番手に浮上したほか、山内はジミー・エリクソンやダニエル・アプト、ジャファーはトム・ブロンクビストやケビン・コージャス、中山はデニス・ヴァン・デ・ラールやルーカス・オーヤーらとそれぞれ接近戦を演じることに。
上位陣同様、密集した攻防の中で戦う全日本F3勢も拮抗した展開となる中、13周目の最終コーナーで平川がまさかのクラッシュ。タイヤバリアに激突した平川のマシンに、後続のオーヤーが接触する。平川は自力でマシンを離れたが、このアクシデントにより惜しくもリタイアとなってしまう。
結局レースはダ・コスタが逃げ切って優勝。2位にローゼンクビスト、3位にリンが入り、予選レースと同じ顔ぶれが表彰台に並ぶ結果となった。
日本勢では山内が最終ラップまで13番手を走行も、海側で1台にかわされ14位でフィニッシュ。ジャファーは16番手、中山は21番手でのチェッカーとなったが、来季のマカオGPは第60回の記念大会となるだけに、そこでの全日本F3勢の健闘を待ちたい。
■平川亮 決勝レース リタイア
「決勝でかなりラップタイムが上がって来ていたんですが、ストレートが遅くて……。山側で追いついても、海側のストレートで離されてしまったり、抜かれたりしてしまっていたので、後ろも来ていましたし、もう少し最終コーナーに速いスピードで入ってみたんです。そうしたら、リヤが滑ってしまって……。昨日よりタイムがかなり良くなって、かなりマカオを掴めて来ていたんですが。でも、今週末はいろいろ勉強になったんですが、ちょっと悔しいですね」
■ジャズマン・ジャファー 決勝レース 16位
「レースを通じて、ずっと周りのマシンとファイトしていた。良い意味で新しい経験を積んだとは思うし、木曜から考えれば、クルマに関してもかなり煮詰められて来ていたとは思う。ラップタイムも良くなっていたしね。しかし、前の方で順位をキープ出来るほどではなく、16位という結果になってしまった。初めてトムスのマシンに乗ってから、今日までかなりフィーリングは改善出来ていたけれど、トップを争うためにはもっとやらなければならない部分があるんじゃないかと思うよ。ヨーロッパのチームと比べても、トムスはとてもプロフェッショナルなチームだった。またトムスと共にマカオに戻って来られたら良いね」
■中山雄一 決勝レース 21位
「最後尾スタートからスタートで何台か抜くことは出来たものの、結果的に普通のレースになってしまいました。ラップタイム的には2分15秒8くらいまで行きましたが、だんだん山側でも少しずつ詰められるようになって、昨日まで自分のラインがほんのちょっと違うところを走っていたのかな、と気がつく部分もありました。そうしたほんの少しの積み重ねが1秒、2秒という差になってしまうのかなと。結果は残念でしたが、今日の決勝で掴んだ物もあるので、来年走れれば今よりもさらに高いレベルで行けると思いますし、今回得た物を整理して、自分がもっとレベルアップ出来るように繋げて行きたいと思います」
■山内英輝 決勝レース 14位
「厳しかったですね。スタートが良く、リスボアまでに2〜3台パスすることが出来ましたが、そこから周回を重ねて、海側も山側もまずまずだったものの、リスボアまでの伸びが全然足りなくて、スリップに入っているのにリスボアで前に出られず、ついていくのもやっとという状況でした。13位を走っていたのですが、最終ラップに海側でスリップから抜かれてしまいましたし。
けれど、今年のマカオではクラッシュもせず、3年間で一番順調にレースウィークを戦えました。結果がもっと上ならば良かったのですが、初日からチームとマシンを仕上げて行き、良い形で終えることが出来たと思います」
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